結婚宣言したアイドルに非難殺到か
無償の愛こそ尊い!
AKB48が大きく揺れている。その存在意義を問われている、と言っても過言ではないだろう。AKB48総選挙という最大のイベントが、開催地沖縄の天候不順で当初の計画どおりに行われなかった。
そのうえ、なんと一人のアイドルが「結婚します」と宣言して、AKB48の恋愛禁止という屋台骨を揺るがす事態となってしまった。
その結果、誰がトップになったのかが、たいして話題にもならなかった。3回目のトップに立ったのは、予想通り指原莉乃さんであったが、その後のマスメディアへの露出はそれほど多くなかったのではないか。
それよりもなによりも、驚愕の結婚宣言が話題を独占していた。
NMB48須藤凜々花、過去の動画が流出し再炎上「大金注ぎ込むのは自己責任」
第9回AKB48選抜総選挙で20位になりながらも、突如結婚を宣言し賛否を巻き起こしたNMB48の須藤凜々花。事態はやや鎮静したかと思われていたが、昨日(2017年6月23日)あたりから過去に「大金注ぎ込むのは自己責任」などと発言した動画が出回り始め、ネット上は再び炎上の気配を見せている。その発言内容は以下の様になっている。
・総選挙はAKB48の代名詞
・「オタクに大金を使わすな」は大金を使った人が言って欲しい
・総選挙システムを批判する人は金を使わない人(と誰かが言っていた)
・自身がオタクだった時代は、投票したいから投票していただけ
・大金を使うかどうかは自己責任
・自分に見返りがないのに若い女性の夢に投資することはメチャクチャ愛
・なので大金を使うことは恥ずかしいことではない
AKB48は、もはや時代遅れか
AKB48はすでに下り坂にあり、人気度では乃木坂46に抜かれた、とまことしやかにいわれている。当方はアイドルに詳しくないし、そんなに興味もないが、ひとつの事業として、どんな背景で隆盛し、どんな理由で衰退するかに興味がある。
AKB48をひとつの事業と考えた場合、いつまでもおなじ商品では衰退するのは目に見えている。とすれば、いかにして顧客満足に応えるか、または潜在ニーズを先取りする商品を開発し市場をリードするかに懸かっている。
アイドルは、システムの中にいる
現在のアイドルは、単体の存在以上にシステムに重要度がおかれている。いかに収益を上げるか、CDの売れない昨今ではそこが生命線となっている。
AKB48では、固定ファンの回数化が促進されて収益に貢献している。要するにファンを大量集客し、そこで何度もお金を使わせるシステムである。
それには強い関心を生む話題が必要だ。巷でいわれるように秋元康氏(プロデューサー)が、今回の結婚宣言を仕掛けたとしたら、それは新たなファンの獲得と、既存ファンの深耕化を狙ったと考えることができる。
なぜなら、結婚宣言したアイドルの相手は、一ファンだったと伝えられているからだ。それは既存ファンに希望の灯火を与える行為だった、と解釈もできる。
秋元康氏にとって、有名無実化した恋愛禁止など、もはや邪魔になったとしか思えない。むしろ、一ファンとの恋愛行為は、既存ファンのさらなる固定化、また新しいファンを獲得できるかもしれない、と考えたのではないか。
AKB48はイノベーションを生み出せるか
いまのAKB48を壊す、というのが秋元氏の考えの根底にあるのではないか、と想像するがいかに。継続させていくには、慣習(ルーティン)を脱し、新しい方向性(イノベーション)を生み出さなくてはならない。
それはある意味では、アイドルも企業もおなじである、といえる。そして、現状を壊すことを優先して一か八か、「結婚宣言」に賭けてみたのではないか。
ところで、もし、一ファンと恋愛関係も辞さない、というアイドル像ができた場合であるが、その後はもう歯止めがきかないと想像できる。
アイドルは、限りなく出会い系の一要員となり、もはや崇める存在では無くなるのは明らかだろう。そのとき、かつてのアイドルという存在意義は失われる。
昨今のアイドルは、玉石混交が激しく、もはや末期の様相かもしれない。とにかく、ゆきつくところまで行って、いったん崩壊することが自然な成り行きかもしれない。新しいモノやコトは、案外古い慣習が壊れてはじめて現れてくる。
例えは悪いが、戦争でもおなじく、終わったあとでようやく新しい芽が生まれてくる。アイドルもおなじく、真の偶像となる存在はいま静かに待機しているのではないか。思えば、もう長いこと単体ではなく、グループの時代が続いた。
グループアイドルは、もう十分だろう。もう飽きたぞ、違うか。
これも一理か:AKB48総選挙『須藤凛々花の結婚宣言』について34歳女子がゲスすぎる推理!
画像引用:http://matomame.jp/assets/images/matome/640bf67cb0c53f62108c/b54170ae2d958eaba26dd21f6838e9f0.jpg?t=1497757514
追記:
当方は、アイドル事情などに詳しくない。とにかく、おじさんだしアイドル市場の圏外にいる。それでも、その動向はメディアを通じて情報は入ってくる。
そこで垣間みる昨今のアイドルは、なんとも言い様のない存在感の無さをみせている。かつて単体アイドル全盛の時代を知ってるだけに、余計にそう思うのかもしれない。時代は変わった、当然いまの時代もいずれ変わるはずだ。
ところで、AKB48は恋愛禁止をどーするのか、曖昧模糊のままでは衰退は早まるだろうし、出会い系アイドル化すればその先は見えない。秋元康氏は難しい判断を迫られているだろう。一個人としては「どーでもいい」とも思うが、その判断には興味津津である。
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