パスワードは一万年愛す。タイムレスなスタイルは、過去も未来も時を超えてゆく!

10 小説創作

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小説創作|とうきょうながれもの 其の四:与三郎、そうだ京都へいこう

あの胸にもういちど 吉国父、本能に負けた  なにげに空を見上げると、すっきりと晴れた冬の空のなかに、雲がゆっくりと漂い流れていた。もうすぐ春かなーなんて思いながら、矢那川に設けられたコンクリート製の堤防に寄りかかって、タバコを吸っていた。 ...
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小説創作|とうきょうながれもの 其の三:二人のながれもの

時は、やさしくながれて  かつての繁華街のはずれにある伝統的な和風建物の中から、「ちんとんしゃん〜、ベんベん」という三味線の音色が細い路地裏に情緒を与えていた。  三味線の音色は、ずっと忘れていた風情(風雅で味わいのある感じ)を思い出させる...
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小説創作|とうきょうながれもの 其の二:お富降臨

有名な歌舞伎の演目に『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)というものがあります。歌舞伎では、世話物といわれているジャンルになります。ちなみに、内容は一種のラブストーリーである。  嘉永6年(1853年)、江戸中村座(明治時代に廃座...
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小説創作|とうきょうながれもの 序章:与三郎がゆく

シャッター街のながれもの おれの名前は、与三郎  東京・新宿から高速バスに乗って、東京湾の海底をもぐり、さらに橋を渡って辿り着いたのは、東京にほど近い半島にある西海岸のまちだった。  ワケあって東京を脱出してきたが、辿り着いたこの地に降り立...
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■戯曲|「コンビニの夜」特別編 キューピーハニー危機一髪

「コンビニの夜」は、当該サイトで小説自作として連載しているものです。これまでに11編のショートストーリーを掲載しています。今回は、趣を変えて戯曲=演劇の台本として書いてみました。くだらないですが、一読して頂けると幸いです。 戯曲|コンビニの...
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■小説自作|春きたる スウィートメモリー(桜咲く一瞬の季節の中で)

春きたる スウィートメモリー 作:cragycloud 桜咲く一瞬の季節の中で  今年は桜が満開になる時期が例年より早くきそうだと、テレビのニュースが伝えていた。どうやら桜は、いつでも蕾を咲かせる準備は万端のようだった。  さて今日は何を着...
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■小説自作|老人28号 わたしの願いは、夜に眠り羊の夢を見ること

老人28号 わたしの願いは、夜に眠り羊の夢を見ること 人間は、夜に眠りそして夢を見るそうだ。しかし、わたしは夢を見たことがない、なぜなら、わたしはアンドロイドだからだ。 作:cragycloud わたしの生い立ち  わたしは人間そっくりのロ...
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■小説自作|コンビニの夜11 カピバラの湯から愛を叫ぶ!

アタシのウエストにはくびれがない カ、カピバラじゃねー 「あー、気持ちがいいなー、なんて温かいんだろ〜」と、うっとりとしながら温泉に浸かっていた。打たせ湯(滝湯)から流れ落ちる温泉が、肩のあたりにほどよく当たってほぐしてくれている。「ふぁ〜...
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■小説自作|コンビニの夜10 涙あふれて… As Tears Go By

夜はやさしく、つかの間の至福のとき… 群青色の空に灰色の雲が流れていく  群青色の空は徐々に深みを増していき、そして夜のとばりがおりてくる。  月はときおり現れては、恥ずかしそうにまた灰色の雲に隠れてしまう。ビルには明かりが燈り、道路のアス...
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■小説自作|ザ・ローガンズ 限りあるイノチ、だから(後編)

おれたち、この先もう長くはないんだぜ  中高年に残された時間は刻々と過ぎていくーー。あとどれくらいかは、個人差はあれど、これまで生きてきた時間より短いのは間違いない。お金も大事だが、なにか生きてきた確かな手応えがほしい、そんな気がするのはな...
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■小説自作|コンビニの夜9 幾年月の夜をこえて

元文学青年の娘は、本を読まない  今日も夜は黄昏て、刻々と闇を深くしてゆく。そしてコンビニの明かりは煌々と周囲を照らし、それに誘われるように客がやってくる...... ■コンビニの夜9「幾年月の夜をこえて」 作:cragycloud 登場人...
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■小説自作|ザ・ローガンズ 限りあるイノチ、だから(前編)

もう、がんばることはないぞ  おれたち、いつの間にか中高年。いまでは体も心も痛いところだらけだ。それでも、まだまだ生きていかざるをえない。家族のためか、それとも自分のためか。とにかく、残された時間はあと僅かなのは間違いない。 ■ザ・ローガン...
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■小説自作|コンビニの夜8 踊るキューピーハニーとゴミ怪獣

臭い匂いは、元から断つのが秘訣だぞ  東京臨海部にゴミ怪獣が現れた。芳しのキューピーハニーは、ゴミと砂塵が舞い散るなかで怪獣と対峙していた。その対決の行方はいかにーー。 ■コンビニの夜8「踊るキューピーハニーとゴミ怪獣」 作:cragycl...
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■小説自作|コンビニの夜7 芳しの乙女たち、JKペア現る

コンビニの夜7 芳しの乙女たち、JKペア現る 作:cragycloud 登場人物:アタシ(21歳の芳しと呼ばれたい女性) アタシの存在意義は何処へ  ピコン、ピコンと腕時計型端末が緊急を示す赤色を灯らせながら鳴っていた。 「おはよー、ハニー...
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■小説自作|美わしのかんばせ 募る想いのやるせなさが切なく身にしみる

あなたの微笑みは誰のために きみ美わしのかんばせを、わが枕辺にちかずけて 熱きくちびる重ねよや、とき移ろいて過ぎる間に  花くれないに燃ゆるとき、いまひたすらの愛のなか… 美わしのかんばせ 作:cragycloud 募る想いのやるせなさが切...
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■小説自作|コンビニの夜6 赤いルージュの女

赤い口紅は女の覚悟の証し  アタシは、夜の闇に包まれた鬱蒼とした森の中にいた。  黒々とした闇のなか、僅かな月明かりに照らされて人影が揺れるように動いていた。それはまるで前衛ダンスか何かのようであり、周囲の暗闇と相まってなにか得体の知れない...
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■小説自作|コンビニの夜5 赤いドレスのキューピーハニー

きみに赤いドレスを着させたい  得体の知れない何か変な男が、聞き取りにくい言葉を発しながら、ふらり、ふらりと左右に揺れながらアタシに近寄ってきた。 「うーうー、きみにー、赤いドレスをー着させたいー」と言っていた。  うっ、気持ちわるーと鳥肌...
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■小説自作|今夜は踊ろう 朝まで…

あの娘と一瞬の時を過ごした頃…  ちょっと気なる娘がいた。その娘の何がオレの心の琴線に触れたのか、それは不明だったが、理由なんかとくに必要とは思わなかった。  その娘に「君の名は…」と問うたが、その娘は無言で下を向いていた。時計を指して、い...
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■小説自作|コンビニの夜4 真夏の夜のヒーロー

キューピーハニー参上!!  じゅうくはたち、アタシの人生には何もなかった。いや、なーんかあったと思うが、どーでもいいことばかりだった。  実に、じつに残念だと思うばかりだ、「後悔の念、先に立たず」を身を以て知ったアタシだった。アタシのじゅう...
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■小説自作|コンビニの夜3 コズミック・サンシャイン・ベイビー

夏がやってきた。暑いぞ、クソ暑いぞ!  コンビニ界のプリンセスとは誰にもいわれていない、そんなアタシは二十歳だ。コンビニでバイトを始めてはや半年が過ぎた。  最近、女優の「広瀬すず」がデビュー前にコンビニで週6でバイトしていたことをネットで...
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■小説自作|コンビニの夜2 本日も平常営業なり

アタシの夢はいずこへ… ■コンビニの夜2「本日も平常営業なり」 作:cragycloud お腹のお肉がやばいぞ 「やばいぞ、やばいぞ」と思っていた。何故なら、ほんの少しのあいだと思っていたコンビニの深夜勤務が、そろそろ半年近くになろうとして...
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■小説自作|消えた女2 日常と隣り合わせの不可解

消えた女2 日常と隣り合わせの不可解 作:cragycloud いつもと風景は変わらず、日々は過ぎてゆくが... <四日目......>  妻の実家は、数ヶ月前に引越ししていた。自分はちっとも知らなかったし、はたして妻はそれを知っていたろう...
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■小説自作|消えた女 いつもの日常の裏側に

消えた女 いつもの日常の裏側に 作:cragycloud その女は何処から来たか、そして何処へ <一日目......> 某月某日、月曜日の朝だった。  その日の朝は、いつものと変わることはなかった。7時頃に起きて朝食を済ました後、8時頃には...
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■小説自作|オートバイと少年 CB400Fのいる風景

オートバイと少年 CB400Fのいる風景 作:cragycloud 朝靄のなかを疾走するオートバイ  1970年代はじめ、世の中は変わり始めていたーー。  怒濤の60年代は終わり、それと共に学生運動も下火となっていた。熱いロックの季節もまた...
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■小説自作|珍説・CRチバノラッパー ダサさなら埼玉には負けないぜ!

明けない夜はない、そしていつか世界へ 珍説・CRチバノラッパー 序章 作:cragycloud  ここは、大都会の東京からほど近い千葉のどこかーー。  千葉県の北西部では東京からの浸食が激しく、もはや東京の植民地と言っても過言ではなかった。...
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■小説自作|東京ゾンビマンション(その2)「24時間後…」

ゾンビが東京を征服した。日本政府、東京封鎖を決定! 東京湾岸エリアの高層マンションに現れた不審な輩たち! ある日、東京にゾンビが現れた。そして、あっという間に東京はゾンビに占拠されてしまった。高層マンションの住民たちの運命はいかに!? 東京...
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■小説自作|愛の食物連鎖 ライオンとシマウマと人間

オレの名は、ジョン。百獣の王ライオンだ。 愛の食物連鎖 作:cragycloud  オレの名はジョン、なんと百獣の王と呼ばれるライオンだ。それも雄だ。たてがみもふさふさとした男盛りである。そんなオレだが、実はアフリカのサバンナではなく日本の...
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■小説自作|東京ゾンビマンション それは突然やってきた!

東京湾岸エリアの高層マンションに現れた不審な輩たち 東京ゾンビマンション 作:cragycloud  いつの頃からか、東京の湾岸エリアには高層マンションが雨後のタケノコのごとく、ニョキニョキと建ち並んでいた。こんな地盤の悪いところにたくさん...
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■小説自作|堕ちた天使たち(2)時の過ぎゆくままに身をまかせて

この瞬間を永遠に...しかし時は過ぎてゆく  都会のどこかで、脛に瑕持つふたりの女が繰り広げるものがたり。社会の不条理との戦いの幕は、さながら70年代の日活映画?並みの展開で切って落とされる。それは、やがてくる未来のために。そして、堕ちた天...
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■小説自作|堕ちた天使たち 序章:友、何処よりきたる

はじまりは、すぐそこにあった... 都会のどこかで、脛に瑕持つふたりの女が繰り広げるものがたり。 社会の不条理との戦いの幕は、さながら70年代の日活映画?並みの展開で切って落とされる。それは、やがてくる未来のために。そして、堕ちた天使は立ち...
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■小説自作|愛の歌が聴こえる ホラーなお話

愛の歌が聴こえる by cragycloud  ぐらん、ぐらんと頭の中で渦が巻いているような感じがしていた。僅かに目を開けてみたが、焦点が合わずに周囲がぼやけて見えた。少し時間がかかったが、だんだんと周りの様子が見えてきた。見覚えのあるソフ...
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■小説自作|コンビニの夜 by cragycloud

真夜中のコンビニで... コンビニの夜 作:cragycloud 遠くでパトカーのサイレンの音が聞こえる。それと入れ替わりにファン、ファンというバイクの空ぶかしの音が繰り返されている。いつもの夜の恒例行事だ。そんなことを思いながら、今日もコ...
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■小説自作|夢で逢いましょう 誰と?

夢のなかでは、いつも辻褄が合わない!? 夢で逢いましょう 誰と? 作:cragycloud 夢の続きは、必ずしもあるとは限らない。残念!  人間なら夢を見る事は必ずある。しかし、毎日の様に必ずしも見るとは限らない。そして、見た夢は概ね忘れて...
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■小説自作|ゲット・アップ!GET UP!

オーマイ、ガーッ! ゲット・アップ!GET UP! 作:cragycloud 某月某日 本日も晴天なり  とにかく暑い。朝のニュース番組では、アナウンサーのおねーさんが、今日は35度になると涼しげな顔で言っていた。いやはや、とんでもないこと...
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■小説自作|乗っ取られた街(1)ストレンジフルーツ

それは未知の物体だった 乗っ取られた街 ストレンジフルーツ 作:cragycloud <北の大地にある研究施設>  北海道の内陸部に広大な敷地を有する研究施設があった。そこで何が行われているかは、一切が秘密にされていた。実際、研究施設がある...
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■小説自作|ありふれた街 ゴールドタウン

そこに国籍はない、あるのは漲る生命力であった! ありふれた街 作:Cragycloud  かつてどこの地方に行っても必ず見られたのがシャッター街であった。 しかし、2019年の新移民法により海外からの移住者が急激に増えたことで、シャッター街...
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■小説自作|愛の関係式 cragycloud

映画「恋する惑星」より どこにでも関係式はあるに違いない 愛の関係式 作:cragycloud 登場人物:オレ(ノータリンなプランナー)     :N君(コムデギャルソンを着たプランナー)  1992年夏の蒸し暑い夜、オレは東京・水道橋にあ...
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■小説自作|フライパン、とんだ

それは90年代はじめ、バブルが弾けてとんだ頃だった? フライパン、とんだ 作:cragycloud 登場人物:オレ(ノータリンのプランナー)  あれは90年代に入ってバブルが弾けてとんだ頃だったか。もう少しあとだったか。それは定かではないが...
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■小説自作|なんでも始末屋 その6「見返り美人」

その愛人には、危険な毒があった!? <当該小説の概要>  元チンピラのオレは、何故か探偵家業に勤しんでいる。しかも、ただの探偵じゃない、セレブ御用達である。相棒のケンタと共に今日も世の中の不条理に戸惑いながら、何とかそれらに立ち向かっていく...
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■小説自作|アイドルも楽じゃない! その6「サンタフェを超えてやる」

もはや後はない、裸も辞さない覚悟だ! 「指原の乱」より 指原莉乃  指原さんは、やっぱり面白いわ。と「指原の乱」を見て思った次第である。このところ引き気味であったが、若干引き戻された気持ちである。おっさんは、甘いかもしれない。なにはともあれ...
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■小説自作|きなこがゆく その2「オーディション」

アタシのヒーロー?は、エリザベスです! 映画「ヒミズ」より 二階堂ふみ <前回までのあらすじ>  きなこは、東京の下町にすむ女子高生である。何故か、苛つく毎日を過ごしている。いまだ、将来の目標はない。そんなとき、芸能プロの社員だと言う男から...
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■小説自作|なんでも始末屋 その5「ビジュアル系のやばい奴」続編

マネーローンダリングの闇の奥 <前回のあらすじ>  元チンピラのオレは、どういう訳かセキュリティー会社の下請けで探偵もどきをしている。主にセレブのスキャンダルをもみ消す、または沈静化させる仕事である。今度の仕事は、ビジュアル系ミュージシャン...
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■小説自作|なんでも始末屋 その4「ビジュアル系のやばい奴」

輝く光の裏側は、暗い闇に包まれていた! 犬種ドーベルマン なんでも始末屋 その4「ビジュアル系のやばい奴」 作:cragycloud 登場人物:オレ(元チンピラの探偵)  きなこという女子高生は、なんでもタレントの卵らしい。なるほど、日出学...
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■小説自作|なんでも始末屋 その3「セレブスキャンダル」続編

スキャンダルは、持ちつ持たれつの関係式である! 新宿3丁目交差点 <前回のあらすじ>  元チンピラのオレは、どういう訳かセキュリティー会社の下請けでセレブのスキャンダルをもみ消す、または沈静化させる仕事をしている。今度の仕事は、芸能界の大御...
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■小説自作|きなこがゆく その1「ゲイノーの人」

全てのものには終わりがあり、そして始まりがある 写真:GANREFより、nachtさん きなこがゆく その1「ゲイノーの人」 作:cragycloud 登場人物:きなこ(空が好きな女子高生)  暑過ぎる夏が過ぎて一ヶ月が過ぎようとしていた。...
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■小説自作|アイドルも楽じゃない! その5「因縁の対決」

敵は、本能寺ではなくファミリーレストランにあり! 隠しようもないが、当該小説のモデルである指原莉乃さん! なお、当該小説もどきは、実話を基にしたフィクションである。 アイドルも楽じゃない! その5「因縁の対決」 作:cragycloud 登...
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