うまい文章、個性的な文章、分かりやすい文章、どれがいいか!
■一般人は、書いてるうちにどつぼに嵌るときがある
当該ブログをはじめてから、なんと2年が経ちました。そして、これまでに700本を超える記事(記事と言うにはおこがましいが)を掲載しました。これが多いのか、少ないのか分かりませんが、かなりの分量の文章を書いたことは間違いないと思います。しかし、その分量と文章力が比例する訳ではなかった。当たり前か。
何が言いたいか、それは、要するに「とにかく文章はあなどれない」ということである。ブログを続けていくなかで自分の文章が、どことなく「何か変?」と気が付いていた。何が変かというと、それは読み心地の悪さにあった。
(昨年、ある記事の文章をこき下ろしたコメントが届いたこともあった)
例えば、文章の締めは必ず「である」のオンパレードであり、なんとなく偉そーでもあった。お前は「織田信長」かと突っ込みたくなる人がきっといたに違いない。ちなみに信長は、「デアルカ」が口癖だったらしい。(たしか、そのように記憶している)また、当然の如く文法もおかしかった。
実は、いまでもそうである。(ね、「である」いま書いたでしょ)なんで「である」なのか、あまり気にしていなかった。昨年、ブログのテンプレートを一新した際に、バグ?が発生し、過去記事をすべて一部修正したことがありました。
このとき久しぶりに見た過去記事の文章には、「である」が異常に多く発生していた。ちょっと意味が違うかもしれないが、それは発生したという感じであった。
何故なら、「である」の多さに自分で気が付いていなかったからだ。
しかし、この「である」については、比較的簡単に修正できる。書きながら「である」が、多くないかと気に掛ければいいだけだ。それよりも問題なのは、文章の流れを司る文法であーる。これは、ちょっとふざけました。あしからず。
この文法に関しては、けっこう厄介だ。ほんの少し言葉の位置を換えるだけで文章が分かりやすくなる。しかし、これが意外とできない。それを気にすると一般人はスムーズに文章が書けなくなってしまう。少なくとも当該ユーザーはそうである。(「である」出たー)
したがって、いまだに文法を重視して文章を書いていない。それでいいのかどうか分からないが、もはや仕方がない、いや正確にはいずれどうにかしたいと思っている。しかし、それは単にめんどーだから先延ばしにしているだけかも。
いま、自分に問いかけてみましたが、やはりめんどーだからが正解のようです。いやはや。
他には、「の」「は」「が」の使い方も気を付けた方がいいらしい。これらの能動態、受動態を多用すると分かりにくい文章となるようです。(詳しくは、以下に参考例を引用しますので参照ください)
そんな訳で、昨今では文章の分かりやすさに気をつけるようにしています。
しかし、一方では文法に忠実で分かりやすい文章は、個性が乏しくなるのではないかという疑問もあります。すべての人が文法どおりに書けば、画一化された文章しか生まれないのではないか。それとも、文法の意味をはき違えているか。
とにかく、文章の役割である「伝える」を主眼とすれば、わかりやすいことが最重要であることは分かります。それを踏まえたうえで、さらに個性を発揮できれば、なお良いのではないかと思います。
それから「うまい文章」についてですが、これは文法を学んでテクニックとして身につけた人達が書くであろう文章のことです。プロの文章家であるかれらは、なまじテクニックがあるから、どのようにも書く事ができる。たぶん。
そして、そんな卓越した文章力は、嘘を真実として伝えることもできます。これは某新聞社の過去の記事を見れば一目瞭然です。また、文章のプロが、必ずしも社会で品格ある人物ではないことは、最近巷をお騒がせしているあの事件?(作家と未亡人)でも証明されています。違うか。
そんな事を考えると、「うまい文章」を書くことに憧れはありません。また、文法=テクニックに優れたいとも当然思いません。(でも、うまいと言われたいかも)
「うまい文章」よりも、「個性」と「分かりやすい」が同居する、そんな文章に憧れます。なお、あくまで個人の考えであり、押し付ける気はさらさらありません。
とりあえず、プロでなければ「分かりやすい」が一番かと思います。なんせ文章の目的は「伝える」ことですからね。
■分かりやすい文章を書く、3つの要素
分かりやすい文章を書くには、3つの要素が必要だそうです。その3つとは、「文法」「単語」「流れ」にあるとか。以下は、「文章力は、伝達力の基本」から一部引用したものです。詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
「今日から使える文章改善ルール」木暮太一(現代ビジネスより)
◆「フリ」と「ウケ」は正しく書く
「フリ」と「ウケ」が対応していない文章をよく見かけます。これが対応していないだけで、一気に文章が読みづらくなりますので、注意が必要です。
【ルール1】主語・目的語と述語を合わせる
わたしは、この店のいいところは、静かで仕事に集中できる。
↓
わたしは、この店のいいところは、静かで仕事に集中できるところだと思っている。
お客様からのクレームには、丁寧な対応でなければいけない。
↓
お客様からのクレームには、丁寧に対応しなければいけない。
◆「の」「は」「が」をやたらと使わない
「の」「は」「が」の使い方を甘く見てはいけません。何気なく「の」「は」「が」を使っている人が多いですが、書いている本人が気付かないうちに、文章が分かりづらくなっています。
・「の」を主格で使ってはいけません。
→×「私の持っていたカバンには、本が入っていました」
・「は」をテーマだしに使ってはいけません。
→×「リーマンショック以降の世界経済は、多くの投資家が損失を抱えたまま四苦八苦している」
・「が」を順接でつかってはいけません。
→×「現代では、パソコンを使えないと転職は難しいですが、やがて英語ができないと転職ができなくなる世の中がくるでしょう」
◆読点を、あなどるなかれ
読点を使いこなすのはとても高度な技術です。プロの文章家でも、どこに「、」を打つべきかを最後まで悩むといいます。わたしも今まで40冊以上の書籍を書いてきましたが、最後の最後まで「、」をチェックし、悩んだ末に場所を変えることが日常茶飯事です。それくらい「、」の使い方は難しく、また大事なのです。
【ルール8】読点で「塊」をつくる
読点は、意味の塊を表現しています。日本語の文法ルールというより、視覚的に文を区切っています。そのため「、」で区切られた前後は別の塊と認識されます。読点を適当に打つと、その「塊」がバラバラになり、意味をとらえづらくなります。だから読点をむやみに打つべきではありません。
追記:当該ユーザーは。これまで短い言葉を書き連ねる仕事をしてきた。文章を書く仕事に近いといえばいえる。しかし、ブログをはじめた頃、思った以上に書けなくて唖然としました。まさに「文章をあなどるなかれ」でした。
<誰にでも伝わる 文章力のつくり方>
伝わる文章には、「伝わる構造」と「伝わる表現」の2つが必要!今すぐ文章力がアップする、88のルールを全公開。
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