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■社会|続・中高年と中高生 接点は皆無なり

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漢字の見た目は似ているが、実態は限りなく遠くにあり

ジェイソン02

中高年は、おっさんだけではない!おばさんだっているぞ

中高年は鬱陶しい、そう思うヤング諸君(古いな)は多いと思う。たしかにその通りであろう、当該ユーザーも中高年の鬱陶しさに辟易したことがある。いつだったか、鼻の頭に浮かぶ脂を紙ナプキンで拭いて、それを確認しているおっさんがいた。みっともないからやめろと思わずいいそうになったが、辛うじて抑えた。

ところがである。そう思いながら、何故か無意識にナプキンを取って自分の鼻の周りを拭いていた。あっと気が付いたときには既に遅しであった。

自意識では、自分は違うと思っていたが、なんのことはない自分も中高年のおっさんまるだしであった。いやいやオレは違うぞと思ってる、そこの中高年、あんただよ、そこのあんただよ。いくら格好つけても、おんなじだぞ。中高年臭てのは、じわーと滲み出るんだよね。隠しきれないぞ、もう諦めよーね。

そんな訳で、前回に引き続き中高年をテーマにお送りしたいと思います。中高年と中高生を並べると一見するとどっちも同じに見える。見えない?、いや何気にぼーと見てると同じに見えると思うが、違うだろうか。

辞書には、次のように書いてあった。
中高年=中年と高年。ふつう、4、50歳代をいう。(拡大しても60歳代までか)
中高生=中学生と高校生。13〜18歳ぐらいまで。

中高年と中高生では、中高の部分の意味がまるで違う。今更であるが、似て非なるものであるのは間違いない。それ以上に、容姿が違うのは言うまでもない。

中高年で思い浮かぶのは、おっさんである確立が高いと思うが違うだろうか。そして、中高生では同じく、女子である。何故か分からないが、おっさんである自分はそう思うのである。しかし、中高年にはおばさんもいるし、中高生にはニキビ面の男子もいる。

しかし、おばさんもニキビ面の男子も中高年と中高生からはじき出されている。断っておくが、あくまで当該ユーザーの場合である。

中高年のおっさんと中高生の女子、これほど共通点が少ない存在もいない。あるとすれば、親と娘の場合である。しかし、その場合も血は繋がれどコミュニケーションは断絶してる場合が多いと思われる。母親とは話しても、父親は話す機会さえ与えられない。そばにいても、その存在は無きに等しい。

小さいときはあんなに可愛かったのにと思っても、そんな時は過ぎたのであった。

それはさておき、日本では中高年=おっさんといえば揶揄の対象である。違うか。
やれ、加齢臭がーとか、話がくどいとか、全体に油ギッシュだとか、座る度にいちいち「どっこいしょ」と言ったりしてうざいとか、駄洒落がださいとか、とにかく散々な言われようだ。

なかでも、個人的に憤慨するのが洗剤のCMである。そこでは、中高年とおぼしき男性が朝起きてくると、妻がくんくんと匂いを嗅いで「えっ加齢臭」とか言うのである。そして、大丈夫!これを使えばとばかりに洗剤が登場するのである。

このCMは、中高年の夫を持つ妻をターゲットにしたものだ。妻達は、夫が加齢臭で周囲から疎ましく思われない様に、その洗剤を買うのである。しかし、その実態は自分自身が夫と同じに見られたくないからである。たぶん。

このように日本では、中高年=おっさんは散々の言われようだが、果たして世界ではどうだろうか?

日本=揶揄の対象だが、欧米=中高年、ハゲだってスターになれる

おっさんを代表する容姿にハゲがある。これは今更言うまでもないが、間違いないだろう。若くてハゲという人もいるが、概ね中高年が代表選手である。

ハゲと言えば、一般的にはモテない男の象徴として扱われている。事実、AGAメンズ品川スキンクリニックが女性1200人に「気になる男性の見た目」を聞いた調査結果によると、20代女性の35.5%が「薄毛」と答えており、「肥満」「肌荒れ」「むだ毛」を抑えてトップとなった。どんなイケメンでもハゲになってしまえば台無しだ。そんな恐怖があってか、ハゲに悩む男性が世に絶えることはない。

小倉さんに朗報! 世界では「ハゲがクール」という流れがきてるらしい(リテラ)

日本では、モテない代名詞らしいが、ひとたび世界に目を向ければそうでもないらしい。いま世界ではハゲがクールだそうである。

少し前の情報であるが、「なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールなのか」という本が出版された。筆者の福本容子氏は毎日新聞論説委員であり、テレビのコメンテーターなどもしている。いわば、知識人、有識者といわれる人である。毎日新聞というのが、少し引っかかるがそれは置いておくとする。

ー長年、世界経済・ビジネスの最先端を取材してきた女性新聞記者が、世界のさまざまな事例を紹介しながら、日本の薄毛の男性諸氏1260万人へ熱いエールを送ります。(本書の紹介文より)ー

著者の福本氏は、何故、世界でハゲがクールなのかを本書の中で解説している。その根拠は、各国の政治家や企業家などを取材した経験に裏付けられた結果らしい。したがって、単なる思い付きではない。

世界で名高い企業のトップには、ハゲが多いそうである。例えば、アマゾン、ゴールドマン・サックス、マイクロソフト、ゼネラル・エレクトリック(GE)など名だたる企業の社長がハゲであり、またリーダーシップもあるとか。

世界では、ハゲ=できる人、たくましい人、たよれる人などのイメージがあるようだ。その結果として、ハゲ=クールに結びついていると思われる。(詳しくは、福本氏の著作を読んでいただければと思います)

日本のハゲに朗報と言いたいが、福本氏は日本のハゲに注文をつけている。僅かに残った毛髪を潔く剃れと言っている。バーコードハゲなどはもっての他ということらしい。未練を経て、そこにこそ男らしさがあるということか。

中高年のハゲ諸君、いますぐにでもバーコードを剃るべしである。そうすれば、今日からあなたはクールハゲだ。未来は明るいぞ。違うか。

とにかく、そんな訳で日本という井の中の蛙では、ハゲは揶揄されても世界では違うということである。考えてみれば、欧米では大スターはたいてい中年以上ではないか。違ったか。しかも、なかにはハゲも多数いたはずである。

もう引退はしたが、007のショーン・コネリー、ハンニバルのアンソニー・ホプキンス、ダイハードのブルース・ウィルス、あとはジェイソン・ステイサムもそうだ。つるぱげではないが、ニコラス・ケイジ、ジュード・ロウなどもハゲている。

このように欧米ではハゲは立派な市民権を獲得していると言っていい。

何事も欧米を後追いする日本であるから、いずれ中高年やハゲがクールと言われる日が来るに違いない。いったい、それがいつになるかは分からないが、それを信じて今日は眠りに付こうと思うのである。

そして、中高年やハゲがクールになった日を夢に見るのである。

冒頭写真:ジェイソン・ステイサム カッコいいハゲ!

<なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールなのか>
いま、世界では「ハゲ」こそかっこいい。カリスマCEOから、イカした政治家、スターまで、「ボウズスタイル」が潔い!欧米一流紙、ファッション誌が激賞。「影響力あるハゲ」が世界をリードする!

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