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■社会|マナーが悪いのは、若者か中高年かどっちだ

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新聞の投書では、中高年だそうです!

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ルールは、一定の規制があり違反すれば罰則がある。しかし、マナーは、人に委ねられた暗黙の約束であり、違反しても罰則がある訳ではない。人と人、人と自然、人と社会などのあいだに愛の関係式を構築する役割と言ってもいい。

マナーを見れば、その国の文化、民度が推し量れる。また、同時に国の疲弊度や将来性も見て取れるに違いない。

中高年のマナーが悪いのは、体調不良と社会環境のせいか?

新聞の投書に、中高年はマナーが悪いという意見が載ったところ各方面で賛否両論が起きているとか。これまでマナーが悪いといえば、若者という図式が定着していた。が、しかし、どうやら昨今では違うようだ。

「マナーがなってない」のは中高年の方だ! 「若者擁護」の新聞投書めぐりネットでバトル(J-CASTニュース)

投書した人は、飲食店(牛丼店)勤務であるらしい。「ごちそうさま」という声も無く、お勘定を投げ置く様にして無言で帰るお客の多くが中高年だとか。いやはや、これには残念というしかない。

何故なら、当該ユーザーも中高年のお仲間であるからだ。

おなじ中高年として恥ずかしい限りである。ちなみに、当該ユーザーは「ごちそうさま」と声をかけるし、ときには「ありがとう」とも言っている。あ、いい人ぶってると思った人がいるかも知れないが、これは事実である。(ほぼ事実)

しかし、多少いい人ぶってしまったのは否めないかも。あしからず。

ちなみに、最近では歯医者さんでも挨拶は欠かさない。治療の後には「ありがとうございました」と言っている。しかし、これは「あんまり痛くしないでね」という意味を滲ませたものである。歯医者さんも人の子、気に入らない奴なら多少痛くしてやろうかと思っても不思議ではない。

それはさておき、中高年のマナーの悪さには個人的にも覚えがある。ごく最近であるが、某コンビニで買い物をしたときであった。時間はお昼ごろだったか、店内はお弁当等を買い求めるお客で混んでいた。

しかし、何故かレジは1台しか使用していなかった。したがって、レジの前には商品を手にしたお客が多数(10人前後)並んでいた。もう1台は準備中のようであった。

もう1台のレジも使用可となって、店員さんが「2番目にお並びのお客様どうぞー」と声をかけたときである。どこからともなく現れたおじさんがそのレジにいち早く向かっていた。

たぶん60過ぎと思われるおじさんは、店員の順番ですからという声には一切耳を傾けず「いいんだよ、いんだよー」とか言いながら弁当を差し出していた。

店員さんは仕方なく、それを受け取りレジに通していた。おじさんは、してやったりと思っていたのか、そのときの周囲の視線には気付かないようであった。

いやはや、これには呆れてしまったが、こういう絵に描いたような図々しさに遭遇したのは久しぶりであった。別に中高年を擁護する気はないが、個人的にはこのような中高年のマナーの悪さに接近遭遇したことはそう多くはない。

したがって、新聞の投書のようにマナーが悪いのは中高年だとは思っていない。

しかし、よーく思い出してみたら中高年のマナーが気になる場合があった。それは、主に夜の飲食の場である。簡潔に言えば、飲み屋さんで行われる数々の所行のことである。酔った末に大声で議論したり、絡んだり、ついでに喧嘩したりと散々である。ときには街中でおしっこをする輩もいる。

これまで、酔っていることを免罪符にした無礼三昧を垣間見てきた。しかし、夜は優しい、それらの多くを大目に見てやれる寛容さを示した。というか、単に夜の習慣として許されていると思ってるだけかもしないが。

もっとも、夜の飲食の場では、若者の方が羽目の外し方が段違いかも知れない。なお、これには異論があると思われるのでこれ以上は触れないでおきます。

とにかく、個人的に思うには、たしかに一部の中高年は元から図々しくて、厚かましくもある。しかし、それはごく一部であるはず。それ以外のごく普通の中高年がマナー違反してしまうのには原因がある。

それは、多くの中高年は体のどこかに不調があり、それが原因で苛ついたり、我慢がし難くなっている。それが故に、ときにマナー違反してしまうときがあると思われる。何故そう思うかといえば、自分自身で感じていることだからである。

中高年は、年齢を重ねることで知識や経験は多く得るが、その変わりに体の不具合も増えてくる。また、昨今では会社を定年まで勤める事もまま成らない社会環境でもある。50歳(もっと早いかも)も過ぎたら、いつ肩たたきされるか分からない。

生活も不安に満ちている。それが中高年である。

そんな二重、三重の不安心理が、もしかしたら普通の中高年のマナーを悪くさせているのかもしれない。なお、あくまで想像であることをお断りしておきます。

ならば若者のマナーは、どうか

中高年のマナーの悪化は少子高齢化も原因かといわれる、人数が多い分どうしても中高年が目立ってしまうのは仕方がない。

それならば若者はどうかといえば、とくに変わり映えはしないのではないかと思う。昔から現在まで、マナーの悪さといえば若者が上げられてきた。それは、若い血潮のせいで反抗心があるからだ。(一概には言えないが、それが一因にあるのは間違いない)

マナー以前の意図的なルール違反をする若者達がいるのは昔と変わらない。

社会に不満を感じるのは、若者の特権であり、マナー、ルールという既成の常識から逸脱し、人の迷惑など顧みず自分勝手な行動をするのは昔から変わっていない。それが多いか少ないかの違いだけで、必ずどの時代にもいたはずである。

暴走族に代表される迷惑行為はずいぶんと減ったが、それでもいまだに存在しているのが何よりの証拠である。

そのような反抗心を元に、意図的なマナー、ルール違反をする若者でなくとも、ごく一般的な生活上のマナー違反なら、より多くの若者がしているはずである。

数え上げればキリがないが、最近に遭遇した例でいえば、ファミリーレストランで大きな声で騒ぐ、歩道を横一列になって歩く、歩道を自転車で猛スピードを出して走る、夜中に仲間で集まり奇声を上げる、などの行為である。

しかし、それらが最近になって増えたとも思えない。以前から見かけた行為であり、とくに珍しい光景ではない。

若者のマナー、ルール違反は時代は変われども、無くなりはしない。若者でマナー違反するものは、時代は変われども常に一定数は存在している。それが宿命であるかのように。そのように考えるとマナーが悪いのは、中高年とも一概には言えないのではないか。

中高年、若者のどちらにしても理由がある。若者には未来が見えにくくなっているし、中高年は二重にも三重にも不安(仕事、体、生活)を抱えている。

それを理由にして、マナーやルールを疎かにしていい訳ではないが、中高年もしくは若者のどちらでも、マナーが悪化している一因にあることは間違いではないと思われる。

マナーは気遣いの文化を表し、ルールの遵守は国民の民度を表している。それを考えるともっと深く掘り下げて実態を調べた方がいいかもしれない。国の劣化は、経済よりも先にそうした根っこの部分で露呈していくはずである。

「マナーが悪いのは、若者か中高年かどっちだ」というタイトルではあるが、これには結論がなかった次第である。しかし、あえて結論付けるとすれば、クソもミソも一緒だというしかない。いやはや。

なお、上記内容はあくまで個人の推測であり、とくに資料等もありません。あしからず。

追記、いまいち論点がまとまらなかったと思います。ここまで読んでくれた皆様には感謝であります。この問題に何か気が付いたことがあれば、またの機会に書いてみたいと考えます。beingwildより

冒頭写真:world-action.netより

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