パスワードは一万年愛す。タイムレスなスタイルは、過去も未来も時を超えてゆく!

■書籍|漫画家まんしゅうきつこ? ペンネームが下衆過ぎる件について…

この記事は約5分で読めます。

CYMqb4UUsAAolZR

ペンネームは下衆だが、意外と女性にも好評であるとか

日本は、なんだか大丈夫そうだな?と思うが…如何に

 当方は、上質な品性をモットーにしたいと常々思っている、と言うのは半分ジョーダンであるが…。それにしてもだ。漫画家「まんしゅうきつこ」さんを取り上げるかどうか、ちょっとばかり躊躇した。2015年に話題となりテレビにも出演したので、たぶん”ノープロブレム”とばかりに今回取り上げることにした。

 まんしゅうさんが、注目される様になったのは、2012年にはじめたブログにある。ちなみに、現在は更新されていないようだ。そのペンネームが、あまりに下衆過ぎたこともあるが、ブログの内容も名前に負けじと個性的?だったこともあり、一躍注目を集めたといわれている。

 下衆の意味合い=下劣なこと、下品で卑しいこと。これは、必ずしも否定的見解に非ず。実態を隠して表向きを清廉性で装うよりずーとましである、と考えます。

まんしゅうきつこ(1975生まれ)、漫画家。本名非公表。埼玉県熊谷市生まれ。日本大学芸術学部卒業。旦那と子供がいる一主婦でもある。

大学在籍中に江川達也のアシスタントを1年間勤めている。大学卒業後、プラネタリウム施設、一般OLなどを経験する。28歳で結婚。その後30歳で講談社に漫画を投稿し手塚賞を獲得するがデビューならず。

偶然知り合った漫画家の清野とおるに勧められ、ブログ『まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど』を2012年5月に開設して話題となる。以降は、漫画家、イラストレーターとして活動している。

ブログ『まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど』

IMG_2071

 まんしゅうさんは、おなじ漫画家の清野徹氏と知人だそうである。その清野氏が、当時一主婦であったまんしゅうさんにブログを勧めたといわれている。清野氏といえば、変人で名高い人である。その様子はかれの漫画が原作のドラマ「東京都北区赤羽」を観れば納得すること請け合いである。

 その変人の清野氏が、まんしゅうさんをさらに変人扱いしている。まんしゅうさんが、どんだけ変わっているかは、きっと想像を超えるに違いない。

「そりゃー、そーだろうね」と誰もが納得するのは、なにしろペンネームが「まんしゅうきつこ」だからである。これには、「な、なんやねん?」と誰でもが関西弁で突っ込みたくなるに違いない。

 ペンネームで話題を集めるのはいかがなもんかと思うが、実は当人も気にしていて一時期は改名も検討したとか。一方、ある意味では漫画家としてのマーケティング(市場創造)に成功したと言っても過言ではない。

 なにしろ、その禁断に限りなく近いネーミングが秀逸である。しかも、その意味合いから、自ずとターゲットも絞られているからだ。マーケティングの極意をネーミング一発で達成したと言ってもいいだろう。違うか。

<ネーミングから想像できる幾つかの事柄>
・禁断のネーミング=常識はずれの発想、一般人の意識・価値観を刺激する
・ターゲットの絞り込み=ネーミング故に、必然的に絞り込まれてくる
・次世代サブカルチャー=サブカルの文脈を受け継ぐ革新性?がある
・女性が発信する下衆という感覚=下衆といえば、かつては男性の専売特許であったが、最近では女性がそれを発信する傾向にあるようだ。
・下衆なおんなという新人種?=男女雇用均等法は、下衆にも通じていくか?。

 まんしゅうさんは、そのネーミングを家族から反対されて「まん臭きつ子」から現在のひらがな名にしている。その後も不快感を与えているかもしれないと不安に感じて改名も検討したとか。しかし、扶桑社の誌面でアンケートを取ったところ、不快とした意見は約18%程度だったそうである。

 とにかく、大胆なのか、繊細なのかよく判らない人である。たぶん、その両方なのではないのかと思うがいかに。それにしてもそのネーミングが与える影響について自身の想像力が働かなかったのか、知りたいところではある。

 昨今、女性クリエイターが下衆な発想で何かやらかすことが流行りなのかもしれない。裁判沙汰にもなった某女性アーティストは、自身のアソコを型取りした作品を創作していた。他には、少し前になるが「あやまんJAPAN」という下衆なネタを繰り出す女性エンタメ集団もいた。

 最近では、中村愛という水着姿で下ネタを繰り出す下衆を追求?する芸人みたいなグラビアアイドルも現れている。

 一方では、表向きには清廉をアピールしながら、その実態は下衆だったというタレントが週刊誌などでよく暴露されている。とくに女性タレントなどにその傾向があるが、裏で何をしているか判らないもんである。

 それに比べるとまんしゅうさんをはじめ、下衆を標榜する女クリエイターたちの潔さが際立つ、と思うがいかに。

 ちなみに、まんしゅうさんの漫画のネタは、自身の自虐ネタや家族の暴露ネタが多いようである。一時期は強度のアル中だったそうであり、それをネタにした本も出版しています。また、意外と美人であることから週刊誌でグラビアにも登場しています。興味のある方は是非ご覧ください。

 とにかく、とんでもない人のようです。子供がいじめられないか心配ですが、大丈夫でしょうか?。「お前のかーちゃん、まんしゅうきつこだろ」なんて言われるに決まっています。いまから対策を高じた方がいいかと、余計なお世話ですが。

 しかし、個人的にはそれらの常識的な圧力に負けずに、これまでどおり邁進して頂きたいと想います。今後も健闘されることを願います。

『まんしゅう家の憂鬱』発売記念インタビュー(サイゾー)

まんしゅうきつこツイッター
https://twitter.com/kitsukomz

まんしゅう家の憂鬱
まんしゅう家の憂鬱

コメント