パスワードは一万年愛す。タイムレスなスタイルは、過去も未来も時を超えてゆく!

■80年代|80年代アンソロジー 番外編 カフェバーという業態 2

この記事は約2分で読めます。

ブレードランナー ファイナル・カット [DVD]
80年代の一時期、カフェバーでは何故か、映画ブレードランナーがモニターに写し出されていたのである。

「カフェバーという業態」の続きです。

切なくも愛しいレプリカント達!

カフェバーには何故か、映画「ブレードランナー」が似合った!

前回、重要な部分を書き漏らしていました。そう、「ブレードランナー」である。ご存知の方も多いと思うが、この映画は1983年に公開された、監督リドリー・スコット、出演ハリソン・フォードのSF映画である。

「ブレードランナー」は、その出来映えの良さに反し日本では不入りであった。

しかし、しばらくしてビデオが発売されると俄然注目を集める様になる。それは、まさにカルト・ムービーの誕生だった。

何故そうなったかと云えば、その一端となったのが「カフェバー」だったのである。当時のカフェバーでは、モニターが置いてあり環境映像が流されていた(音声は消していた)。インテリアの一部を担っていたのである。そこに「ブレードランナー」が環境映像として流され始めたのである。

現在では、著作権等により勝手に映像を流すなど出来ないと思うが。何故か当時は、多くのカフェバーで「ブレードランナー」の映像が流れていた。その独特の世界観を有する映像美は、カフェバーの雰囲気を増幅する効果があった。

映画で描かれる無国籍で混沌とした未来世界は、香港や新宿歌舞伎町と中近東をごちゃ混ぜにした様な世界であった。街の通りにはネオンが無数に煌めき、香港・歌舞伎町状態である。

また歩く人達は皆、傘を指している、そして走り抜ける自転車の集団等。訳はわからないが、何かすごいぞ!となったのである。これは一種のトリップ映像であったと考える。カフェバーとお酒とブレードランナーの出会いは、相乗効果を高める結果となり多くの支持を集めたのである。

そして、映画「ブレードランナー」はカルトムービーと化し、現在では不朽の名作となっている。一方、時代の寵児であった「カフェバー」という業態は、他に吸収され、いつのまにか消えていったのである。

(追記)「ブレードランナー」については、別の機会に書く予定でいます。上記内容では省略した説明となり分り難かったと思います。冒頭に書いた「レプリカント」とは、映画に出てくるアンドロイドの事です。

以下は、「ブレードランナー」5枚組のDVD!

コメント