■デザイン|日本人の広告づくり サンアド50周年

スポンサーリンク

開高健の創立の言葉が、壮絶なまでに格好いい!

content_80-83______________2_r

サントリーとサンアド

サンアドといえば、デザイン、広告に関わる人達には良く知られた存在である。そのサンアドが、サントリー宣伝部から誕生して50周年が経ったそうである。

サンアドは、1964年(東京オリンピック開催の年)にサントリーの宣伝部から独立する形で設立された広告制作会社である。そこには、宣伝部に所属していた開高健、山口瞳、柳原良平、坂根進、酒井睦雄などが参画していた。

設立に参画したメンバーは後には、有名な作家やフリーのイラストレーター、デザイナーになっている。とにかく錚々たるメンバーであった。そのうちのひとりである開高健(後に作家)が書いたとされる創立の言葉が、とてつもなく格好いい。

content___________r

開高氏の「創立の言葉」は以下のとおり、

「この会社の特長は徹底的な共和主義にあります。」
「人の上に人なく、人の下に人なく、年功、序列、名声、学閥、酒閥、いっさいを無視します。」
「あくまでも日本人による、日本人のための、日本人の広告をつくり、日本人を楽しませたり、その生活にほんとに役にたつ、という仕事をするのです。」

と創立の決意を表明している。

当時は、現在と違ってまだグローバルの時代ではなかった。それを考慮してもなお、格好いい言葉である。違うか。

当初のサンアドは、サントリー専属のようであったが、その後は他社の広告も多く手掛ける様になっていく。そして、これまでに手掛けた多くの広告で国内はもとより、海外でも数々の賞を獲得している。なお、その企画・制作能力の高さはいまでも顕在のようである。

当該ユーザーがサンアドで記憶にあるのは、80年代、90年代の広告である。その多くは、もちろんサントリーの広告であったが、それ以外の広告でも活躍していたのがサンアドのクリエーターたちであった。

当時のサンアドには、仲畑孝志、副田高行、西村佳也、葛西薫などのクリエーターが所属していた、そして互いに切磋琢磨するかのように新たな広告を創り上げていた。

その広告表現は、まさに時代の雰囲気を伝えるものであった。時代とともに、ときには時代をリードしていたと思う。


サントリーオールドCM「 I LOVE YOU」1983

冒頭写真のサントリーオールド広告「アイラブユー」は、デザイン葛西薫氏、コピー魚住勉氏の制作らしいです。CMの方はよく分かりません。

サンアド50周年記念展覧会 

サンアドは創立50周年を記念して、これまでの広告作品の展覧会を開催する。
テーマは「Orange!」で、創業から変わらず、いつの時代もフレッシュでみずみずしくほとばしるエネルギーを表した。テレビCMやポスター、新聞広告の他、ウェブデザイン、パッケージデザイン、プロダクトなどの作品群が一堂に展示される。

期間:8月30日〜9月6日まで
場所:東京・港区/Gallery 916
時間:11時~20時(9月5日は16時閉館) 入場無料

<サン・アド50年の小宇宙」フェア>
開催中、2014年9月22日(月)まで
場所:代官山蔦屋書店2号館1F 建築・デザイン書籍売場

参考記事及び写真:電通報、アドタイ

関連記事:創立50周年のサン・アド、記念展覧会を開催
http://www.advertimes.com/20140826/article168554/

<KASAI Kaoru 1968 図録葛西薫1968 >
グラフィックデザイナー葛西薫のほぼ全作品を収録。2刷にあたり、感謝を込めて、葛西薫デザインの便箋”ADP PAD”をプレゼント。亀倉雄策賞受賞を記念して”HIROSHIMA APPEALS”別刷りを付録としました。700部限定です。ちなみに現在、葛西氏はサンアドの副社長らしい。

KASAI Kaoru 1968   図録葛西薫1968

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

おすすめ記事