■映画|ハウス・オブ・ヴェルサーチ モードの王国を蘇らせた女

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House of Versace_40

ヴェルサーチ、ゴージャスな美意識とエロスのモード

■女性のグラマラスを最大限に引き立てる

「ヴェルサーチ」といえば、世界的に有名なファッションブランドである。有名過ぎて今更であるが、特徴はそのデザインにあるのは言うまでもない。過剰なまでに女性の魅力を際立たせる個性的で且つ異彩を放つデザインは、ある意味では他の追随を許さないヴェルサーチ独自のものである。(現在は少し違うかも)

 高級ブランドといえば、上質と品格の高さが売りである。しかし、ヴェルサーチは少し違っていた。オーセンティック(本物)な素材を惜しげも無く使いながらも、どちらかといえばキワもの感が濃厚に漂っている。それは、女性の美を上品に魅せるのではなく、本能の美をあからさまに魅せつけているからだ。

 女性の情念である色気=エロスを最大限に引き出そうとしている。それが、ヴェルサーチの特異なところであり、最大の特徴と言っても過言ではない。

 普通の男性達は、きっとデザイナーは大変な女好きなんだろうと思うのではないか。ところがどっこい、創業者でデザイナーのジャンニ・ヴェルサーチは、ゲイであった。思えば、ファッション業界には何故かゲイが多いのだ。何故、ゲイは女性の魅力を引き出すのがうまいのか。これは実に不思議である。


ハウス・オブ・ヴェルサーチ 予告編

■「ハウス・オブ・ヴェルサーチ」の主人公は、だれか?

 映画「ハウス・オブ・ヴェルサーチ」は、このヴェルサーチという特異なブランドが危機に陥り、それを立て直すまでの再生の物語となっている。そこでの主人公は、実は創業者ジャンニ・ヴェルサーチではない。

 1997年、ジャンニ・ヴェルサーチはマイアミの自宅前でゲイの売春男に射殺されてしまった。(犯人は自害)この事件は、当時話題となったので記憶している人も多いと思いますが。たしか、犯人はジャンニ以外にも数人を殺害していた。また、何故ジャンニを殺害したのかも、いまだによく分かっていないとか。

 それはさておき、ジャンニというブランドの要を失った「ヴェルサーチ」は、一気に存亡の危機に陥ったのは言うまでもなかった。

 当時のヴェルサーチ・ブランドはファミリービジネスであり、兄、弟、妹で経営されていた。長男が経営を、創業者兼デザイナーの次男ジャンニ、そして妹のドナテラがマーケティングを担当していた。

 そして、このブランド再生の物語の主人公が、ドナテラ・ヴェルサーチである。

 ドナテラは、亡くなった兄ジャンニに変わって「ヴェルサーチ」のデザイナーとなる。当初は自信に満ちていたが、いざデザインを開始しコレクションを作り始めるにしたがって、兄ジャンニの才能の豊さを思い知ることになっていく。

 ドナテラの新しい「ヴェルサーチ」コレクションのショーはかつての輝きを失って、注文も減っていき経営も危うくなってしまった。ドナテラは、酒とドラッグに溺れて周囲の意見にも耳を傾けなくなっていた。そして、ついには経営難となり特定の融資条件を受け入れざる得なくなってしまう。

 ドナテラには、経費削減という枠が設けられ、さらにお目付役として外部経営者まで付けられてしまった。ドナテラはそれでもなんとか、奮闘していくがうまくいかない。それとともに酒とドラッグはますます酷くなっていた。

 そして、ついに家族から最後通牒を突きつけられて、リハビリのために療養施設に入ることを余儀なくされる。我がままで勝ち気なドナテラも、家族の想いには勝てなかった。イタリアでは家族の絆が実に深いのだ。ちなみにマフィアだけでなく、ファッション業界でもその多くがファミリービジネスである。

 療養施設のリハビリで、なんとか酒とドラッグ依存から脱出したドナテラは、ふたたびヴェルサーチ・ブランドの第一線に復帰する。そして、こんどは兄ジャンニの影を追いかけるのではなく、自らの想いをデザインに込めていく。そして自らは、これが評価されなければブランドから去るという覚悟を決めていた。

 その後、プレタポルテ、続いてオートクチュールとコレクションを発表し、それぞれ高評価を受けてブランドをなんとか持ち直したのであった。

 ちなみに、現在もヴェルサーチのデザイナーはドナテラである。そして、2015年のヴェルサーチのアイコンはマドンナとなっている。

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Versace Women’s FW15/16

 このドラマに関して、「ヴェルサーチ」側では次の様にコメントしている。

 同ブランドの広報は「WWD」に、「この作品の基になっている本を『ヴェルサーチ』としては認めていませんので、この映画はただのフィクション作品としてみなされるべきです」

 「『ヴェルサーチ』は近々放映されるドナテラを描いたテレビ映画を認めていませんし、一切関与もしていません」とコメントした。(シネマカフェより)

 ヴェルサーチは、上記の様になんともツレナイものですが、当方が観た限りでは、ドナテラを演じたジーナ・ガーションは好演していました。また、高級ファッションブランドの裏側を垣間見れたのは面白くもありました。(事実ではないとしても)

冒頭写真:ドナテラを演じたジーナ・ガーション

……………
追記:映画「下妻物語」のなかで、深田恭子の父親(雨上がり宮迫)がヴェルサーチの偽物を売っているやくざであった。その偽ヴェルサーチを買いに来ていたのが、ヤンキー役の土屋アンナでヴェルサーチを崇拝してた。

一時期、ヤンキー、やくざなどにヴェルサーチが流行していたが、最近はどうなのだろうか。ドナテラがデザイナーになってからは、少しティストが変わったような気がするがいかに。

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