■社会|上海ディズニーVS.中国ワンダグループ 中国テーマパークの行く末は

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上海ディズニーは、非日常性を維持できるか

 上海ディズニーランドが、ついにオープンした。オープン前から何かと話題を提供していたが、これからその真価が問われそうである。投資額は、約6000億円といわれる。その多額の投資に見合う収益を上げられるか。

 上海に先駆けてオープンした香港ディズニーは、最近では閑古鳥が鳴いているとまことしやかに伝えられているが。(あまり確かではいない)

 ちなみに、東京ディズニーランドが、1983年にオープンした当時の投資額は、約1600億円(1983年当時)といわれている。

 東京ディズニーがオープン後、日本ではバブル景気もあってテーマパークの建設が日本中で盛んに行われた。しかし、バブル崩壊後、いずれのテーマパークも淘汰されてしまった。生き残ったのはディズニーのみであった。

 中国では、これからまさにバブル期の日本と同じことが起きようとしている。中国ワンダグループは、テーマパーク開発に多額の投資をするとしている。

上海ディズニーがオープン!しかし、その非日常性が危機にある

 上海ディズニーランドが6月16日にオープンした。この施設は、なんでも中国の国家威信をかけたプロジェクトといわれる。それは、習近平国家主席の肝いりで開発がスタートしたからに他ならない。

 しかし、国家威信もなんのその、すでに中国らしい出来事があちこちで起きているらしい。いわゆるディズニーの偽物騒動である。そして、それに輪をかけるようにして、園内でのマナー違反が頻繁に起きているといわれる。

 中国特有のマナーでは、順番に並ぶという行為は無いに等しい。列への割り込みは日常茶飯事であり、それは中国の常識となっている。

 また、トイレに行くより、その辺で用を足すこともおなじくである。

 非日常性が売りのテーマパークで、これをやられたら非日常も台無しであるのは言うまでもない。しかし、中国人は日本人のように細かいことは気にしないのか。とにかく問題とはされているが、一向に改善される気配はないようだ。

 客同士のいがみあいや喧嘩などが名物のディズニーとなる日も近いか。

上海ディズニーはホントに大丈夫なのか? 早くも偽物グッズ、偽ホテルが続々 マナーの悪さも相変わらず…
 6月16日に開園を予定している上海ディズニーリゾートのチケット価格がこのほど発表され、中国国内では本土初のディズニーリゾートへの「興奮」が高まっている。だが、中国メディアによると、同国お得意の偽物商品の懸念が浮上。

 すでに偽物チケット、偽物ホテルなどが横行し、取り締まりを強化する当局といたちごっこも始まっているという。国の威信をかけた上海ディズニーはスムーズに開園できるのだろうか。

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 上海ディズニーランドは、ホテルや商業エリアなどを含めて390ヘクタールの敷地に55億ドル(約6000億円)をかけて建設された。その規模も投資額も日本のディズニーを大きく上回っている。

 ちなみに中心にあるお城(奇幻童話城堡「Enchanted Storybook Castle/魔法がかかった童話のお城」)は高さが60メートルもあるらしい。また、中国らしい雑技団の技を活用したアトラクションなどもあるそうだ。

 それはさておき、ディズニーは、自社のキャラクターや、その世界観などを守るために非常に厳しい管理体制にあることで有名である。はたして、それが中国でどこまで通じるか否か。それが最大の問題となりそうである。

 周辺エリアの商業施設では、ディズニーにあやかって偽物キャラを登場させて集客するなどが行なわれていると訊く、中国の国家威信か、それとも商売が優先するか、その成り行きが注目される。

 また、香港ディズニーと共存ができるのか、それも注目である。

中国不動産王、ディズニーに挑戦状を突きつける

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 上海ディズニーが話題となる中で、中国不動産大手のワンダグループがテーマパーク事業に多額の投資をする「ワンダ・シティ計画」を発表した。

 現在ワンダグループは、中国で11のテーマパークを運営しており、累計投資額は150億ドル(約1兆6,000億円)以上といわれる。そのほとんどのテーマパークは風光明媚な小さな都市にあるそうだ。

米ディズニーが「偽キャラ」展示に激怒 中国ワンダ社を告訴へ
 ワンダ会長の王健林(ワン・ジエンリン)は「ディズニーはもはや過去のブランドだ」と宣言し、彼が中国で展開するテーマパークに敗れ去ることになると述べた。5月28日土曜日、ワンダは中国及び海外でオープンする「ワンダ・シティ」計画を発表。

ワンダグループの野望!世界最大級の映画撮影を伴う施設を2017年に開業!
 中国の不動産開発大手、大連万達集団(ワンダ・グループ)は青島市の西の海岸の経済の新区に、20の映画スタジオや音響施設、アニメ製作所などを設置し、映画作りの一大拠点を目指す。

 プロジェクトの総投資額は500億元(約8100億円)。映画村の名称は「青島東方影都(オリエンタル・ムービー・メトロポリス)」全世界最大の映画とテレビの産業プロジェクトとして2017年6月にオープンさせる予定だ。

「青島東方影都(オリエンタル・ムービー・メトロポリス)」では、欧州の街並み、中国の明・清の時代など様々な場面の撮影を可能な環境を整えるそうである。
たぶん、ロサンゼルスのユニーバサルスタジオのような趣かもしれない。

 ちなみに、このワンダグループはハリウッドの映画製作会社「レジェンダリー」を買収している。(バットマンやゴジラを製作している)

 中国では、経済的余裕を背景にして、一般大衆が余暇の充実を図ることが予想されているそうだ。それは日本の80年代後半にもいわれていたことだ。ところが、日本では90年代初頭にバブルがはじけて、余暇どころではなくなってしまった。

 それを考えると、いくら中国の人口が多いとはいえ、ワンダグループの多額投資に勝算があるかのどうか、そこには疑念しか思い浮かばない。

 テーマパーク事業の収益の鍵を握るのは、平日にどれだけ集客できるかにある。土日依存だけでは、収益性が低いのは言うまでもない。ディズニー以外の日本のテーマパークが淘汰されたのは、平日に客が集まらなかったからだ。

 90年代初頭に全国にあるテーマパークの視察に訪れたことがある。北海道から九州まで、たしか30〜40箇所は回ったはずだ。そのいずれでも、平日には閑古鳥が鳴いていた。広い施設内にほんの数人にしかいなかったテーマパークもあった。

 客より従業員の数の方が多かったのは言うまでもない。とにかく、いいかげんな計画で収益が上げられるほどテーマパークは甘くないといえる。

 ワンダグループの計画が、どこまで実現できるか。上海ディズニーの行方共々、その成り行きが注目される。

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