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社会|サスティナブル 持続可能性ある社会のゆくえ

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グリーンウォッシュというまやかし

右肩あがりの経済の終焉

 世界的な傾向として、過剰消費社会は終焉し、持続可能性ある社会および経済が前提となる傾向が顕著となりつつあります。

 一方、サステイナブルやエコロジーが、単なる企業の一過性なメッセージとしてマーケティングに利用されている状況もある。

 いわゆる「グリーンウォッシング」といわれる、消費者を騙すまやかしである。

グリーンウォッシングとは
グリーンウォッシング(greenwashing)は、環境配慮をしているように装いごまかすこと、上辺だけの欺瞞(ぎまん)的な環境訴求を表す。

環境NGOが企業の環境対応を批判する際に使用することが多く、上辺だけで環境に取り組んでいる企業などをグリーンウォッシュ企業などと呼ぶ場合もある。

 たぶん、みなさんもお気付きのことと思われますが、とくに大企業は、グリーンウォッシングを多用して、顧客の共感を獲得しようとする傾向にあります。

 また、国によるレジ袋有料化もいわずもがなである。レジ袋は、石油精製の過程でできる一種のゴミであり、それを有効活用してできたものだ。

 さらに最近のレジ袋は、環境を考慮したエコ仕様だった。それを、標的にしたのは、ある目論見がうかがえる。それは、環境税という増税である。

 環境省では、いかにレジ袋が有害かをプロパガンダしている。たとえば、さかなくんとかいう、タレントを使って海にレジ袋が漂っている映像などを流している。

 しかし、最大のプラゴミは、ペットボトルなどである。それには、なんら触れないのはなぜか、いうまでもなく企業に配慮したからに違いない。

サステイナブル(sustainable)
持続可能であること、とくに環境破壊をせずに維持、継続できるという意味。(一種の環境用語)

 嘘も方便、言ったもん勝ちという風潮は、いかがなもんでしょうか。

 日本は、スクラップ&ビルドで成長してきたという一面がありますが、戦後70年を過ぎて、まだ高度経済成長時代の夢を追い続けますか。

 地球は、ひとつしかありません。壊したビルなどの建物の瓦礫は、どこに捨てられるでしょうか。それらは山間部の谷をゴミ箱にして埋め立てるのです。

 もうそろそろ、そのような行為は、少なくしていく時代が来ています。脱スクラップ&ビルドへ方針転換しないと、いずれ立ち行かなくなるに違いない。

 そうでないと、いずれ地球を捨てて、火星に移住することが本気で計画されるようになるでしょう。(ちなみにイーロン・マスクは本気のようです)

日本の異常な住宅政策


大手住宅メーカーのリノベーション(住友林業ウェブサイトより)

日本の住宅政策は、サスティナブルとは程遠い

 コロナ禍が収束したあと、日本では地産地消が進むという意見があります。その背景には、グローバル化したサプライチェーンが縮小し、国内で製品やサービスを開発、それを国内で消費するという流れが必然である、ということです。

 なぜ、サプライチェーンが縮小するかといえば、それはコロナ禍で起きたように他国に強く依存した供給体制は、必ずしも安定的でないことが、明白となったからに他なりません。

 日本は、輸出大国でしょうか。かつてはそうであったかもしれないが、現在ではGDPに占める割合は、ドイツなどに比べて圧倒的に低いそうです。

 しかしながら、産業構造は旧態依然のままです。輸出企業に対する異常なまでの補助が行われています。トヨタなど13社には、還付金だけで約1兆円が支払われている、といわれます。

参考:トヨタなど輸出13社に消費税1兆円を還付

 内需を高める鍵は、住宅の整備にあるそうです。内需の高い国はおしなべて住宅政策が充実しているといわれます。

 日本では、これまでスクラップ&ビルドを前提に、安価な住宅を大量に販売し、そして25年ぐらいで解体し、また新築するという流れにありました。

 建築や不動産業者には、実に好都合な仕組みです。短い周期で造っては壊すを繰り返す方が、利益になるからに他なりません。

 しかし、現在では、少子高齢化による人口減少が始まって久しくなります。いままでの住宅の仕組みがいつまで続くでしょうか。

 持続可能性という観点からみても、異常と言うしかありません。

 欧米では、中古住宅とリノベーションが当たり前のように普及しています。中古住宅を良質にして流通を増やすことは、その結果として、環境負荷を減らすことにつながります。持続可能性とは、このような仕組みをいいます。

 さらにいえば、一生涯賃貸で問題なく住める制度も必要となってくるでしょう。なぜならば、経済が縮小するなかで生涯賃金も低くならざるをえず、賃貸物件の新しい考え方も必要となってくるでしょう。例:長期契約=低家賃など

 建築、不動産業者は、上記のようなトレンドを踏まえ、持続可能性ある住宅システムを構築することが、喫緊の課題となるに違いないと思われます。

 当然ながら、国の政策転換が必要なのは言うまでもありません。

リノベーションとは
既存の建物に改修工事を行い、用途や機能を変更して、性能を向上させて価値を高めることをいう。一方、リフォームとは、たんなる修繕を意味する。

参考:日本的経営の「永遠の課題」を克服すれば、経済復活への道が開ける

サスティナブル・ファッションの時代

コロナ禍で淘汰されるファッション

 2000年代、ファッション業界で一世を風靡した「セシル・マクビー」が、全店舗を閉鎖すると発表した。

 大手アパレルのレナウンは、破綻倒産した。他の大手アパレル、オンワードや三陽商会、ワールドなどもリアル店舗の閉鎖、縮小を余儀なくされている。

 ネット通販や安価なファストファッションに顧客がシフトし、中価格帯のブランドの苦戦が伝えられている。

 現在、ユニクロ、GU、そしてワークマン以外のファッションブランドは、売り上げを大きく落としているようだ。

 かつて、ファッションは、若者の最大関心事のひとつであったが、いまやファッション=お洒落は、最大の関心ごとではなくなった。

 すでに生活着というユニクロが提唱した服の概念が浸透している。その結果、従来のお洒落=カッコイイという概念でのファッション選択は廃れてしまった。

 時代の流れといえば、それまでであるが、しかしながら、ラグジュアリーブランドは案外元気である。その背景には、バブル景気があると思われる。

 一部の富裕層は、金が金を生むという錬金術のおかげで一層豊かになっている。ありあまるお金は、高級車や高級ブランド服の需要を高めた。

 そして、ファッション市場は、極端な2極化(高価格と低価格)が進んだ結果、中庸なブランドの淘汰へと向かっている。

ファストファッションの闇の奥


サステナブルファッションブランド「ECOALF」 ディスプレイ台の下に素材となったゴミを展示している。
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000355.000009154.html

 時代の要請といわれるサスティナブル=持続可能性の観点から、いまのファッション市場をみると、実にいびつな現状が浮かび上がってくる。

 たとえば、ファストファッションは、大量生産低価格を実現しているが、その背景では、労働者に過酷な条件を押しつけてやまない。

 低賃金で働く労働者がいて、はじめて大量生産および低価格が実現している、という現実がある。グローバル化によってもたらされた、この仕組みには賛否両論があり、そしてその闇は深いといわざるをえない。

 日本では1年間で約30億着の衣服が供給されているが、半分の約15億着が売れ残っているそうだ。そして、売れ残った服の多くがブランド価値を保つために廃棄処分に出されるという。もったいないが、在庫は資産であり税金がかかるのだ。

 在庫はいずれ現金化される換金資産であり、現金預金と同じ扱いを受けるからである。そこで、アパレルでは売れ残り在庫を焼却処分にする。

 サスティナブルの観点からいえば、厖大な資源の損失といえるだろう。

 そのような背景を踏まえ、これからのファッションのゆくえは、サスティナブルを抜きには、成り立たないと予測されている。

 例えば、以下のスペインのブランド「ECOALF(エコアルフ)」などのリサイクルとオーガニックという動きである。

リサイクルとオーガニック(ファスト・ファッションの終焉?)
スペインのブランドECOALF(エコアルフ)のファッションのルーツは、ゴミ捨て場や世界最大の廃棄場である海にある。推定によると、年間480万〜1270万トンのプラスチック廃棄物が毎年排出されている。

エコアルフはその一部を海から取り出し、Tシャツ、ジャケット、パンツ、バックパックの製造に使用する。

ペットボトルは最初に粉砕加工され、衣服を織るポリエステル糸が作られる。プラスチックをリサイクルするファッションは、2018年ごろから急速に世界化したトレンドだ。エコアルフは2年前、ベルリンに2店舗をオープンした。

「第二の地球はない(Because there is no Planet B)」というスローガンは、Tシャツから店舗のディスプレイなど、いたるところに提示されている。

 他には、wunderwerk(ヴンダーヴェルク)というブランドのコンセプトは、原材料の栽培から、適正な労働条件、水やエネルギーの消費まで、生産チェーン全体が透明で持続可能なものでなければならないという原則に貫かれているそうだ。

 ヴンダーヴェルクの製品には、ポリエステルなどの石油ベースの材料は、リサイクルされるかどうかにかかわらず使用されていないそうだ。

参考:ファスト・ファッションの終焉?

 こような次世代のファッションの動きをみると、上記した「セシル・マクビー」の店舗閉鎖が納得がいく次第である。

 セシル・マクビーは、旧態依然のファッション価値であり、環境変化に適応できなかった恐竜とおなじである。

 目立ってなんぼ、お洒落がカッコイイという概念だけでは、もうだれも振り向かない時代となった。ブランドの根底には、サスティナブルが当たり前という時代が、すぐそこまできているようである。

 また、ファストファッションもおなじく、過酷な労働、低賃金という背景が是正されなければ、やがて反ファストファッションの動きが顕在化するだろう。

 当方の予測(あてにならないが)では、ファストファッションから中古衣料、そしてオフプライス(新品売れ残り在庫品処分)へと向かい、やがてサスティナブルファッションの時代を迎えるのではないか、と思います。

 当たらずとも遠からず、かもしれない。あしからず。

サスティナブル マスク

06 社会/他
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