ブライアン・フェリー ダンディーとセクシーはよく似合う
ロック界のダンディといえば、必ずやその一人に数えられるのが、我がブライアン・フェリー様である。70年代は、ロキシー・ミュージックの一員として活躍し、80年代はソロでそのダンディぶりを印象付けていた。
少し長めの髪をかき上げる仕草が、気障という言葉にとても似つかわしいブライアン・フェリーである。そんなかれが1985年に放った大ヒット曲、それが「Don’t Stop the Dance」である。
最近、ガガが主演し話題となった海外ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」の最新作を観たところ、ドラマのなかで「Don’t Stop the Dance」が、クラシックなホテルで行われるファッションショーのシーンで流れていた。
妖しげな雰囲気が濃厚に漂うホテルと、ファッションショー、そしてこの音楽のセクシーさのマッチングぐあいが実にいい感じの調和を見せていた。
個人的には、セクシーというよりも、なんとエロさに満ちた音楽であろうかと思うばかりである。当然、異論はあろうと思うが、あくまで個人的な見解である。
何故なら、この楽曲全般にわたってエロなフェロモンが満ち溢れているからである。それが誤解に基づいたものなのか、それはわからない。とにかくメロディー、リズムともにエロさがエッジを効かせて脳髄を刺激してくるのは間違いない。
PVを観ればそれも納得するだろう。なにしろ魅力的な金髪美人が、揺れるように踊りながら性的に挑発するかのような視線を投げかけてくるからだ。その視線に何かが喚起されない男性はいないに違いない、と思われるがいかに。
そして、夜のとばりが下りた頃から、この楽曲は真価を発揮し始める。エロと退廃と変態が混ざり合うには、夜の世界こそが似つかわしいからだ。
なんとなくデビッド・リンチの変態映画が放っている妖しい雰囲気に似ているような気もするが、それは気のせいか。
エロチック(erotic)
性的な欲望感情を刺激するさま。肉感的。
Don’t Stop The Dance (1999 Digital Remaster)
◆Don’t Stop the Dance 1985年
ママは言った、誠実であれと
嘘や裏切りは、罪である、と。
引き裂かれボロボロになった街を
ぶらつきながら
意味もない思考を巡らせる
ママは言った、愛が全てだと。
うわべより深いところに美しさは横たわる
眼差し、唇にゆらめく一瞬に生きて
僕はまた進む先を見つけられるのか
ママは言った、
吹き荒れる嵐は知らない
空に日がないわけを
暗闇の中で自分の足音だけが頼り
動き続けろ、さもなければ、死
踊り続けろ、やめるな。
踊り続けて、やめないで。
歌詞訳引用:http://ameblo.jp/cadette-39/entry-11727701503.html
歌詞から受ける印象は、エロでもなく退廃でもない。なんとか前向きに生きていこうとする姿勢を歌ってるようである。いかに世の中が不条理に満ちていても、生き続けろ!というメッセージかもしれない。
しかし、その歌詞にリズムとメロディーが重なると、なぜかセクシーな雰囲気が濃厚に漂い始めてくる。ある意味では、それこそがブライアン・フェリーの真骨頂といえるに違いない。生命には性が欠かせないようにである。
ブロンディ アメリカンジゴロで始まった80年代のセクシー
ブロンディといえば、ボーカルのデボラ・ハリーが、マドンナ登場以前のセックスシンボルとなっていたことはよく知られている。
「コール・ミー」は、そんなセックスシンボルとしてのデボラ・ハリーの真骨頂を発揮した楽曲だったといえる。映画「アメリカンジゴロ」が、この楽曲をテーマ曲にしたのは、いわば当然の帰結だったに違いない。
80年代はじめの新しいセクシーというものを自身の体と声で現していた。それがデボラ・ハリーだったといえるだろう。
コール・ミーの歌詞を見てみると以外と一途な想いを表現したものだった。デボラ・ハリーの見かけ(ニューウェーブ、パンク)とは随分と違う内容である。しかし、それが還ってセクシーな効果を発揮したのかもしれない。
ブロンディ・フォーエヴァー:グレイテスト・ヒッツ・デラックス・リダックス/ゴースツ・オブ・ダウンロード
◆Call Me BLONDIE(1980)
わたしをあなたの色に塗りたくってよ、ベイビー
あなたの車と同じように
わたしをあなたの色に塗りたくってよ、ダーリン
あなたが何者なのか、わかってるから
あなたの思い描く色で構わない
あなたがどこから近づいてるのかも、わかってるから
連絡して、この番号へ
電話して、いつでも、いつだっていいから
電話してよ、愛してるから
昼だろうと夜だろうと、あなたの好きなときで構わないから
電話してよ!
<以下略>
歌詞訳引用:http://ameblo.jp/kingsley-amis/entry-10151546031.html
■おまけ/「ナンバーワン80s billboardヒッツ」発売!
◆リリース情報
2枚組全38曲収録 / 歌詞・対訳・解説付
ビルボードジャパンがデータ協力を行い、1980年~1990年に全米シングル・チャート(billboard HOT100)で1位を記録した曲のみ、全38曲を収録したコンピレーションCD「ナンバーワン80s billboardヒッツ」が8月10日に発売されることが決定した。
DISC1:
01 今夜はビート・イット|マイケル・ジャクソン
02 パワー・オブ・ラヴ |ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
03 ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ|ワム!
04 テイク・オン・ミー|a-ha
05 カーマは気まぐれ |カルチャー・クラブ
06 ヘヴン・イズ・ア・プレイス・オン・アース|べリンダ・カーライル
07 ライト・ヒア・ウェイティング|リチャード・マークス
08 プライベート・アイズ|ダリル・ホール&ジョン・オーツ
09 トゥゲザー・フォーエヴァー|リック・アストリー
10 堕ちた天使|J.ガイルズ・バンド
11 ロスト・イン・ユア・アイズ|デビー・ギブソン
12 コール・ミー|ブロンディ
13 ザ・ウェイ・イット・イズ|ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ
14 ロック・ミー・アマデウス|ファルコ
15 涙のフィーリング|REOスピードワゴン
16 アフリカ|TOTO
17 ブロークン・ウイングス|MR. ミスター
18 タイム・オブ・マイ・ライフ|ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズ
19 ウィズアウト・ユー |マイケル・ボルトン
DISC2:
01 ハートにファイア|ビリー・ジョエル
02 シスコはロック・シティ|スターシップ
03 ザ・リフレックス|デュラン・デュラン
04 ラ・バンバ|ロス・ロボス
05 恋は手さぐり|ホイットニー・ヒューストン
06 THE LOOK|ロクセット
07 タイム・アフター・タイム|シンディ・ローパー
08 ジェシーズ・ガール|リック・スプリングフィールド
09 永遠の愛の炎|チープ・トリック
10 エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ|ポール・ヤング
11 ふたりの世界|ティファニー
12 スイート・ドリームス|ユーリズミックス
13 胸いっぱいの愛|バングルス
14 セイ・ユー、セイ・ミー|ライオネル・リッチー
15 ダウン・アンダー|メン・アット・ワーク
16 シーサイド・ラヴ|エア・サプライ
17 愛のかげり|ボニ―・タイラー
18 ラヴィング・ユー|ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック
19 ホールド・オン|ウィルソン・フィリップス
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