■社会|ナルシストに関する一考察 ナルシストかく語りき

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鏡よ、鏡さん、ときには美形に見せてくれないか

究極のナルシストは鏡を見ない?

 ナルシストといえば、少しばかりの美形を鼻にかけて、自分に酔っている姿が思う浮かぶはずである。しかし、そんなのはある意味では、標準化されたナルシスト像でしかない。表層的な部分で自己愛に耽溺しているだけである。ナルシストの段階でいえば、レベルが低いとしか言いようがない。

 真のナルシストは、もっと奥深いものがある。表層的な部分にこだわることはない。いや、こだわれないと言った方が正確か。何故なら、真のナルシストは、大概ブサイクだからである。これは、ほぼ間違いない。

 そこまで言い切って委員会(誤字である)と思うが、「た、たぶん」とだけ言っておこう。それはさておき、標準化されたナルシストと、真のナルシストの違いはどこにあるか。それを明らかにしていきたいと思います。

 これは、当方の苦節ん十年に渉る研究の成果と言っても過言ではない。なお、間違っても、それを真実と受け取らないようにしてください。

<ナルシシズムとは>
 ナルシシズム、あるいは自己愛とは、自己を愛し、自己を性的な対象とみなす状態を指している。「自己陶酔」「うぬぼれ」といった意味で使われることもある。その語源は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが、水面に映る自らの姿に恋をしたというエピソードに由来している。

 ちなみに、欧米では、そのような状態にある人を「ナルシシスト」という、日本では、どういうわけか「ナルシスト」といわれている。(ウィキペディアより)

「ナルシスト」に略したのは、たぶん日本人がサ行の発音がうまくないからと思われる。「ナルシ、シ、シスト」となるのは明らかだろう。

 上記の語源から判るように、自身の容姿に陶酔するということが、その根源にある。したがって、ナルシシズムと自身を映す鏡は、切っても切れない関係にあるのは言うまでもない。それが、たとえ擬似であっても自己満足に浸るのである。

 しかし、真のナルシストは、鏡を見ない。自身の容姿を鏡に映すことを重要視していないからだ。何故なら、繰り返すがブサイクだからである。そして、自身のナルシス魂がそれを許さないからに他ならない。いやはや。

標準ナルシストと真性ナルシストの違い

 一般的に考えられているナルシスト像を、「標準ナルシス」とします。そして、より病いが深い、ではなく真性度が高いナルシストを「真性ナルシス」とします。以下に、それぞれの代表する事例を紹介したいと思います。

 なお、あくまで当方の研究の成果(想像、妄想ともいう)であり、一般的に見られる現象とは多少違っているかもしれません。また事例対象は、男性となっています。何故なら女性はよく判らないからである。ご了承ください。

◆標準ナルシスの場合

龍村建生(仮名)25歳/男性 一応イケメンと周囲からいわれている。

<事例:朝の身だしなみ>

1)まず歯を磨く…芸能人御用達ブランドの歯を白くする歯磨きを使っている。歯の隅々まで丁寧に磨いていく。そして、舌も専用歯ブラシを使って汚れを落とす。磨き終わった後は、はーと息を吐いて匂いを確かめた。

2)顔を洗う…ギャツビーの洗顔フォームをたっぷりと手に取って、それから顔を洗っていく。柔らかく、円を描くようにして洗っていく、角質の汚れをよく落とすためだ。洗い終わった後は、しばし鏡で顔の状態をチェックした。

3)髪を整える…髪は毎日洗髪している。朝は、お湯で水洗いだけする。その後、いよいよ整髪にかかる。ワックスを手に取り、髪にそっと撫でつけた。

 そしてナチュラルに見えるように、髪型を整えていく。正面、斜め、横から、さらに後ろからも手鏡を使ってチェックしていた。

4)顔面チェック…ひとまず朝の準備が整ってから、さらに顔面チェックを入れる。髭、鼻毛、眉毛、耳毛などを入念にチェックする。鼻毛専用カッターは毎日使用している。フェイスクリームを少量手に取り、顔をマッサージするようにしてなじませた。

5)洋服を選ぶ…着ていく洋服はローテーションが決まっている。ネクタイや小物もメインの服に合わせてコーディネートされている。できれば高級ブランドにしたいが、そうもいかないので適度にセンスの良いブランドで揃えている。

 ただし、一点豪華主義で時計は高級ブランドにしている。

6)鏡チェック…お出かけ前の最終チェック。等身大の鏡の前でモデルポーズをとる。正面、横からとチェックを入れる。いまいち気に入らないときは、洋服をすべて取り替えることもある。ときには、それで遅刻しそうになることもあった。

7)おでかけ…準備万端、おでかけである。さっそうと歩きながら、ビルの窓ガラスに映る自分の姿にチェックを入れる。そして、周囲を見回して、「自分より格好良いのはいないな」と満足げな笑みを浮かべて歩みを進めていた。

補足)鏡を見た時間…おでかけまで1時間として、そのあいだ常に鏡で自身をチェックしていた。とにかく、鏡に映る自分を見ずにはいられない。それは、いついかなるときでも、自身の姿を確認することが課せられた使命のようだった。

◆真性ナルシスの場合

武田蜜三郎(仮名)35歳/男性 周囲にブサイクといわれている

<事例:朝の身だしなみ>

1)まず歯を磨く…洗面台の前に立つが、鏡をちらっと見て目を逸らした。渋い表情で、歯ブラシを取るとごく普通のブランド(ただしホワイトニング)の歯磨きをたっぷりと付けて磨いていく。

 がしがしと磨いて、ついでに舌もおなじく磨いて、そして、水を口に含むとガラガラ、ガー、ペッと口から吐き出した。これで歯磨きは終わっていた。

2)顔を洗う…鏡をまたちらっと見るが、すぐにそっぽを向いた。そして、水を出して手にすくい、顔を近づけてがしがしと洗っていく。ついでに頭もおなじく水で洗っていく。洗い終わるとでタオルでごしごしと顔と頭の両方を拭っていた。

 またしても、鏡をちらっと見るがすぐに目を逸らした。

3)髪を整える…毛髪育成ヘアートニックをたっぷりと頭に振り掛けて、頭皮に擦り付けていた。その後にヘアークリームを少しだけ髪になじませて、ヘアーブラシで薄くなった毛髪を丁寧に整えていく。

 髪を整えるには、鏡と対峙しなければならないが、何故か正面から見つめようとはしない。それでも慣れた手つきで髪を整えていた。ときおり、正面から鏡と対峙すると「チッ」と舌打ちしていた。

4)顔面チェック…ついに鏡と正面から対峙した。そしておもむろにシェーバーを取り出すと髭を剃った。剃った後が青々としている。そして何かに気がついて、指を使って鼻毛を抜いた。その後に「フーッ」とため息をついた。

5)洋服を選ぶ…すでに着ていく服は用意されていた。コーディネートされた洋服と小物は、見た目の派手さはないが、どこかこだわりが感じられた。ブランドではなく、自分なりの選択眼で選ばれていた。

 高級ブランド品にはあまり興味はなく、あくまで自分で発見・発掘することが興味の対象となっていた。そして、そこに価値を見出していた。

6)鏡チェック…等身大の鏡は持っていない。とりあえず出かける準備が整った後に、鏡をちらっと見ただけであった。

7)おでかけ…歩きながら、ビルの窓ガラスに映る自分を見ようとはけっしてしない。それでも、ときおり窓ガラスに偶然映り込んだ場合は「チッ」と舌打ちしていた。その後は納得がいかないという感じで、渋い顔をしていた。

補足)鏡を見た時間…朝の身だしなみをするあいだ、鏡と対峙はしてもほとんど見ようとはしなかった。それは、まるで鏡と敵対するかのような趣であった。鏡を見た後は、必ず納得できないという感じの渋い表情となっていた。

注釈:事例対象の人物および内容は、あくまで架空のものです。

ナルシストに関する一考察、総括として

 上記した内容だけでは、どこが違うのか判りにくいと思われます。とくに、「真性ナルシス」のどこがナルシストなのか、それが理解しにくいはずです。

「真性ナルシスト」は鏡を見ない、これこそが真のナルシストを理解する手がかりです。真性ナルシスは、表面的な自分と、心の奥底で想い描いている自分とが乖離していることから、表面を映す鏡を見ないと想像できます。

 したがって、真の自分は想い描いている姿であり、現実に現れる姿ではない。だから、鏡に映る自分を嫌悪する気持ちでしか見られない。深層心理では、自分であって、それは自分ではないと思っているのとおなじである。

 一方、「標準ナルシス」は、端正な容姿(実際はそうでないことも多々あり)を自分で見て単に喜んでいるだけといえる。深層心理的には実に単純であり、「真性ナルシス」のような心の葛藤はみじんもない。

 ところで、「標準ナルシス」と「真性ナルシス」というナルシストの有り様について、書いてきましたが、「だから、どーした」といわれれば、返す言葉もありません。何故なら、ここまで単なる思いつきで書いてきたからです。

「ナルシストかく語りき」というフレーズを思いつき、そこから書き始めてみた結果、このような内容となりました。あしからず。

追記:「標準ナルシス」と「真性ナルシス」とは、当方が作った造語です。どこかで認知された名称ではありません。なお、自分を顧みて思い当たる部分を反映したのは言うまでもありません。それがどの部分かは内緒です。

 ナルシストをけっして誹謗中傷するものではなく、あくまで研究?対象として取り上げたことをお断りしておきます。

面白いほどよくわかる深層心理―フロイトの研究から脳科学との関連までを解説 (学校で教えない教科書)
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