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■映画|中国に侵略されたハリウッド

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ハリウッドは、中国13億人にひれ伏したか

transformers2

米国の大手映画会社は、みんなで渡れば怖くないとばかりに中国になびいている。なにしろ、13億人の人口を誇る世界最大の市場である。それも仕方が無いか。映画もビジネス、それを考えれば需要のあるところに媚を売るのも無理は無い。

しかし、今後はハリウッド映画を見る際には、ある程度は背景について予備知識を入れておくことが必要かも。何故なら、それらの映画では中国を悪くは描かないからである。ある意味では、資本と引き換えにしたプロパガンダである。

中国の目的は、現実問題の拡散を抑えること、そして好イメージの醸成にある。さらにはビジネスとしての旨味も当然か。

現在のハリウッドを支配しているのは、かつての叩き上げの映画屋ではなくユダヤ資本の金融屋であるといわれる。したがって、現実を歪曲しようが利益が優先する。そんな世界にあるのがハリウッドである。たぶん、間違いはない。

中国資本の直接関与と市場優先が支配する作品づくり!

最近のハリウッド映画(大手映画会社)では、何故か中国の俳優や商品が多く登場したり、さらには現実を歪曲した中国への姿勢が目立っている。それは何故かといえば、作品の製作資本に中国が大きく影響を及ぼしているからである。

映画プロデューサーは、最初から中国を念頭にして資金集めを行い、中国市場を意識した脚本を用意している。13億人の市場があれば、他の国を多少疎かにしてもなんの問題もないという訳である。ビジネスとしては理解できる。

しかし、なんだかなーという感じではある。嘘を描いても利益になれば良しとするのが現代の映画ビジネスか。それとも所詮映画は、すべてファンタジー(現実ではない嘘)であるとして開き直ってるか。そのどちらかだろう。

<ごく最近の中国偏重ハリウッド映画の作品一覧>

■ミッション・インポッシブル3 2006年

言わずと知れたトム・クルーズ主演の人気シリーズ作品である。監督はJ・J・エイブラハム。この作品の製作は、米中の合作である。製作資本には、中国国営企業が参加しているとか。したがって、中国の企業、場所などが作品に登場するシーンが盛り込まれた。また、中国系俳優ももちろん登場する。

この作品は中国の影響を受けた初期の作品らしい。映画公開時には、中国では検閲を受けていくつかのシーンがカットされたとか。

■トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 2011年
■トランスフォーマー/ロストエイジ 2014年

こちらも大ヒットを記録したマイケル・ベイ監督のシリーズ作品である。この映画も資本は米中合作である。「ダークサイド〜」では、映画のしょっぱなから中国ブランドが出まくりである。衣服、電化製品、パソコンなどこれでもかのオンパレードだ。中国での興行成績は、米に次ぐ規模となった。プロデューサーはしてやったりである。

「ロストエイジ〜」では、さらに進化して撮影場所も中国である。中国製品が出まくるのもさらに進化していたのは言うまでもない。

■アイアンマン3 2012年

こちらは、最近の興行成績では大変な記録となった大ヒット作品である。やはり米中合作である。中国での成績が、興行成績を底上げしたか。当然中国人の俳優が重要な役どころを演じており、人気女優ファン・ビンビンも出演している。

この映画の悪役は、当初はジンギスカンの末裔という設定だったらしい。しかし、中国に配慮して国籍不明の悪人に変更された。そうか、モンゴルの半分は中国の領土(自治区)であった。

■ワールド・ウォーZ 2013年

この作品には、中国資本は投入されてはいない。しかし、中国市場を意識して設定を変更している。原作では、中国を発生源にゾンビが増殖していくというものであった。しかし、中国市場を重視する製作者は、中国ではなくどこかの国にするよう指示を出したそうである。

■ゼロ・グラビティ 2013年

アカデミー賞を多数獲得したこの作品も中国資本は関係ない。しかし、中国市場の反応を考慮して悪役?を変更した。この作品で描く「宇宙ゴミ」の発生原因はロシアであったが、実際は中国が「宇宙ゴミ」を多数発生させている。

2007年に中国は衛星破壊実験を行い、史上最悪規模の「宇宙ゴミ」を発生させている。過去20年間でこのような危険な実験を行ったのは中国だけである。

この作品の映像はとてもリアルであったが、描いた内容は現実を反映していなかったようである。しかし、アカデミー賞とは、此れ如何にである。

参考文献:中国に服従するハリウッド映画を考察する/1.劇中の影響
http://compojigoku.blog.fc2.com/blog-entry-13.html

追記、ハリウッド映画製作事情が、このまま進展すればいつしか悪役は日本人ばかりという時代がくるかもしれない。なにしろ中国資本であるから、それも仕方が無い。いやはやである。違うか。

ハリウッド・バビロン Ⅰ
ハリウッド・バビロン Ⅰ

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