■映画|ゴモラ 犯罪組織カモッラの実態

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イタリアのナポリには、恐るべき犯罪組織がある!

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イタリア ナポリの風景

これを観た後では、ゴッドファーザーなどファンタジーである

この「ゴモラ(Gomorra)」という映画は、イタリアのナポリを根城とする犯罪組織の物語である。個人的には、最近観るまで知る事がなかった映画であった。しかし、2008年のカンヌ映画祭でグランプリに輝いた作品である。ちなみにパルムドールという賞が一番良くて、グランプリは、2番目の賞だそうである。日本人監督では黒澤、今村の両監督が過去にパルムドールを受賞している。

比較的低予算(620万ドル)でありながら、そのリアリティーさは見事である。この映画に比べれば、ゴッドファーザーなどは、まるでファンタジーの如くに写る。イタリアのナポリといえば、風光明媚な観光地として有名であるが、最近ではゴミだらけの街としてニュースになっていた記憶がある。これは、ゴミ収集を取り仕切る犯罪組織カモッラの仕業であるらしい。

カモッラとは、シチリアのコーサノストラ(マフィア)などと共にイタリアの代表的な犯罪組織である。カモッラはナポリを拠点として、麻薬、売春、違法な産廃処理など、その他あらゆる犯罪に手を染めているようだ。シチリアマフィアと違うところは、土地取引にはあまり手を出さないようである。しかし、その暴力性やなりふり構わない振る舞いから、シチリアマフィアとは相性が良くないと言われている。

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カモッラは、団地のような集合住宅に多くの構成員が暮らしている

映画では、日本でいう団地のような集合住宅に組織の構成員が集団で暮らしている。ここで育った子供たちは、当然のように幼くして末端の構成員となっていく。このあたりの描写が、実にリアルである。ハリウッド製のマフィア映画では、成り上がったマフィアの豪壮な邸宅などが映し出される。しかし、この映画では、そんな邸宅などは、まったく映し出されない。古くていまにも壊れそうな集合住宅が、ある意味では主役である。

そこでは、マフィアのファンタジーではなく、リアルな恐ろしさと悲しさのみが伝わってくるようである。ブラジルのリオデジャネイロだったと思うが、そこのスラムを背景とした少年たちの犯罪組織の物語である「シティ・オブ・ゴッド」と共通する点が多く見られた。少年たちは、当然であるかのように犯罪を犯してゆく。しかも、それを特に罪悪に感じる事無く。なぜならば、それは、環境に慣れてしまったせいと言えるだろう。

この映画が、真にどこまでリアルなのかは知る由もないが、原作者であるロベルト・サヴィアーノは、カモッラから殺すと脅されて警察の保護化にあったそうである。しかも、その後、ついに国外に脱出せざる得なかったようである。恐るべし、イタリアである。日本のイタリア化が六本木方面で話題であったが、今後、それが進展しないことを祈るのみである。

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カモッラの住む集合住宅

<ゴモラ Gomorra>

監督:マッテオ・ガローネ
原作:ロベルト・サヴィアーノ『死都ゴモラ』
出演者:サルヴァトーレ・アブルツェーゼ
   :シモーネ・サケッティーノ、他
公開:イタリア 2008年5月16日
  :日 本  2011年10月29日
上映時間:135分
製作国:イタリア

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