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■社会|中国のバブル 2014の動向

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中国の人民は、いつまで耐えられるか

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写真:倒壊したマンション 中国(2009年)

中国の闇の奥は、底抜けか

ここ数年来、毎年のように中国のバブル崩壊が予測されたが、しぶとく踏ん張る中国である。さすが数千年の歴史(収賄の知恵)を誇る国である。かように思う次第である。いやはや。しかし、ごく最近の動向はこれまで以上に危機的な状況にあると思われるが、それは如何に。

中国では現在、不動産投資に対する融資の規制を強化しはじめているらしい。しかし、売れ残っている物件が、恐ろしい勢いで増えているのに関わらず、いまだ不動産投資が止む気配はないようである。その理由は、企業と官僚の癒着にあるのは言うまでもない。強欲にもほどがあるが、それぞれに事情があるらしい。

中国の新築物件の価格は、だいたい平均年収の約20倍と言われている。ちなみに、日本で最高値だったバブル期では、平均年収の約8倍だったそうである。中国の物件が、どれほど高値にあるかが一目瞭然である。

一党独裁の中国では、共産官僚による支配構造が絶対といっていいほどに確立されている。なにしろ実質選挙のない中国では、人民は不満があっても支配層を直接選ぶ事ができないのだから仕方が無い。したがって、共産官僚はやりたい放題という訳である。開発と称して土地を収奪し企業に分け与え、その収益の分け前を頂くという訳である。

特に目新しいことではなく、どこの国にも大なり小なり起っていることである。しかし、中国のそれは規模が半端無い。天文学的といっても過言ではないだろう。

せっせと蓄財に励む共産官僚は、何を目的としているか。それは、なんと中国からの脱出であるらしい。収賄で蓄えたお金は海外に送金し、また家族も先に海外に行かせた後、自らは機をみて脱出するという具合である。そのようなことが日常茶飯事に起きているのが、中国のようである。

そのような共産官僚に続けとばかりに共産党員の数が増えているようである。以下は、2013年に新華社が報じた内容である。

中国共産党員数は、約8500万人。(2012年)

ーー2013年、中国共産党中央組織部の最新統計によると、同党の党員は2012年末で、8512万7000人に達し、前年より252万5000人増加した。増加幅は3.1%。基層組織は420万1000カ所に上り、前年より4.3%増え、17万5000カ所増加した。(新華社通信より)ーー

ちなみに、中国の人口は約13億5千万人である。(2012年)

中国の本当の内部事情は、如何に

「赤い貴族」が富を独占する植民地国家 人民犠牲に蓄財後は海外脱出

中国では毎年のように暴動が各地で繰り返されている。その数は、なんと年間20万件近いそうである。政府は、あまりに多いので2005年を最後に件数の発表を止めてしまった。日本のニュースでは、土地の収奪に住民が抗議する様子などを報道したこともあったが、最近では中国の反発のせいかそれもあまりない。

しかし、中国国内では日本で知られる以上に深刻な事態となっているようである。なにしろ、一日あたりに換算すれば500件はくだらない数の暴動がどこかで起きているのである。それでも、共産官僚は強権を持って押さえ込んでいるようである。
中国(共産官僚)にとって、人民はとるに足らない存在と化しているのか。

最近では、土地の収奪以外に工場の進出によって起こる住民暴動が顕著らしい。普通は工場の進出といえば、地域の雇用促進ということが考えられる。しかし中国では違うらしい。中国の工場は、毒性のある物質でも平気で河に流すのは有名である。それぐらい環境意識は欠如しており、住民の健康などおかまいなしである。

それに反発した住民が暴動を起こしているのである。何故暴動か。それは中国の体制にあるのは前述したとおりである。地域の共産官僚は、企業とグルであるから何を言っても無駄である。中央政府に陳情してもその間際で食い止められる。という仕掛けになっているらしい。そこで仕方なく暴動である。

一党独裁とは、支配する層には都合がいいが一般民衆には何もいい結果を齎さないようである。これは歴史が証明していると思うが、如何に。旧ソ連のスターリン体制しかり、どこの国の独裁もいつしか破綻している。違うか。

中国の共産官僚(特に地方の)は、それを見越しているのではないか。だからこそ、一刻も早く国外に脱出するためにせっせと蓄財に励んでいるのである。したがって、当然の如く、民衆のことなど頭にあるはずもない。

中国共産党は軍備を増強して周辺国を牽制しているが、それは人民解放軍に対する体のいい言い訳ではないか。官僚たちの本当の思惑(蓄財と海外逃亡)を反らす意味で周辺国との諍いを起こし、軍部の関心をそちらに向けているように思われる。

そうしておいて、心置きなく資産の収奪を行っているのではないか。それが中国の内部事情であり、混乱の元ではないかと思う次第である。なお、あくまでも想像であることをお断りしておきます。あしからず。

追記、とにかく中国は興味の尽きない国である。それは、良い意味であればいいが、昨今では悪い意味の方が勝っている。いやはやである。

<中国2014予測>
すでにバラバラな中国社会、国内暴動は続発し、不良債権の爆発は目前だ!そして、共産党も3年以内に崩壊するか!?気鋭のチャイナ・ウォッチャーの最新報告!

2014年の「中国」を予測する (WAC BUNKO)

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