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■音楽|ストップ・ザ・ミュージック Lenne & The Lee Kings

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過ぎ去った青春が記憶の中から呼び出される!

真夏の夜の海辺は、若い男女で群れていた

この曲は、1964年に発売されたらしい。個人的に聴いたのは、70年代半ばだったと記憶しているが、その頃も一部では流行っていたらしい。たぶん、ダンスを踊る際にかける曲として人気があったのだろう。個人的には、真夏の海でしかも夜に行われた仮設のディスコでかかっていたのを思い出す。

当時、この曲はなんとも誘惑的な気持ちを増長させる雰囲気を醸し出していた。夏の夜、しかも海辺ということもあり女性は薄着であり、若い血潮たぎる男を本能的に刺激したのである。そして、この曲がそれを後押ししたのである。

いま聴くと、この曲のどこがそんなに刺激を与えたのかよく分からない。しかし、それは、もうおっさんだからだろう。なんとも悲しい事である。この曲は、スウェーデンのバンドであったらしい。原曲があり、そちらはイギリスの歌手らしい。ちなみに、海辺の仮設ディスコでかかっていたのはスウェーデンのバンドのものであった。

また、萩原健一がいたテンプターズというバンドもカバーしていたようだ。どうやら、60年代では、かなりヒットした曲のようである。ちなみに、安室奈美恵が同じタイトルの曲を歌っているが、曲はまったく異なるものである。

「八月の濡れた砂」という70年代初頭の若者の葛藤を描いた映画がある。この映画の舞台は夏の湘南だった。ストップ・ザ・ミュージックは、まさにこの映画で描かれた雰囲気に近いところで感じることができる。音楽を止めて!というのは、まさに過ぎ去る青春に対してのものであった。と個人的には思う次第である。

いずれ過ぎ去る青春を遠い思い出として、記憶の中から掘り起こすときが誰にでも訪れる。いま青春にある若い人は、ぜひ過ぎ去るそのひとときを大事にして頂きたいと切に思うのである。

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