米国マクドナルド、レジをロボット化する
米国やオーストラリアのマクドナルドでは、レジがタッチパネル式に自動化されているそうである。まるで日本の寿司チェーンのようにである。
日本の寿司チェーンでは、椅子に座ってタッチパネルで商品を選べば、商品がレーンに乗っかって運ばれてくる。しかし、マクドナルドでは、そこまで親切ではないようだ。商品は運んできてくれない、と思われる。
米国のマクドナルドでは、従業員が時給を上げるようにデモを繰り返している。それに対し、マクドナルドでは従業員の時給を上げるよりも、ロボットを導入したほうが、理に適っていると考えたようだ。
たしかに、数値だけで判断すれば、ロボットの原価償却するまでの期間は、従業員の給与を払い続けるよりも、安く済むのは言うまでもない。
日本では、自販機という、いわば販売ロボットが全国津々浦々まで蔓延している。しかし、一定の需要(飲料など)は満たしても、すべての販売を代行するところまでは行っていない。それはなぜか。
かつて、あるコンビニ・チェーンが、コンビニの自動化=無人化を試みていた。しかし、売り上げが思うように上がらずに計画は頓挫していた。
大きな自販機のようなコンビニは、たしかに人件費削減というコスト面では魅力であるが、何よりも顧客が買い物してくれなくては、なんの価値もありやしない。それは本末転倒以外に言いようがないものであった。
なんのことはない、コンビニのロボット化は、顧客のニーズではなく、たんなるコスト削減という数値主義で考えられていた。
日本では頓挫した、販売の自動化がはたして米国で根付くのか、見ものである。
ペットの猫や犬に餌を自動的に行う装置があると訊くが、ハンバーガーの販売自動化はそれとどう違うのか、そのあたりのことが気にかかるがいかに。
日本のマクドナルドが、米国本社に見習ってレジのロボット化を推進した場合、その行く末はどうなるか、実に興味深いのは言うまでもない。たぶん、やるだろうと思われる。なにしろ、いまのマクドナルドは米国本社とイコールであるから。
しかし、なんとなくその結果は想像ができる、はたして成功するか否や、ここでそれを言うのは控えたいと思います。
なぜなら、マクドナルドに是非とも、日本でも展開して頂きたいからだ。そして、その結果を目の当たりにしたいからに他なりません。
追記:
ちなみに、いま日本ではスーパーのレジの自動化が進展中である。イオンなどの大型スーパーではよく見られる光景になっている。
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