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■社会|サザン桑田氏謝罪する だったらやるなよ

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行為の意味を説明せずに謝罪するとは、がっかりである

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サザン桑田氏、右翼街宣に白旗か!?

日本には、思想及び表現の自由がある。どこかの国と違って国家元首を揶揄しても逮捕されることはない。ましてや、他の媒体の記事を参考にして、国家元首に関する記事を書いた記者を特定の国に属するからとして拘束するなど当然しない。それぐらい表現に関しては自由度があるはずである。

サザンオールスターズの桑田佳祐さんが、年末の紅白やコンサートで行ったパフォーマンスが各方面で物議を醸し出していた。そして、ついに右翼が所属事務所に街宣をかける事態とまでなった。それを受けて、桑田さん及び事務所は謝罪文を1月15日に自社サイトに掲載する事態と相成った。いやはや。

サザンオールスターズ・桑田佳祐の、年越しライブのパフォーマンスが波紋を広げている。

桑田はステージ上で、昨年11月に受章した紫綬褒章をジーンズの後ろポケットから無造作に取り出し、客席にアピール。MCでは、伝達式での天皇陛下の様子をモノマネしたという。さらに「ピースとハイライト」歌唱中には、ステージ後方に「×印」がつけられた日本国旗や「中國領土 釣魚島」と書かれた旗の映像が流れた。

昨年大みそかのNHK『紅白歌合戦』で桑田は、なぜかチョビヒゲ姿で出演。ネット上では安倍晋三首相をナチスドイツの独裁者ヒトラーになぞらえたのではないか? と議論を呼んでいる。

天皇不敬パフォーマンスで右翼系団体から抗議!(サイゾー)

その謝罪文を読む限りでは、とにかく騒動を沈静化したい故の言い訳としか思えないものであった。「特定の団体や思想等に賛同、反対、あるいは貶めるなどといった意図は全くございません」とあるが、そんな訳ないだろうに。一般人をバカにするにも程があるというもんだろう。

とにかく、すべてをジョークが通じなかったことにするつもりのようである。

何故、堂々とその意図を明確に説明しないか。それができないなら、はじめからするなと言いたい。違うか。その態度はファンに甘えているとしか思えない。

ファンは分かってくれるに違いないか?(どうなんですかね)

当該ユーザーは、桑田氏のファンでもなく、紅白他で行った行為にも賛同もしていない。しかし、その行為自体は表現の自由がある以上、なんら問題はないと思っている。それをどう評価するかは個人の問題である。それが表現の自由というものに定められた帰結であるに違いない。

サザン03
コンサートの背景に流れた映像

「ピースとハイライト」 作詞/作曲:桑田佳祐

何気なく観たニュースで
お隣の人が怒ってた
今までどんなに対話(はな)しても
それぞれの主張は変わらない

教科書は現代史を
やる前に時間切れ
そこが一番知りたいのに
何でそうなっちゃうの

上記したのは歌詞の一部ですが、たぶん主に韓国(北朝鮮?)、そして中国を想定したものと考えられます。お隣とはいえ、ロシアはないと思われます。何故ならロシアが怒ってるのはアメリカであり、欧州だからである。紅白で意味不明の朝鮮語を流したことから、韓国寄りと思われるのは仕方がないだろう。違うか。

ちなみに、上に掲載したPVにはこれといって問題になる表現はないようだ。むしろよく出来たPVだと感じるぐらいである。コンサートでもこのPVを流しておけばなんの問題もなかったのではないか。桑田さんが何か急に意図を変えたか、またはもっとストレートな表現がしたかったか。そのどちらかではないかと想像する。

何故、意図を説明せずに印象操作で済ますか疑問である

繰り返すが、日本では思想・信条の自由が保証されている、それに基づいた表現もまたしかりである。それが現在の日本の基本形である。というか、民主主義とはそういうもんだ。であるならば、自らの思想・信条に基づいて表現したパフォーマンスを何故、明確な説明無く謝罪したかである。

謝罪したのは、元より思想・信条がなく単にファッションとして面白いからやったと受け取られても仕方がない。違うか。そうでなければ、右翼と話し合いをすればよかったはずだ。自らの思想・信条を明らかにし、どこにも非難される覚えは無いと言えば良かったはずである。(どのような嫌がらせがあるか覚悟の上で)

またはマス媒体を通じて、その意図を知らせることも出来たはずだ。そのうえで表現の自由を問えば、さすが桑田さんだとなったかもしれない。

しかし、結局は右翼の街宣の前に白旗を上げざるを得なかった。実に残念としか言い様がない。再び繰り返すが、「だったらそんなパフォーマンスするな!」としか言い様がない。しかも、軽いノリでやったのなら、なおさら悪い。いやはや。

桑田氏が意図を説明しないので、できない理由を推測してみたい。

桑田氏は、謝罪文のなかで「世の中に起きている様々な問題を憂慮し、平和を願う純粋な気持ちを込めました」と述べている。これはたぶん、ステージの背景に流れた映像などの意味を含んだものと想像できる。

しかし、その映像では「×印」がつけられた日本国旗や「中國領土 釣魚島」と書かれた旗の映像が流れたそうである。ちなみに、中国国旗に「×印」が付けられたり、「日本領土 尖閣諸島」という映像はなかったようだ。これでは一方に偏った思想・信条であろうと思われても仕方がない。

あまりにも単純化したその表現は、印象操作によく使われる手法そのものである。CIAの洗脳実験である「MKウルトラ計画」やキューブリック監督の「時計仕掛けのオレンジ」を思い出してしまう。

MKウルトラ計画
時計仕掛けのオレンジ

また、昨年11月に受章した紫綬褒章をジーンズの後ろポケットから無造作に取り出し、客席にアピール。さらに、それをオークション?するパフォーマンスをしたとか。MCでは、伝達式での天皇陛下の様子をモノマネしたという。紅白では、何故かヒトラーばりのチョビ髭で登場した。(右傾化を象徴か?安倍総理を揶揄とも言われる)

“ヒトラー安倍”にご用心!? 日本の「群衆」を操作してきたのは誰なのか

それが、何を意図したのか意味不明である?。右翼さんは、当然揶揄と受け取ったはずだ。何故なら、世界ではいま右翼化もあるが、同時に左翼化もあり、またイスラム化もあるからである。

しかし、なにかしらの動機がなければ、そのような行動をする訳も無く。きっと意味があってのことだろう。はたして、それは何かである。

世界の平和を願うのなら、あまりにも単純化した発想がなんだか心もとない。また、あまりにも、一部の地域に限定された平和願望なのではないかとも思ってしまうが、それは如何に。とにかく、本人が意図を明確にしない限り、穿った見方をされても仕方はないだろう。(紅白では、何故か背景に朝鮮語が…なんで?)

なんだかなー、なんだかなーと繰り返し思うしかない。いやはやである。

桑田さんは、結果的に日本の右傾化を後押ししたかもしれない。そんな風に思えて仕方がない。何故なら、日本の国旗に×印を付けられた映像を見せられたお客さんは何を思ったか。たぶんいい気持ちはしなかっただろう。

日本は世界でこんなに嫌われていると言いたかったのか。尖閣諸島は本当は日本じゃないと言いたかったのか。それをはっきりしろ!と言いたい。それとも、もっと深遠な考えがあってのことなのか。

そうではなくてー、世界の平和がーというのなら、それをきちんと表現してもらいたい。とにかく中途半端だから右翼につっこまれるし、また一般人にも届かないのではないか。いずれは何処かの国のプロパガンダに利用されるのがオチである。

いや、すでに朝日新聞では待ってましたとばかりによいしょする記事を書いていた。
朝日新聞「ヒトラーばりのちょびひげで紅白に登場した桑田佳祐さんに称賛。」大根仁監督「朝日はバカなのか?」

ここまで非難めいたことを書いてきたが、どうやらラジオで謝罪し、自らの考えを述べたとか。(この部分は、記事をアップした後に書いてます)

サザンオールスターズの桑田佳祐さんは17日深夜、「TOKYO FM」のラジオ番組で、紫綬褒章の取り扱い方などをめぐり批判が出ていることを受けて謝罪し、考えを述べた。(朝日新聞より)
http://www.asahi.com/articles/ASH1L0JL9H1KUCVL01M.html

しかし、それでもなお疑問は残る。桑田さんが自らの考えを明確にすることを切に願います。日本の音楽界の表現を守るためにも。最期に一言、「桑田さん、なんでそうなっちゃうの?」

1/19追記:ラジオで「ネットで私の意図とは違う解釈をされていることに驚いている。 二度と戦争が起きないように仲良くやっていこうよという思いを込めたつもりなんですが…」と歌詞の意味を強調したそうだ。しかし、一方に偏ったイメージ操作や、朝鮮語のメッセージには言及していないのは、何故か。それを言って欲しいが、無理かもしれんね。

以下は、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長/高英起(コウ・ヨンギ)さんのツイッターから抜粋したものです。

<ピースとハイライト/サザンオールスターズ >
平和と極右というのか。それは知る由もない。あしからず。

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