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■社会|ヒルズに巣食う魑魅魍魎たち

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秒速で1億稼ぐと嘯いた輩は、どこのどいつだ!

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破綻したネオヒルズの虚業家は、次はどんな商売をするのか!?

関連記事:与沢翼が破産をfacebookで報告「資金が完全にショートしました」
http://getnews.jp/archives/566018

昨今、マスコミは景気が上向きだと盛んに言い立てている。しかし、それを実感できているのは、ほんの一握りの層でしかないだろう。大部分の人たちは何の恩恵にも授かっていないはずである。それどころか消費増税後の生活実感が、じわじわと効いてくるのはこれからである。そこから目を反らすように景気向上を宣伝するのは、実際はそうでない証なのかもしれない。違うか。

かつて秒速で1億円稼ぐとか偽って、自らを宣伝していたネオヒルズ族の代表的人物が、なんと破綻したそうである。景気が上向きなら怪しい商売をするネオヒルズ族も順調かと思ったが、そうではなかったようである。しかし、詐欺的商売は、一端店じまいした後に衣替えして、また商売を始めるのが常套手段である。したがってまだ油断はできないだろう。

ーネオヒルズ族とは、インターネットのアフィリエイト広告や情報商材販売などで短期間に莫大な額を手にしたとされる人々のこと。かつて騒がれた六本木ヒルズ族と同様に六本木周辺に集まることからそう自称している。自らを広告塔とし、派手な私生活をフェイスブックなどで発信しており、独特の成り上がり感が特徴だ。(以下の記事より引用)ー

関連記事:与沢翼「ネオヒルズジャパン」で自信満々
http://blogos.com/article/74656/

ネットを中心に怪しいことが世間に浸透したので商売にならなくなったのではないか。あるいは、警察に目を付けられて引き際のタイミングを計っていたか。たぶん、そのどちらかと想像する次第である。どちらにしろ、やっている方はその商売の寿命を知ったうえで営業していたはずである。そして蓄えた資金もどこかに隠しているはずである。次の怪しいビジネスのために。

なお、この破綻したネオヒルズ族の代表に関して、FX投資に失敗したようだという記事があった。なんでも、そのFX投資は高利回りを約束したものであったそうである。まさか自分が詐欺的な手口に引っかかるとは思わなかったに違いない。

それにしても最近は、詐欺的な商売が盛んである。上記したネオヒルズ族達の情報商材屋、振り込め詐欺、太陽光発電詐欺、未公開株投資詐欺、リフォーム詐欺、偽請求詐欺、等々。次々と新手の詐欺、もしくは限りなく詐欺的商売が現れている。

これらの新手の詐欺の特徴は、それをやっているのが比較的若い層を中心としたグループであることだ。かつて詐欺と言えば、いかにも貫禄ある人物を装ったりしたもんである。そして特定の舞台設定(帝国ホテルとか)をしたうえで獲物を捕らえていた。だましの手口も芸術的であった。例えば、バブル時代にイトマンから数千億を引き出した手口などはいまや伝説である。

ところが、昨今の詐欺はそんなメンドーなことはせずに、あるシナリオに基づき、分担された役割を淡々と行うようである。数打ちゃ当る方式が当たり前であり、これはネット社会と密接に関係がある。よくあるスパムメールはなんらかの詐欺の目的を有していると言っても過言ではない。これは言うまでもなかったか。

さらに最近の特徴として、一部の犯罪集団だけでなく、ごく一般の企業とされる会社のなかにも似たような行為が普通に行われている。例えば、某IT系企業の小会社でペット関連の卸をしている会社がある。そこでは、取引先(ペット商品の小売店)にネットを通して一括した商品供給サービスを売りにしていた。

被害にあったペット商品の小売店は、しつこい営業に根負けして取引をその某IT会社の小会社に一本化した。したがって、商品はそこからしか入荷しない体制となった。

ところが、あるとき小売店が支払いの入金日を間違えてしまった。そのことを連絡したにも関わらず、某IT系企業の小会社は遅延を理由に一方的に取引を停止した。そのうえで再取引には保証金500万を新たに入金するように要求した。それに小売店側が応じると、こんどは保証金は1000万だと上乗せした。まさに典型的な詐欺的行為である。そして、それに応じないと小売店の関係会社に数人で訪れては暴言を吐くという、強要行為までしたようだ。これでは、まるで反社会勢力のようである。

商品の供給を止められた小売店は、しかたなく店を閉めたそうである。商品の取引先を一本化するというのは、いかに合理的かつ効率的であってもリスクと背中合わせであるという見本のようである。たぶん、なんらかの契約を交わされたのではないか。でなければ、取引先を変えれば済む事である。店を閉じたのは、それすら出来ない仕組みになっていたと思われる。

一方的で不利な契約を巧妙な手口て結ばせる、これは詐欺の常套手段である。

上記した内容は某サイトに掲載されていた記事から引用した。該当する会社の親会社は誰でも知っている大手である。しかし、内容が真実かどうか分からないので企業名は省きました。ご了承ください。

さらにいえば、某大手ネットショッピングサイトが、取引先を巻き込んで行った偽価格表示なども当然詐欺である。これを主導した会社は、日本を代表するIT企業と言われている。情けないこと夥しい。この会社はグローバル展開を目指しているが、世界にこの手法を広めるつもりだろうか。そう考えると英会話の習得は必然か。いやはやである。

それはさておき、冒頭のネオヒルズ族の話であるが、破綻する前はフェラーリ、ロールスロイス、ベントレーなどを所有していたそうである。これらの高級車が本当に自分のものだったか、単に舞台設定のためのものだったか。それは知る由も無いが、とにかくかれらは高級車が好きである。

まだ若いのに似合わない高級車に乗る輩は、ほぼ間違いなく詐欺師と言っても過言ではないのかもしれない。ある詐欺師を特集した記事では、かれらはみな高級車と海外豪遊が好きであると書かれていた。それは、詐欺という、悪さをした行いに対し欲望を解放することで、その罪を忘却の彼方に消し去ろうということか。

現代では、詐欺的行為が犯罪集団のみならず一般企業にまで広がりをみせている。そこではマスメディアを利用して安心を偽り、契約と言う法律を盾とした詐欺が行われている。
いやはや、なんとも世も末な気がするが、みなさんは如何に!
とにかく、怪しい電話勧誘やメール等には騙されないよう気をつけましょう。

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