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■社会|著作権侵害 消された動画

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消えた「ヌーチェの朝」は、いま何処!

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いやはやびっくり。同じのがあるけど、それは如何に?

当該ユーザーが、YouTubeにアップしていた動画が削除された。理由は以下のとおりである。

「一般社団法人日本レコード協会から以下のコンテンツが権利を侵害しているとの第三者通報があったため、このコンテンツを無効にしました。」

最近、上記のようなメールがYouTubeから届いていた。ちなみに該当した楽曲は、NOKKOさんの「ヌーチェの朝」という曲である。たしかに、一般的には上記のとおりかもしれない。が、しかし何か変である。同じ楽曲が他にもYouTubeにはアップロードされている。そちらはいまでも削除されていない。

当該ブログでは、仕方なく削除されていない同じ楽曲の動画に貼り替えた。以下のリンクをご参照ください。

NOKKO|ヌーチェの朝 その声が心を震わす
https://cragycloud.com/blog-entry-360.html

そもそも第三者通報って何だ。ネットで観た人が日本レコード協会に通報したということか。レコード協会自身が観て通報したのか。どっちなのか。いまひとつ不明である。文脈からすればレコード協会が第三者ということか。

ともあれ削除されたのは仕方がない。当方のオリジナルコンテンツでないのは確かである。しかしである。別の意味でこれでいいのか、と思うのである。

何故かといえば、NOKKOさんの楽曲を世に広める機会がひとつ減ったということである。大袈裟かもしれないが、個人的な事柄でいえば、もしYouTubeにNOKKOさんの楽曲がなければ、当該ユーザーは彼女のファンになることはなかったのである。それは、たぶん間違いない。

当該ユーザーは、元から彼女のファンだった訳ではない。レベッカでさえ興味はなかったほどである。

2000年代の半ば頃、たまたま出会った彼女の動画を観て、その楽曲に興味を持ったのであった。そしてファンとなり、はじめはお気に入りで聴いていたが、それでは物足りなくなってCDを購入し、さらにはブログで彼女の楽曲を広く知ってもらいたい一心で紹介を続けていたのであった。

たぶん、当該ユーザーと同じ道を歩む人が多くはなくてもいるはずである。もし、そのようなことがすべて禁止(現状では禁止)されたならば、古い楽曲は忘れ去られる運命にあると言っても過言ではないはずである。

当該ユーザーは、前述したように当初はYouTubeで聴いていた。それが、いまではNOKKOさんのCDはすべて購入している。最新のアルバムは予約して購入した程である。その発端は何かと言えばYouTubeであった。

たしかに理屈では著作権侵害なのだろうが、はたしてアーティストのみなさんはいかがだろうか。このままでいいのか。楽曲と出会う機会を減らすことで購入機会も減っていると思うが、違うだろうか。YouTubeへの動画アップロード=著作権侵害=利益の侵害、このとおりであるか。

むしろ、動画アップロード=著作権侵害=動画削除=楽曲の認知減少=購入機会の減少、という方向に繋がるのではないかと考えるが、如何に。

古い楽曲に関しては、すでにレーベルも宣伝はしないはずである。したがって、YouTubeなどの動画こそが、新たな顧客を掘り起こすツールとして機能しているはずである。その機能を禁止してしまえばアーティストは自ら首をくくるようなもんである。違うだろうか。

いかに名曲といえども、出会いの機会がなければ忘れられる運命しか残されていない。新しい顧客を創造しなくて、ごく一部の人のあいだでのみ聴かれる音楽のままでいいのか。アーティストはそんなことはないはずである。

音楽が売れないと言われて久しいが、もっとネットを活用する、そこに集う人々に共感を呼び込む仕掛けを創造した方がいいと思うが、いかがだろうか。権利の侵害には対処すべきとは思うが、それは違法なコピー販売などに徹すべきと考える。

ブログやその他一般人の個人メディアなどは、うまく活用すれば顧客の創造に繋がるはずである。ここで具体的には言えないのがもどかしいが、音楽業界は何をやっているのか。それがまったく見えないのである。

したがって、音楽業界が衰退するのは致し方ないとしか言いようがない。いやはやである。

そのような音楽業界にあって、エイベックスは、かなり積極的にYouTubeを活用したマーケティング(顧客創造)を展開している。なんと発売前の楽曲のPVを潔く公開している。これは、既存(マス)および個人メディアに楽曲を取り上げてもらうことで、比較的低コストで認知拡大を図ろうということである。たぶん。

いまやテレビに出演しても楽曲の購入には結びつかない時代である。それを考えるとエイベックスのやり方は、十分効果が期待できるはずである。何故なら、PVを観てもらう方が、より多くの魅力を伝えることができるからである。またいつでも観る事ができるという利点もある。

しかし、エイベックスは例外かもしれない。それは、音楽販売の収益に依存した経営から多角化した経営に移行したからである。CDが売れなくても、コンサートで収益を確保することができる仕組みではないかと思うが、違うだろうか。

追記、当該ブログでNOKKOさんに興味を抱いた人が少なからずいるはずである。当該ユーザーがそうであったように、彼女のCDを購入した人もです。NOKKOさんの音楽を通じて共感できたことを幸いであると思う今日この頃です。

なお、続けられる限りNOKKOカテゴリは継続していくつもりでいます。
今後もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

<NOKKO/Viajeヴィアッヘ>
「ヌーチェの朝」が収録されている。2000年に発売された大人シックな雰囲気満点のアルバムである。個人的にはかなりお気に入りである!

Viaje

コメント

  1. henatyoko29 より:

    初めまして。いきなり失礼します。
    おそらく、その消された「ヌーチェの朝」は私がアップしたものと思われます。
    nokkoさんの曲だけをアップしていた私のyoutubeのアカウントが削除されました。
    一応、現在はCDが廃盤(実はライミングカフェは廃盤ではない可能性があるため「透明なタンバリン」は?です)、配信もされていない、他でアップされていない曲を中心に選んでアップしていたんですけどね。「宇宙のコモリウタ」の楽曲(3曲)は、これを聴いて興味を持ってもらいCDの購入につながってほしいと思い一部しかアップしていませんでした。
    権利者が行使しない権利(楽曲の販売以外にも権利を行使する場面があるとは思いますが…)について第三者がいちゃもんをつけるなんて、チャンチャラおかしいこととは思いますが、まあ泣き寝入りですね。善か悪かと言われれば間違いなく「悪」ですから。
    それともラジオライブ番組の音源がまずかったかな?
    いずれにしても貴方様の言う通り、これでnokkoさんの曲を世に広める機会が1つ減ったことは間違いないでしょう。残念です。
    私の考えを代弁しているかのような内容を見てうれしくなり、ついメッセージを書き込んでしまいました。

    • beingwild より:

      henatyoko29さんへ

      コメントを有り難うございました。
      NOKKOさんのファンの方からコメントを頂いてうれしく感じています。
      実は、当該ユーザーと同じくNOKKOさんの音楽を愛する人から
      コメントを頂いたのははじめてでした。
      繰り返しになりますが、大変うれしく思っています。

      beingwildより