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■映画|ミューズの鏡 マイプリティドール 指原莉乃

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劇場版ミューズの鏡 マイプリティドール
この映画は、指原のための指原の映画である。そして日本初の変顔女優が誕生したーー。
見よ、究極のその変顔を!!福田雄一監督 指原莉乃主演。

ミューズの誕生、女優・指原莉乃!?

いよいよ登場です。指原莉乃・主演「ミューズの鏡」の映画版です。指原さんには申し訳ないが、映画館では観ていません。今回、ようやくDVDで拝見した次第です。結論から、先に申し上げるとけっこう面白かったのである。しかし、どちらかというと特典のメイキングの方がより面白かったかもしれない。

こんなことをいうと福田監督に失礼かも知れないが、あえていえばそう思うのである。では、その本編の感想は以下に!

日本映画至上、初の変顔女優の誕生

この映画は、ご存知の方は多いと思いますが、TVで放映されたドラマの映画版である。監督は、福田雄一である。この人は一部では、カリスマ的人気の監督である。

ちなみに、脚本も書いている。あまり詳しく知らないのだが、演劇畑の出身ぽいと思うが違うだろうか?調べようと思ったが、監督に対してはそこまで興味がないのでやめた。

という訳で、監督についてはよく知らないが、その才能の豊かさは今回の映画で納得したのである。ふざけてるのか、本気なのか、よく分からない微妙な作風を撮らせたら天下一品であることは間違いない。

もちろん、監督は本気で撮っているはずである。何故なら、この手の作品をふざけて撮ったら、それこそ収集のつかない陳腐なものになるに決まっている。それこそ素人が陥りがちなことである。だから、プロは真剣に撮るのである、と思う。

この作品を端的にいえば、大映ドラマのテイストとコメディー、そして演劇的な不条理性をミックスしたようなドラマである。

まてよ、大映ドラマは、もともと不条理か?。ま、それはいいか。そこまで気にするほどの作品ではないのだ。あ、これはいい意味としてである。

この映画、冒頭から指原莉乃さんは飛ばしまくる。いきなりの変顔をこれでもかと魅せるのである。ラーメン屋でバイトをしている主人公・マキ(指原)は、芝居が好きでテレビでドラマが始まると仕事が手につかない。

そこで店主がテレビのチャンネルを変えると変顔になるのである。そして、またチャンネルがドラマに戻ると普通の顔に戻る。

これを連続して見せてくれる。流石、変顔女優である。まてよ、これはひょっとすると日本発の変顔女優かも知れないぞ!すごいぞ、指原さん!

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指原莉乃は、永久に不滅です。キリッ!

ここまで書いてきて思うのは、このドラマを知らない人は何の事かさっぱり分からんのではないか、という危惧である。ストーリーを書いた方が理解しやすいのは分かるが、このドラマの場合、それを書く気にならないのである。何故かといえば、ストーリーで観る映画ではないからである。

一応ストーリーらしきものはあるのだが、それよりも各シーンに必ずあるとんでもないシチュエーションと不条理な台詞が面白いのである。それから、この映画は一応アイドル映画である。

指原莉乃という、一応アイドルの存在抜きには成立しないのである。しかし、彼女もよくやるなーと思うしかない、ある意味熱演を魅せているのである。うまいか、下手かは分からない。それは、捉える部分によって異なるだろうと思うのである。通常の演技的な判断でいえば下手なのだろう。

しかし、このドラマの基準に照らせば、まさに適役であったと思うのである。もっとも、はじめから指原さんを主役として書かれたのだから、それは当然かも知れないが…。

この映画の特典であるメイキングは、まさに彼女の真骨頂が発揮されている。まさに、ザ・さしこの見せ所が満載である。企画側もよく理解していてナレーションもそれを増幅させるのである。見方によってはメイキングの方が面白いと冒頭で書いたのはそういう意味である。

福田監督の彼女に対する期待は暖かいものを感じるが、それに対して彼女は、クールなのか、ずぶといのか、緊張しているのか、それが不明の独特の態度を貫いている。そこが、持ち味なんだと思うが…。しかし、なんとも才能のある親父殺しな奴であることかと思うのである。

映画のラストシーンは、彼女の持ち歌「意気地なしマスカレード」を歌っているシーンで終わる。この映像がとてもいい。こんなにきれいに撮ってもらったのは初めてではないかと思うのであった。

メイキングの最後は、撮影終了の場面である。そこで、指原さんは次のように宣言するのである。

「指原莉乃は、永久に不滅です!」…。

ストーリー(一応書いときます)

向田マキ(指原)は家計を助けるためにラーメン屋でバイトをしている。店ではテレビのドラマに魅入ってしまい、失敗ばかりしている。芝居が心底好きだが、観に行くお金がない。

そんなマキは、ある日、店の出前で劇団ミューズの公演する劇場へと行く。そこで憧れの女優・彩吹うららに会うのであった。どうしても芝居が観たいマキは、仕事の合間に劇団の稽古場を覗き込む。それがきっかけとなり、劇団を主催する沖田に目を付けられ芝居の道へと入ることになった。

そして、その才能を開花させたマキは、トップ女優であるうららと新しい芝居の主役の座をかけて演技の勝負をすることになった。そして….。

<スタッフ&キャスト>
脚本&監督:福田雄一
製作:D.N.ドリームパートナーズ、VAP
公開:2012年

向田マキ:指原莉乃(HKT48)
沖田竜:池田成志
彩吹うらら:平野綾
美川麗子:水沢奈子
姫川あやの:荒井萌
川島ともか:上田眞央
向田由美子:陽月華
近衛司:竹財輝之助
君島清二郎:浪川大輔
三木翼:マイケル富岡

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