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■時代と流行|現代のポップアイコンを考察する アイドルとコンビニとオタクと何か

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コンビニに未来は見えるか

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 コンビニは、70年代に日本に登場して以来、厖大な数の店舗数を数えるまでに成長している。見た目はあまり代わり映えしていないが、中身はとんでもなく進化している。それが、現在のコンビニである。

 いまさらアイコンというには、若干抵抗はあるが、あえて選んでみました。なぜなら、インターネットとおなじく、毎日欠かすことなく訪れているからだ。

 現代の生活インフラのひとつと言っても差し支えない。そんなコンビニは、現在日本に55,000店以上が存在している。単なる小売りという業態を超えて、公共料金やその他金融の決済、宅配の発送・受け取り、カード決済およびデータの収集など、本業の小売でいえば、絶えず新商品を開発し導入をしてやまない。

 コンビニの限られたスペースの中では、目には見えない厖大なシステムが動いている。そして、それは拡大する一方となっている。

 かつての流通の王様「百貨店」が陥っている迷走とは、格段の差がある。百貨店は、一時期の中国人旅行客の爆買いを見誤って、厖大な金額で爆買いに対応するリニューアルをした。ところが、あっという間に爆買いは終了してしまった。

 百貨店の見る目の無さは、信じられない体たらくとなっている。それでもプライドだけは高く、コンビニ業態を下に見ているはずだ。違うか。

 百貨店は、一時期の動向を分析する能力さえ欠いている。それに引き換え、コンビニは根底にあるビジネスをどこまでも見据えて、最大限に活かす道を邁進している。この差は大きくなるばかりである。

 百貨店のプライドはいまや、ブランド品を置いている以外にない。それも単なる店貸しであるのが余計に悲しい、百貨店の未来はないに等しいと思われる。

 インフラと呼ばれるには、店舗が普及していなければならない。以下は1983年から2013年までのコンビニ店舗数推移の統計データである。85年、数千店舗しかなかったコンビニは、現在では5万店舗を超えてなお増えています。

 単純計算では、日本国民240人にコンビニが1店舗存在することになります。

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<全国のコンビニ店舗数/2016年>
1 セブンイレブン 18650軒 6.6%増
2 ローソン 12397軒 6.8%増
3 ファミリーマート 12002軒 6.5%増
4 サークルKサンクス 6269軒 0.93%減
5 ミニストップ 2227軒 3.9%増
6 デイリーヤマザキ 1464軒 6.6%減
7 セイコーマート 1178軒 1.4%増
8 ポプラ 473軒 4.4%減
9 スリーエフ 539軒 4.2減
10 セーブオン 500軒 17.3%増
合計/55699軒 3.2%増

引用:HighCharts FreQuent「【主要10社】 国内のコンビニ店舗数推移をグラフ化(1983年~)」

 とりあえず小売業態であるが、一概にそうともいえないのがコンビニである。はたして、この先の未来に何を提供してくれるのか、それが注目される。

オタクの世界はどこまで広がるか

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作品:MR

 アニメ・漫画は相変わらずであるが、そこから広がる世界は無限にある。

 村上隆がオタクのティストをアートに取り入れて以来、アートのオタク化が始まった。いまでは、萌えをアートで表現するようになっている。

 しかも、それが売れているらしい。もっとも海外でのことらしいが。やはり日本国内では、萌え=アニメ=低俗、2流という図式から抜け出せないか。海外では、そんなことおかまいなく、評価の対象になるようだ。

 したがって、オタクはもはや国内ではなく、海外にこそ開ける道があると思われる。飽和状態の国内を抜け出し、インターナショナルなオタクになることが未来につながる道のはずである。

 はたして、それが実現するかどうか。日本のオタクの真価が問われる日も近い。

…………

追記:
 ところで、当該ページのカテゴリーである「時代と流行」について、わかりにくいと思われるので、いまいちど解説しておきます。以下をご参照ください。

<テーマ:時代と流行>
時代とは:ある観点によって区切られたひとまとまりの期間。
 長い年月を経ていること。古めかしいさま。古びた良さをいう場合や、古くさく大げさなさまをいう場合もある。

流行とは:ある現象が、一時的に世間に広まること。
 特に、ある型の服装、言葉、あるいは思想、行動様式などがもてはやされて、一時的に広く世間で用いられること。

 上記した両方、またはどちらかに属した事柄を紹介しているのが、「時代と流行」というカテゴリーになります。ご了承ください。

時代のアイコン 1950‐2004―日本のグラフィックデザイン50年
戦後から現代に至るまで、時代を象徴し、日本のデザインを語る上で欠かすことの出来ない代表的作品の数々を、時代を追って紹介しています。
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