■社会|東京は不思議の惑星か? ビッグデータでみる東京と地方の違い

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おなじ日本とは思えない、それが東京の特異さに現れる

日本の未来は東京か、それとも地方のそれか!

 yahoo! JAPANが発表したビッグデータによる東京と地方の違いが実に興味深い。それは、これまで巷で言われていたことを事実としてあからさまに表している。いや、それは言われていた以上というべきかもしれない。なにしろ、おなじ日本とは思えないこと甚だしくて、とても尋常とは思えないからだ。

 よく東京と地方の格差といわれるが、それは主に経済格差を指していた。しかし、それ以外にも多くの格差があり、日本の置かれている現状が実にいびつであることが判る次第だ。それは交通環境、住宅環境、意識・価値観の違い等々、あらゆる方面に渡っている。そして、そこから判るのは東京の特異さである。

日本は2つの国からできている!?(yahoo! JAPAN)

図1/電車の年間利用回数とマイカー通勤・通学率:都道府県マッピング
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出所:電車の年間利用回数は国土交通省旅客地域流動調査(2013年)と総務省統計局の都道府県人口(2013年)を元にヤフーが算出した。
マイカー通勤・通学率は国勢調査(2010年)

東京では、クルマは必要ない?

 東京と地方の違いを如実に表しているのが、交通環境である。これはいまさら言うまでもなく、ずーと以前から指摘されていた。それを改めてデータでみるとここまで差があるとは驚きである。なんとなく想像はできたが、それでも違いの差が大き過ぎるというもんだ。

 東京には網の目の如く公共交通網が発達しており、どこにでも電車やバスで行ける。それもあまり待つ事も無くすぐにやってくる。地方では1時間待っても電車やバスがこないなど普通である。それを考えると東京は実に便利この上無い。

 東京に住んでいるとクルマを保有することは経済的な負担が大きい。何故なら、駐車場代がバカにならないからだ。月極は言うに及ばず、ちょっとでかけて駐車するにも費用がバカにならない。なんせ土地が限られているから、駐車場が需要を満たすのもままならないからだ。

 もっとも、クルマがなくても何ひとつ不自由しないのが東京である。クルマはある特定層(富裕層、クルマ愛好家、見栄張り層など)にしか需要がないといえる。あれば便利だが、東京では維持するのが不便としか言い様が無い。

 一方、地方にいくとこれがまるで反対となる。クルマがなくては、どこにも行けない。電車は網の目のように走ってはいないし、地下鉄は無い。バスも1時間に1本あれば良い方であり、それもルートは限られている。

 病院にいくにも、美容院にいくにも、スーパーにいくにも、さらにはコンビニにいくにもクルマで行かざるを得ない。それが多くの地方の現状である。

 ちょっと買い物するにも、わざわざクルマでしか行けないのはとても豊かとは思えないが。しかし、それが現実である。なぜなら、地方では地元の商店街は廃れて消滅し、大型のスーパーやモールしか買い物するところがないからだ。

 一見すると豊かそうに見えるモールなども、その成り立ちの背景を考えると貧しさしか浮かんでこない。栄えるのは地元ではなく、ナショナルチェーンの流通業ばかりでしかない。それが地方の置かれた事実である。

 一家に2台、3台とクルマを保有していても、東京とおなじ豊かさを享受できているかといえば、まるでできていないはずだ。自動車会社の経営を成り立てさせるために、地方はあるようなもんだ。違うか。

 地方の現状を放置しているのは、きっと自動車会社のためであるに違いない。もし、地方の交通網が充実してしまったら、自動車の需要はずーと少なくなるはずだ。そうなったら、多くの従業員を抱える日本の基幹産業である自動車会社は、経営が成り立たなくなる。そのために地方は犠牲になっているといえる。

 なお、あくまで個人的見解であるのはいうまでもありませんが。

図2/インターネット上の注目度【自動車メーカー】
 昨年1年間の総検索量に占める自動車メーカー(国内大手8社)に関連する検索数の割合を、最も多い都道府県を100とした指数にし、日本地図にあらわしたものです。
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 とにかく東京でのクルマへの感心度の低さが際立っています。当方の出身地である千葉県もけっこう低いようですが、これは意外でした。当方の実家などは、駅から10分以内ですが、それでもクルマが必需品となっています。

検索も圧倒的に東京が多い!

 人口一人あたりの年間検索数でも東京が他を圧倒している。東京というごく狭い地域に約1300万人も住んでいるから、当然かもしれないが。それにしても差が大き過ぎる。ネットで検索するという習慣は、意識や価値観の違いと言ってもいいかもしれない。多くの大企業の本社があり、知的労働者、大学生などが溢れている東京では、おのずと検索する機会が多いに違いないだろう。

 しかし、大阪が東京の半分程度とはどういうことか。やはり、企業の本社機能が東京へ一極集中するのと関係があるのか。大阪の地盤沈下は、こういうところでも垣間みる想いである。なんとか、がんばってほしいと思うがいかに。

図3/都道府県別 人口あたりの検索数
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仕事・勉強系も東京に集中しているか?

 「フィンテック」や「Uber」などのIT系検索も東京が多くなっている。IT系企業や学生なども東京へ一極集中化しているせいか。日本に東京以外の、シリコンバレーがつくられる日はまだまだ遠そうだ。

 勉学にもおなじく東京圏が圧倒している。これは何を物語るのか。クルマ依存社会の地方では、勉学意欲が低いのか。そんなことはないと思うが。

図4/インターネット上の注目度【IT系・勉強系トピックス】
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 なんでもかんでも東京に集中する。これでいいのか?、といまさらながらに思わずにはいられない。こんないびつな構造で言い訳が無い、と思いますがなかなか是正されないのは何故でしょうか。

 日本の未来にあるのは、はたして東京か、それとも地方か。それが問題であるのは間違いないと思われますが…いかに。

図表:yahoo! JAPANより

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