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■音楽|欲望の翼 マイ・ショール

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夏の暑さには、官能的なラテン音楽がよく似合う!


欲望の翼 My Shawl Xavier Cugat

それは熱い想いを隠すように、情熱を秘めた官能的な調べである

ウォン・カーウァイ監督の映画「欲望の翼」では、ラテン音楽が実に効果的に使われていた。とくに、この「マイ・ショール」はとても印象深く、心に残るのであった。60年代の香港を舞台にしたこの映画では、まだ若い男女たちの世代特有のゆれる想いと、その情熱の熱さを持て余す様が見事に描かれていた。

そして、気候の熱さも絡まってもたらす独特の雰囲気が創りだされていた。さらに、背景に流れるラテン音楽の秘めた情熱のような官能さも、それらをより増幅させていたのである。それは、静かに、しかし深く身に染み込むような調べであった。

映画「欲望の翼」:当該ブログ記事
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かつての覇権国家、大英帝国の文化が色濃く残る香港では、何故か南米の音楽がよく似合うようである。それは、気候のせいかもしれない。南米ほど熱くはないだろうが、香港には亜熱帯の植物が多くあったはずである。そういえば、カーウァイ監督は南米アルゼンチンを舞台に「ブエノスアイレス」という映画も撮っている。何か関係がありそうである。

ずいぶん前に香港に行ったときは、夜になると若干寒かった記憶がある。ハワイもそうであったと思うが、違ったか。それはさておき、映画「欲望の翼」には、フィリピンのジャングルが映し出される。それは、なんとも湿気が多く肌にまとわりつく嫌な熱さをイメージさせる。

このイメージは先入観かもしれないが、人間のもつ性質のようなものを表現したのではないか、と勘ぐった次第である。それは人間が自ずと持っている根源的性質のようなものである。違うかもしれないが、カーウァイ監督は、ジャングルになんらかのイメージを託したはずである。それが何かは、知る由もないのであった。あしからず。

スライドの画像は、ネットで探した映画のシーンとロケの現場写真である。主人公が通うクイーンズカフェの写った画像がある。これは、いまでもあるのだろうか。

とても店構えがお洒落である。香港に行く機会があれば、ぜひ訪ねてみたい場所である。それから、石垣の壁がとてもいい感じの通りは、警官役のアンディー・ラウが巡回していた場所である。これもなかなかの雰囲気であるが、いまあるかは定かではない。

しかし、ラテンは夏に似合うイメージだが、日本の海水浴場には似合わないと思われる。それは残念であるが、何かしっくりこないのは何故だろうか。

以下は、ザビア・クガートのアルバムと映画「欲望の翼」DVD!

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