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■社会|アップルは市場創造を否定か iOSの広告ブロックに異義あり

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広告ブロックは、ネット市場の創造性を収縮させる

アップルは、ネットコンテンツの存在基盤を無くす気か?

 アップルは、IOS向けの広告ブロックアプリを承認して、なんだか積極的にアピールしている呈にある。これは何を意味しているか?、ネットの広告と言えば、グーグルとアマゾンが2強に違いない。うがった見方をすれば、アップルはこの2強の広告を排除し自社の優位性を推進しようとしている。

 しかし、それでいいのかと思わざるを得ない。現在ネットで多くのコンテンツが無料で観れるのは、広告のおかげである。広告無くして、ネットの膨大なコンテンツは維持されないと言っても過言ではない。その基盤を無くしたらどうなるか、それともアップルは有料にすればいいと単純に考えたのだろうか。

 たしかにネットの広告はうざくて煩わしいが、しかしアップルの広告ブロックで排除されるのは、グーグルとアマゾンばかりであり、何故か最も煩わしくて如何わしい広告等は排除されないと訊くがいかに。楽天も排除されないそうだ。

iOSのコンテンツブロック(広告ブロック)にどう対抗しようとお悩みのブロガーの皆さまへ(永江一石)

iOS9からAppleが対応したこの仕組み、まずはこの機能のアプリ(クリスタルとか)をインストールしてSafariのコンテンツブロッカーでオンにすると、iPhoneから訪問したサイトの広告が消える。いや広告だけじゃなくて、消そうと思えばFacebookやTwitterのボタンとかTwitterの埋め込みとかも消せます。

現在の所、洋物のアプリが大半で、「GoogleのAdSense」と「Amazonのアソシエイト」は確実に消えますが、日本のドメスティックなアフィリエイト配信や楽天のアフィリエイトは消えてないのが大半。

 アップルは、やはり自社のスマホの優位性を競合他社の追い落としに利用しているとしか思えない。アップルはネット環境をどうしたいのか、それさえ見えてこない。ただ単に経営上の優位性を盤石にしたいだけではないか?。

 それに対し、アップルは顧客のニーズがあるからだ、と言うはずだ。しかし、どう考えても、その思惑が透けて見えるのは当方だけではないと思うが。

 競合となるグーグルは、その収益を多様化させてはいるが、それでもなお広告収入がまだ大きな収益源であることは変わっていない。アマゾンの事業システムも多くのネットコンテンツに自社の広告を載せてもらうことで購入機会を創出している。共にネット環境を最大限に活かすことで収益を上げるシステムにある。

 これを考えると、アップルのやり方は実にいやらしい。スマホというハードなくしてはネットを観ることはできない。それをいいことに自社の都合のいい(グーグルなどを排除)ネットの構造を構築しようとしている。

 これはある意味では、独占禁止法に抵触するのではないか、などと思うがどうなんだろうか。広告はそんなに悪かと思わざるをえない。しかも、繰り返すがアップルの広告ブロックでは、グーグルとアマゾンが主な対象であり、本当に如何わしい広告はそれを潜り抜けているといわれる。

 スマホには、それ専用の広告があり実はそれが一番うっとおしい。文章のあいだに唐突に出てくる広告等が代表的なやつである。しかし、その多くはグーグルやアマゾンではなく、スマホ専門の広告代理店が作成したものだ。

 現時点の広告ブロックでは、上記したように本当に取り除きたい広告が実は排除されていない。(いずれは排除されるともいわれている)

ネットコンテンツは、誰が創造しているか?

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 現在の無数にあるネットコンテンツは大企業が作っていると考える人は少ないと思われる。言うまでもなく、ネットでは大企業はむしろ少ない勢力といっても過言ではない。ネットコンテンツの一大勢力は、個人またはそれに類する人々によって発信されたものと言っていいだろう。

 それは確かではないが、当たらずとも遠からずにあるのは間違いない。

 スマホというハードは、ネットに発信する人がいなければ何の役にも立たないガラクタでしかない。いや、そうではない、ネット以外でも役に立つという人もいるだろうが、現在のスマホの使い方は概ねネットである。いやネットしかない。

 いわば、スマホとネットは切っても切り離せない関係にある。ネットが先か、ハードが先かという問題でもない。しかし、アップルはどうやら自社製品のあまりの成功に浮かれて、ハードが先だということを知らしめたいようだ。

 グーグルやアマゾンをぎゃふんと言わしたいのだろう。しかし、その思惑は巡り巡って自らに災難をもたらすかもしれない。

 もし、アップルの思惑がこのまま進展したら、ネットからコンテンツが縮小されていくに違いない。何故なら、多くのコンテンツ発信者が意欲を無くしていくからに他ならない。いやいや、フェイスブックやツイッターなどのSNSがあるし、なんら問題は無いとするか、はたしてその行く末はいかに。

 ちなみに、当サイトでも広告が掲載されています。グーグルとアマゾンしか載せていません。従って、広告ブロックされた場合はすべての広告が消えます。広告からの収益(ほとんどない)はたいしたことはありませんが、それでも多少なりともあればサイトを続けいく励みになります。

 それを考えると広告ブロックが広がれば、個人でサイトを運営していくのは少なくなっていくかもしれません。逆にブログサービス会社などが、広告ブロックをくぐり抜けるシステムを開発して顧客の獲得をする可能性があります。

 いずれにしても、いたちごっこになるしかないと思われます。アップルは、こんなことするよりも、革新的な製品を作ることに精を出して欲しいと思います。しかし、最近はそんな気概がなーんもないような気がします。

 いやはやとしか言い様が無いアップルである。

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