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■社会|文学振興会の広告のセンスが痛すぎる 文学界の本音が透けて見えるようだ

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いま共感を呼ぶ広告とは

 ポーラ(化粧品の製造/販売)のCMがとても話題となっている。

 女性の現実を淡々と訴えてくるそのメッセージは、見る人の多くの共感を呼び、そして静かに広がっているようだ。

 当方は、男性であり、しかも中高年のおっさんである。しかし、この広告を見ていて思わず「じーん」としてしまった。広告に「じーん」を感じたのは、記憶にないぐらい久しぶりである。恥ずかしながら、まんまとしてやられてしまった。

注釈:「じーん」
胸を締め付けられるように感動した様子

 この広告は、現実を踏まえた確かな目線で語りかけてくる。けっして大向こうを狙ったものではなく、静かではあるが、はっきりと訴えかけてくる。そのティストはとても上質であり、そして一流の仕事が感じられる。

「この国は、女性にとって発展途上国だ」 POLAのテレビCMに共感相次ぐ

これからだ、私。

この国は、女性にとって発展途上国だ。

限られたチャンス、

立ちはだかるアンフェア。

かつての常識はただのしがらみになっている。

それがわたしには不自由だ。

迷うな、惑わされるな。

大切なことは私自身が知っている。

これからだ、私。

自分という旗を立てよう。

(ポーラのCM「これからだ、私。」より)

 この広告は、見る人を勇気づける。そして人生も悪くないに違いないと思わせてくれる。「やりがいのある仕事、それをいま考えてみませんか」という隠れたメッセージが深く静かに伝わってくるようだ。実にうまいとしか言いようがない。

 このような広告を目にすると、広告もまんざら捨てたものではないと思うがいかに。

 しかし、共感を呼ぶこの広告の語りが、広告主であるポーラに見合っているか。それは知る由もないが、ポーラの今後の動向に注目したいと思う。

追記:
 この広告の主張は概ねその通りと思われます。しかし、数は少ないが女性の権力が強い会社もあり、そこでは立場が逆転している場合があります。当方の経験では、そのような場合、女性は徒党を組んで狙った獲物を追い込んでいきます。

 そこでは「女性=立場が弱い」ことを逆手に取って最大限に利用してきます。この網に引っかかった場合、男性の主張は弱くて、立場を失っていくしかない。抗えば、なおさら網はこんがらがり、益々ややこしいことになる。

 いい広告であるのは間違いないですが、それが100%完全である訳でもないことは言うまでもありません。

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