■社会|2016年の動向を顧みる ゲスが支配する日本の未来はいかに

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2016年、いかに日本にゲスが多いかが明らかになる

 2016年は、芸能界の言わずと知れた「ゲス不倫」で明けたのは記憶に新しい。このとき、芸能界のいつもの出来事であり、どうせすぐに忘れられると思っていたが、意外とそうではなかった。いまだにこのゲス騒動は続いている。

 さらに、ゲスというキーワードは広がりを見せていった。「スマップ独立騒動」によって露呈した芸能事務所の醜さは、世間を驚かせるのに十分過ぎた。

 そして、このゲスという動きは、芸能界に留まらず政治や行政の世界でも露呈していた。「オリンピック利権」や「豊洲利権」に群がる政治家や官僚や業者の姿が徐々に明らかになった。政治家は、政務活動費をせっせと懐に入れていた。

 さらに、東京都知事は「不明朗な会計」が露呈して退陣を余儀なくされた。

 一般人にもゲスは広がっていた。日本の国立最高学府の学生たちが、「女学生を集団でレイプ」し、逮捕される事案が発生した。この最高学府の学生たちは、ヤリサーといわれる一種のサークルを結成していた。

 おなじく、こんどは私学の雄といわれる大学でも、「広告学研究会」というサークルが集団でレイプを繰り返していたのが露呈した。これは、まだ事件化していないが、大学当局が隠蔽を図っていたのがバレてしまった。

 ゲスは、隠蔽と密接につながっている。日本の大学の劣化が叫ばれて久しいが、根拠のないプライドだけは高いらしい。

 また、ごく最近では、かの「大広告会社」に入社したばかりの新人(女性)が、上司、先輩のゲスたちによって自殺に追い込まれていたといわれる。

 日本にイノベーション(技術、経営革新)が生まれないといわれるが、2016年の出来事を顧みると、こんな状況じゃ「むべなるかな」と思うしかない。

<ゲス=下衆とは>
 品性が下劣なこと。また、そのような人やさま。「―な考え」

芸能界のゲスたち

 2016年初頭、レギュラー番組やCMを多数抱えていた売れっ子のベッキーさんが、こともあろうに不倫をしていたことがバレてしまった。その相手はゲスなんとかいうバンドのメンバー川谷なんとかであった。

 これは、いつもの芸能界の醜聞と思われたが、その後の動きが妙な展開となり、ベッキーさんのイメージとかけ離れていたことから世間は驚いてしまった。

 それはネット時代を象徴していた。なんと、SNSではなくLINEだったと思うが、二人が交わしていた内容が露出してしまったからだった。

 不倫を暴いた週刊文春を「センテンススプリング」としたベッキーさんのつぶやきには、彼女の清廉なイメージを覆すものがあった。

 しかし、なによりもこの出来事を印象深くしたものは、ゲスというキーワードにあった。それは不倫相手が所属するバンドの名前であったが、実に時代を象徴していたと言っても過言ではない。ゲスが認知されたと言ってもいい。

 その後、この不倫は「ゲス不倫」として、燦然と芸能史に刻まれた。

 もうひとつ、ゲスに相応しい芸能界の出来事があった。それはスマップに関するジャーニーズ事務所の動きである。芸能界にゲスはつきものかもしれないが、これほどまでとは思いもしなかった。

 ジャニーズが見せたスマップ独立騒動を収束させた手口は、日本の芸能界が時代遅れの旧態依然の体制のままであることが明らかとなった。また、そんな事務所のいいなりでしか番組が作れないテレビ局のあり方も露呈している。

 日本では、なにかといえば「ガラパゴス」といわれるが。日本の芸能界は言うまでもなく、その「ガラパゴス」の代表に違いない。

政治家、官僚などのゲスたち

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 ゲスは政治家や官僚にこそ相応しい、それは歴史が証明している。

 2016年も2020東京オリンピックに関する問題が指摘されてきた。噂は広がれど、追求の手が弱く、前東京都知事などはしれっと何事もなかったかのように進めようとしていた。ところがどっこい、ゲスはツメが甘かった、不正会計が露呈しあっという間に辞任に追い込まれてしまった。

 それからは、新都知事になって次々と不祥事が明らかとなってきた。

 ゲスのへどろをかき出すのは、並大抵ではない。どこまで闇を掘ることができるかが、いまでは期待されている。とくに、豊洲新市場では、闇を開けるとまた闇が現れるという、まるで「マトリョーシカ」みたいな状況となっている。

<マトリョーシカ>
入れ子状態で人形の中に人形、さらにその中に人形が入っているロシアの民芸品。

 また、地方議員のゲスも蔓延っている。富山県では、県議や市議が次々と政務活動費を、自分のこずかいにしていたことがバレている。これは、その後、他県の地方政治家にも波及していった。(たぶん掘れば底なしだろう)

 地方政治家は、国家中枢の動きに敏感だ。したがって、やったことは国会議員がしていることを見習っただけかもしれない。あるジャーナリスト(失礼、名前を忘れた)がいうには、地方政治の闇はとてつもなく深いそうである。

政務活動費を不正請求した議員たちの言い訳8選
「手口は先輩議員から引き継いだ」
富山市議:民進党系会派元幹事長の針山常喜氏の言い訳。記者会見には会派元会長の高田一郎市議とともに臨み、「政務活動費の問題が広がり、身が縮む思いで怖かった」とも語った。

3年間で計約1182万円を受け取り、会派でプールしていたという。

 政治家ではないが、日教組のトップがW不倫し、その経費を組合から出させていたことが露呈した。なんと、教員組合の幹部が教員たちから集めた金でおいしい不倫を楽しんでいた。日教組も落ちたもんだ。かつて教員の85%が加入していたが、いまでは25%しか加入していないそうだ。

 むべなるかな、というしかない体たらく、それが日本の至る所で露呈している。

豪遊W不倫の日教組委員長、辞任必至 タクシー代私的流用報道「指摘通りです」
日本教職員組合(日教組)が大揺れだ。岡本泰良(やすなが)委員長(56)がホステスの女性と不倫関係にあり、女性が勤務するクラブなどでの飲食代を日教組の経費で処理していた疑惑を週刊誌に報じられた騒動。

倫理、道徳を高く問われる教職員団体のトップのスキャンダルに、日教組関係者も「これはキツい」と絶句。辞任は避けられそうにない。

大学生のゲスたち、世にはびこる

 日本の最高学府の東大生、院生たち数人が、女性に恥辱的行為した「東大ヤリサー事件」は、最高学府がいったい何を教えているかを疑問に感じさせた。

 この事件の当事者たちは、サークルをたんに女性を集める手段として使っていた。それゆえに「ヤリサー」と呼ばれていた。日本では最高である東大は、世界の大学の中でも優秀さを示す順位を年々下げている。

 このような学生たちが跋扈してるようでは、それも無理はないだろう。

 少子高齢化のなかで、東大生も劣化が激しいといわれる。ある予備校の講師などは東大でも下層レベルは、箸にも棒にも引っかからないと言っていた。

強制わいせつ・暴行/東大“鬼畜”サークルのおぞましい実態
 冒頭陳述によると、東大4年、松見謙佑被告(22)らは今年4月「誕生日研究会」なるサークルを設立。事件があったのは5月10~11日にかけての夜で、餌食にされたのは池袋であったサークル飲み会に参加した女子大生Aさんだ。

 1次会から巣鴨のサークルメンバー宅へ場所を移し、男たちは酔った彼女を全裸にし、鬼畜の限りを尽くした。

 松見被告はAさんの上に馬乗りになりキスをし、そのままの姿勢でカップラーメンを食べ始め、故意に麺を落とした。Aさんが激しく泣いたため、通報を恐れた東大生・河本泰知被告(22=強制わいせつ罪で起訴)が2人を引き離すと、Aさんは周りの制止を振り切り部屋を飛び出し、公衆電話から110番通報――これで事件が発覚した。

 この事件が、ようやく沈静化したかと思ったのもつかの間、最近では私大の雄といわれる慶応でもおなじような事件が起きている。

 今度は、「広告学研究会」というやはりサークルである。ここでは、慶応の美人コンテストを仕切っていたそうであり、この不祥事を受けて美人コンテストが中止となっている。このサークルも東大とおなじく「ヤリサー」といわれている。

 ナンパして集団で暴行するのが、いつもの手口らしい。葉山に海の家を運営していて、そこでナンパした女性を宿泊所に連れ込んで暴行していたといわれる。宿泊所の周囲では、なにかと迷惑を被っていたようだ。

 しかし、この事案で気になるのは、大学当局が隠蔽しようとしたことだ。慶応という有名大学のプライドを守ろうとした、としか思えない所業である。少子化のおり、慶応でも学生が劣化していると思われる。

 慶応や私学では通常の試験で入学する以外にも、いくつかの入学する道(AO、推薦、コネなど)が用意されている。それが、劣化の原因かもしれない。

「ミス慶應」運営団体の集団暴行疑惑 学内で動画が出回り始める
「ミス慶応コンテスト」を運営する慶大「広告学研究会(広研)」の男子学生が女子学生に集団暴行した疑いがある問題で15日、その場にいた学生の一人が動画撮影をしていたことが分かった。

 動画の一部とされる映像をスポニチ本紙が確認したところ、全裸の女子学生と男子学生2人が性行為をしている姿が映し出されていた。学内で一部が出回り始めていることも判明。広研関係者によると、テレビ電話で実況中継を行っていた者もおり、その際の映像の一部も出回り始めているという。

 他にも、まだまだゲスは蔓延している思われる、上記したことは表面化したほんの僅かでしかない。電通では、新入社員が過剰労働と上司、先輩から追い詰められて自殺したことで、当局が調査に乗り出している。

 旧態依然としたままの経団連につながる大企業群や、劣化した大学教育とその学生、世間に蔓延る長いものには巻かれろ式の考え方、これらを総合して判断すれば、日本にイノベーションが生まれる土壌はないと断言できるに違いない。

 どーしたんだ日本と言いたいが、もはや後戻りするには遅いと思われる。しかし、見直しする機運が高まれば、まだ間に合うかもしれない。それとも、沈殿した悪い膿を出し切るための途上にあるか。

 とにかく日本は、どこかで方向性を間違えたと思わざるを得ないがいかに。

追記:
 現在、アニメ映画の「君の名は。」が、100億円以上の大ヒットとなっているが、これは現実があまりにひどいので一種の逃避のファンタジーとして人気なのかもしれない。あくまで、個人的な見解であるが。

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「企業者精神」「イノヴェーション」「創造的破壊」などの概念はどのような文脈で理解されるべきなのか。
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