何をやってもうまく行かない、やはり経営者の責任か!
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http://www.news-postseven.com/archives/20140310_244800.html
プレステ4は売れ行きが良いらしいが、それでソニー本体を支えるのは無理というものだろう。やがては、プレステのSCEも再び分社独立(元にもどる)するのではないか。そして、ソニーは解体か。そんな道筋も遠くないことかもしれない。
SCEは、元はソニーミュージックの小会社として設立された。その後、独立した企業となったが、ソニー本体の業績悪化に伴って本体に呼び戻された形となって現在に至っている。何故そうなったかであるが、いわば、本体の業績を見せかけでも上向かせるためにである。違うか。
SCEはその誕生期、ソニー本体では邪魔もの扱いされ、このままでは育たないと判断した大賀社長によってソニーミュージックに出された経緯があった。したがって、分社化されても元にもどるだけであり、SCE自体にはなんの問題もないはずである。
ソニーはいずれは解体か。そんな風に思ってしまうのは現経営陣の戦略方針が、まったく見えてこないからである。現経営陣は、品川にある創業の地といっても過言でない土地と建物を売却したそうである。だいぶ前からあちこちにあった土地、建物を処分してきた。すでにもう処分する資産も尽きたそうである。
現在のソニー本社ビルも自社の持ち物ではないようである。また事業もバイオは売却し、テレビは分社化した。これはある意味では、現経営陣にはこれらの事業をどうすべきか考えが浮かばない証である。外側の専門家に言わせれば、このふたつの事業はけっして先行きが悪いとは言い切れないそうである。
4Kテレビは、ソニーが国内シェア8割を占めているそうである。しかし、それを分社化した。それは何故か。たぶん現経営陣の能力が、未来を描く能力に欠けているからに違いない。
数字ばかりを優先して事業の先行きの見通しを想像できないのだろう。データを元にしたポートフォリオ分析で経営戦略を行えば、当然そうなるであろう。しかし、それがソニーらしさを失った原因ではないか。
効率、合理性を追求する自称頭のいい連中ばかりが出世してきた行く末が、現在のソニーの姿である。それはたぶん間違いない。
かつては個性溢れた技術者たちが集い、競って開発に向かったソニーである。しかし、現在のソニーには個性があるのは邪魔であるようだ。数字を稼ぐ商品を開発するのが、もっとも優先される。さらにコストもである。
このような状態のソニーに期待できるものは、いまや何もない。残念な事であるが、仕方が無い。何故なら、ソニーにはアップルを立て直したジョブズのような存在がいないからである。
さよならソニー、いい夢をありがとう!
追記、この記事にコメントを頂いたが、そこにはアホかと書かれていた。その理由は、SCEは子会社としてスタートしたのを知らないのか、というものであった。当然の如く知ってます。現在は本体にいるので分社化と書いたのであり、その経緯を省いただけである。少し想像力を働かせれば気が付くと思ったが、そうではなかったようである。
しかし、それだけでのことでアホ呼ばわりとは、ずいぶん短絡的な人もいるもんである。仕方なく、SCEの成り立ちを付け加えました。以上、ご報告まで。
<さよなら!僕らのソニー>
ウォークマンに代表される「技術のソニー」ブランドはなぜかくも凋落してしまったのか。それを解くカギは大賀、出井、ストリンガーと続く経営陣の知られざる暗闘にある。そして、経営の失敗がいかに企業ブランドに影響を与えるか、その恐さが見えてくる。ソニーで起こっている経営問題は決して他人事ではない。
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