■書籍|21世紀の資本 世界は格差拡大にまっしぐらか

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1%、いやそれ以下のごく少数に富は集中する

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陰謀論をバカにしてたら、それに限りなく近づいていた?

いま話題の経済書に「21世紀の資本(トマ・ピケティ著)」という本がある。この本では、蓄積された過去の膨大なデータをこれまでになく活用し、格差と経済成長はどのように変化してきたかを分析し、現在の資本主義の行き過ぎた格差拡大に警鐘をならしている。

いわゆる、このままでは資本主義が危ういということを指摘している。

「資本収益率が産出と所得の成長率を上回るとき、資本主義は自動的に、恣意的で持続不可能な格差を生み出す」(本書より)

一見すると世界は、かつてのどの時代より豊かに見えるが、その実態は100年前にもどっているそうである。一部の超金持ちに富が集中していた1900年初頭となんら変わらないということである。日本でも当時は財閥が健在であり、ほぼすべての事業を独占していた。そんな時代に逆戻りである。

著者は、膨大なデータを使って経済成長の過程で起こる所得格差を分析している。その結果、超金持ちには累進課税を適用し富の分配を促す事が必要と説いている。しかしこれには、当然のごとく賛否両論が渦巻いているとか。

超金持ちは、どの時代でも節税に長けていた。日本でも税金を払わない仕組みで成長した大企業は数多い。お金を隠すことに長けた金持ちから税金を徴収できるか。それが問題である。政治家も抱き込まれているはずだし、官僚は企業に天下りすることから、本気になる訳が無い。さらに、金融とその周辺は、金持ち擁護の理論構築をしてプロパガンダしていく。

金持ち擁護派の某金融屋さん曰く、「元イギリス首相のサッチャーが言ったように、金持ちをいじめて貧乏にしても、もともとの貧乏人はもっと貧乏になるだけ」
記事元:人のフンドシ詐欺師(ネットゲリラより)

本書で言われていることを少しでも活かして、格差を是正しようとする政治家や官僚がいるとは考えにくい。しかし、一般大衆には選挙で権利を主張する機会がある。それを活かすしか道はなさそうである。しかし、つい最近の日本の選挙では投票率が約50%という体たらくであり、国民の意識低下が著しい。なんとも、嘆かわしいというしかない。

このままでは、本当に1%(実態はそれ以下)に支配される、99%の一般大衆という時代がきても可笑しくはない。しかもそれは、すぐそこまで来ているはずだ。

とにかく目を覚まして世の中の動きを見渡した方が良さそうである。当該ユーザーなどの中高年は、もう余り後が無いので今更であるが、若い人たちは早く目を覚まさないと今後の生活はとんでもないことになりかねない。違うか。

ちなみに、目を覚ますを例えれば、少しは社会意識を高めて、せめて選挙投票権ぐらいは行使することである。投票したい候補者がいないというのは言い訳である。100%満足する政治家などいる訳がない。

したがって、自らの望む政策を掲げているか、それに近い政策を掲げる政治家に投票するしかない。それでいいはずである。知識人ぶって棄権した人も多いと思うが、それに何の意味があったか自問してほしい。

満足する政治家はいなくても、少なくとも棄権するよりなんぼかましである。一部のインテリや芸能人コメンテーターなどが棄権も意味もあるとか言ったりするが、それこそなんの意味もない。民主主義を放棄する気ならそれでもいいが…。

とにかく、そんな背景にあったのが、2014年の選挙であり結果であった。その結果を受けて日本も世界に追いつき追い越せと格差拡大にまっしぐらになるに違いない。すでに、来年早々には雇用規制に関する新しい法案が通るだろう。しかも、それは金持ち優遇(企業の減税)とセットとなっている。

そして新しい奴隷制度の開始である。大袈裟かもしれないが、たぶん実態はそうなるに違いないだろう。何故、そうなるか。それは、多くの人達が民主主義の権利を放棄したからに他ならない。違うか。

しかし、それを後から後悔しても時はすでに遅しである。なお、これが間違いであることを切に願う次第である。

追記、上記内容の一部で断定的に述べたことは、あくまで個人的見解であり、確実な根拠はないものであります。あしからず。

<21世紀の資本/トマ・ピケティ著>
以下は、アマゾン書籍解説より

格差は長期的にはどのように変化してきたのか?資本の蓄積と分配は何によって決定づけられているのか??所得格差と経済成長は、今後どうなるのか?18世紀にまでさかのぼる詳細なデータと、明晰な理論によって、これらの重要問題を解き明かす。格差をめぐる議論に大変革をもたらしつつある、世界的ベストセラー。

「本年で、いや、この10年で、最も重要な経済学書になると言っても過言ではない」ポール・クルーグマン(プリンストン大学教授)

「地球規模の経済的、社会的変化を扱った画期的著作だ」エマニュエル・トッド(フランス国立人口統計学研究所)

「時宜にかなった重要書だ」ジョセフ・スティグリッツ(コロンビア大学教授)

「かれの解決策に賛成するにせよ、しないにせよ、資本主義を資本主義から救おうとする人たちにとって正真正銘の課題だ」ダニ・ロドリック(プリンストン高等研究所教授)

「この事実の確立は、政治的議論を変化させる、ノーベル賞級の貢献だ」ローレンス・サマーズ(ハーヴァード大学教授)

「かれの研究が、スマートな人たちを富と所得格差の研究に惹きつけることを望む」ビル・ゲイツ

「情報の豊かさがすばらしい」ロバート・シラー(イェール大学教授)

冒頭写真:「2001年宇宙の旅」より

21世紀の資本

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