■社会|アミューズメントはオワコンか S社またリストラ

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いやはや、いつまでリストラすれば再建できるのか

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アミューズメント(要するにゲームセンター)業界が沈没寸前のようである。90年代後半に大リストラ(1000人規模)をして巷を騒がせたアミューズメントの雄であったS社は、またしてもリストラをするそうである。ここ10数年ずーとリストラばかりしていて、肝心の事業ではなんの話題も提供していない。違うか。

このS社は、90年代半ば頃まではゲーム業界でぶいぶい言わせていた。他社をナメキっていて、なかにはバカ呼ばわりする者までいた。しかし、奢るもの久しからずやを地でゆくような現在の状況である。これは自業自得ともいう。

奢る者=客観的な視点に欠けている。これが、世の常というものかもしれない。いまや親会社(パチンコ関連のサミー)なくしては存続できないようだ。

S社は、アミューズメント(AM事業)だけでなく家庭用ゲーム機器とそのソフト(CS事業)も事業としていた。AM事業で日銭を稼いで、それをせっせと家庭用ゲームに貢ぐのがビジネスモデルであった。しかし、家庭用はあえなくプレステに破れて撤退となり、せっかくアミューズメントが貢いだお金は戻る事はなかった。

アミューズメントは、時代のニーズに合わなくなった?

S社のアミューズメントは開発と施設運営(機器販売含む)に分かれていた。開発は業界でも有名な優秀さを誇っていたが、家庭用ゲームにも力を入れねばならず、その力量は分散される傾向にあったと思われる。なんせ、家庭用ゲーム機器まで自社開発していたのだ。それを何とかせねばならなかった。

とにかく優秀な開発(多少問題はあれど)はいいとして、問題は施設運営の方である。AM事業では施設運営がお金を稼ぐ要となっていた。自社開発のAM機器を優先的に回してもらうのは当たり前であり、またコストも低く抑えられた。

施設運営は、基本的にはローコスト&オペレーレションであった。施設開発(建設施工)に掛ける費用は、坪当たり平均で十数万というものであり、そこに自社開発のAM機器を中心にして置くことで他社とは比べようもない粗利益が上がる構造となっていた。

ただでさえ粗利益がある構造に、さらに拍車をかけるようにAM事業の本社でもコスト削減が当たり前であった。本社のオフィスでは昭和の匂いがぷんぷんとしていた。いまや懐かしいとさえ言える貧弱なデスクと椅子で仕事が行われていた。とてもじゃないが、アミューズメントという楽しさを提供する会社とは、とても想像できないものであった。その様相は古ーい時代のお役所みたいであった。

それもこれも、家庭用ゲーム事業にお金を回す事が命題であったからである。それは、まるで放蕩息子(家庭用ゲーム)の後始末をする親のごとくと言っても過言ではない。

さらに悪い事に、当時(90年代中頃)の社長の鶴の一声ではじまったATP事業(アミューズメント・テーマパーク)の頓挫である。最初こそ勢いがあったが、すぐに業績は悪化し次々と閉鎖に追い込まれた。いまや、お台場ぐらいしか残されていない。(大阪にも残っていたか?)

実質創業者の社長はカリスマ性があり、先見の明はあった。たぶん、ゲームセンターには未来はないと感じていたのかもしれない。そこで、ターゲットを広範囲に集客することができるテーマパーク化を急いだのではないか。

しかし、テーマパークの要である非日常性をそうそう簡単には創出できずに中途半端なものしか出来なかった。それは、基本がローコストであるS社のAM事業の体質にあったのは否めない。なんせ、かつてはゲーム機さえ置いておけば利益が上がり続けたのである。それが身に染み付いていたAM事業の経営幹部に新しい市場を開拓しろというのは無理というもんである。

とにかくAM事業の幹部たちにはビジョンがなかった。将来のAM事業の構想等はまるでなかったに等しい。あるのは、数字のみであった。要するに売上しか頭になかったと言っていいだろう。だから、AM事業の幹部は本音ではATPなどの新規事業はやりたくなかったはずである。

したがって、AM事業の幹部は社長がやかましく言ってるうちは前向きにやってるふりをしていた。しかし、社長が業績の悪化から副会長に棚上げされた途端、コスト削減という得意技を繰り出してきた。AM事業の幹部たちは、それしかできなかったと言っていいだろう。

とにかく、新規事業はすべて社長が言わなければやろうともしなかった。まるで従来のゲームセンター事業(機器を置いてるだけ)にもどりたい一心のようであった。それが永遠に続くとでも思っていたのだろうか。不思議である。

やがて、実質的な創業者であったカリスマ元社長は退陣を余儀なくされた。その後は、親会社であった大株主が表に登場してさらなる迷走がはじまった。いまやAKBでぶいぶい言わしてる秋元康氏もS社の経営幹部になっていた。しかし、一向に浮上する機会もなく、やむなく家庭用ゲーム機事業から撤退する。

大株主は、株の大半をパチンコ関連事業のサミーに譲渡した。そしてS社は、実質的にサミーに吸収されて現在に至るという具合である。それでも存続してるだけめっけものかもしれない。しかし、その影では多くの社員がリストラされたのであった。(90年代後半に約1000人、その後も何回か行われたので累計では2000人以上いるかもしれない)

最近の情報では、また人員の削減をするそうである。さらに、アミューズメント施設も整理縮小するとか。そのうえで、スマホゲームに注力してゆく方針だそうである。いやはや、遅くないかと思うが如何に。

この先、アミューズメントは何処へ

さて、S社のアミューズメントがいかにして衰退したかを書いてきましたが、実は最近の内部事情はまるで知りません。なんとか知り得ているのは2000年代半ばぐらいまでかと思います。しかし、その後に聞こえてくる噂もあまり変わり映えしないことばかりで、幹部が変わっても出来ることに限りがあったようである。

とにかく、S社のアミューズメントは変わる事が出来なかった。それは、ビジョンのない経営幹部が長くAM事業に君臨していたからに他ならない。その幹部は2000年代半ば頃までAM事業のトップにいたはずである。この幹部は、部下を情実的な視点で抜擢していた。

それは安定期の企業でよくあることである。しかし、傾きかけた企業でそれをするのはもっての他である。

なんせ実力や才能とは関係ないところで幹部になっているから、トップに意見も言えないのである。それどころか、トップの言う事しかできない。裸の王様となったトップは、過去の栄光に縋る様に人件費などのコスト削減で目先の利益追求に走ることしか出来ない。

見せかけの数字で辛うじて自分の立場を守っても、事業そのものの寿命は尽きようとしていたのである。保身に走るトップを長く君臨させてしまったことが、S社のアミューズメントの未来を奪ったに等しいと思われる。

はたしてアミューズメントは、この先も残れるだろうか?。コインを入れてわずかの時間をゲームで遊ぶという仕組みがすでに古いのかもしれない。時間制で遊びを提供するスタイルもあるが、アミューズメントの主体であるゲーム機器は脇役であり、主役とはなっていないようだ。

ゲームはスマホという流れには、もう抗う事は出来そうもないようである。とすれば、アミューズメントはこのまま静かに衰退し消え行くのみか。やがて、場末(古いか)の温泉街でしかお目に掛かれなくなるかもしれない。

しかし、おなじくコインを入れるビジネスでもガシャポンはまだ健在である。ガシャポンは中身を変えればまだまだいけるだろう。だったら、アミューズメントのゲームもおなじく中身を変えればと思うが、どうもそういうことではないらしい。

アミューズメントの活性化案として

何かまだ出来そうにも思えるが、いかんせんアミューズメントの世界から離れて久しいので何も思い浮かびません。あしからず。とは言ったもののS社にけちを付けた手前、一つぐらいは無理矢理に提案したいと思います。

例えば、子供向けに特化したゲームとガシャポンの施設なんてどうだろうか。もうあるって?、そうか、じゃーあとは知らんわ。失礼しました。

それでもあとは何か無いかと考えたが、良いアイデアはない。いっそのことスマホゲームに倣って取り敢えず無料にしたらどうかと思うが如何に。ゲームの続きがしたかったらコイン(課金)を入れればいいだけである。ゲーム機器に細工が必要なのは分かるが、あくまで思い付きである。あしからず。

とにかくライトユーザーのトライアル機会を増やすことが必要だ。それには無料は適した策であろう。なにしろ初心者はゲームの仕方が分からないからだ。とりあえずゲームをやらせろである。その後のことは結果の検証次第である。

または、限定機種および期間の無料トライアルキャンペーンなどもいいかもしれない。これなら人を配置すれば、ゲーム機器に細工は必要ないだろう。

それから、ゲームコンシェルジェなどの配置もいいかもしれない。専用の内線で呼べばすぐに来てくれてゲームのあれこれを伝授してくれる。本来のゲームセンターのビジネスモデル(いわゆる自販機ビジネス)に反するが、人と手間を掛けてこそ新しい顧客の獲得に繋がるはずである。

もはや、機器を置いておくだけの自販機みたいなゲームセンターの存続は不可能だろう。かつてのようなコアユーザーが居れば成り立っていた時代とは違う。少し考えればコアユーザーだって、はじめは初心者だった。それを考えれば、如何にライトユーザーを掘り起こすのが必要か分かるはずである。違うか。

最期に、S社とはどこか?、もう言わなくてもお分かりの方も多いと思いますが、バーチャファイター、ドリームキャスト、ジョイポリスなどで有名な「セガ」でありました。ちなみにセガにはなんの恨みもありません。ただし、ある意味ではどうでもいいと思っています。

セガと任天堂に何が起きているのか?スマホの台頭に苦慮するゲームメーカー

セガ「アミューズメント2001事業戦略発表会」
2000年代初頭、セガとナムコが合併するという話があった。しかしナムコは、その後バンダイと合併した!!

そういえば、セガは横浜に新しいテーマパーク?を作ったとか。なんでもBBCと提携した「大自然超体感ミュージアム」と何かで読んだが、はたして集客はどうなんだろうか。

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