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■音楽|Yes My Love 矢沢栄吉 オジさんの叶わぬ夢

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オジさんは知ってる、過ぎた日は二度と戻らないと!

さらば愛しき人よ、オレに近寄るとやけどするぜ!

オジさんは夢を見る、それは女性にやさしくされること。しかし、そんな想いも叶うことはない。何故なら、中年だし、加齢臭はするし、しかも髪の毛も寂しい。

せめてお金があればいいが、住宅ローンだとか子供の教育費だとか。どんどん、お金は右から左へと消えて行く。しかもお金は、手にする前に銀行口座から消えて、そして二度と戻る事はない。お金よ何処へ……。

マッカーサーは「アイ・シャル・リターン」、ターミネーターは「アイル・ビー・バック」と言って戻ってきたが、お金は増やす算段をしないと消えて行くばかりである。たまには、戻ってきてくれと切に思うばかりだ。

会社の若い女性社員はオレを見ると何か言っている。それは気のせいか。いや、きっと加齢臭がどうとか。駄洒落がダサイとか言ってるに違いない。彼女達は、イケメンにはやさしいが、オジさんには近寄るなと言わんばかりの態度である。

残されたのは妻の愛情のみか。しかし、妻は今更やさしくなんてしてくれない。それが当然であるかのように、昨日は夜中にアイスを買いに行かされた。オレをなんだと思ってんだ。なーんてことだ!

キャバクラのオネーさんは、お金を使わないと良い顔をしてくれない。なーんてことだ。しかし、そんな愁いのなかにどっぷり浸かったオジさんにも癒しの場があった。

それが、日本全国津々浦々、存在しない地域は無いと言われるコンビニである。

コンビニにはオネーさんが多い。そのほとんどがバイトかパートと思われる。若い学生さんもいれば、子持ちの主婦もいるだろう。このオネーさんたちは、鬱陶しー哀愁感が漂うイケテナイ中年のオジさんにもやさしいのである。

僅か数百円しか使わなくても、にこやかに笑顔を見せて「有り難うございました」と言ってくれる。たとえ、それがお仕事のうちと分かってはいても悪い気はしない。「うん、また来るね」と思わず言いたくなるオジさんである。

キャバクラのオネーさんとは、えらーい違いだ。数万使ってもまだ不満そうな顔つきとは、何だ!、二度と行くかと言い聞かせるオジさんであった。

しかし、それでも夜の街を徘徊するオジさんであった。そして、

実りのない夜を彷徨ったオジさんは、いつの間にか帰宅し、疲れ果てたその体を癒すかの様に深い眠りに付くのであった。

そこで見る夢は、まだ若く、未来は明るく輝いていた青春時代であった。希望は、必ず叶うと思っていたそんな時代である。髪の毛はふさふさで、さわやかなデオドラントの匂いをさせていた。

勉強よりも格好付けることが生き甲斐で、好きな彼女にもやさしくできなくて、冷たく突き放していた。それが格好いいと思っていた。それが愚かな行為と気が付くのは、ずーと後のことであった。

Yes My Love… Yes My Love… Yes My Love…

いまでは後悔の念ばかり……いまでは、したくても出来ないことばかり。

そんなずーと昔の出来事を夢に見ながら、オジさんは深い眠りに付いていた。

<追記>
お断りして於きますが、上記内容は自分自身のことではありません。(なお、ほんの一部分だけ反映しています)矢沢永吉氏の70年代の大ヒット曲を、たまたま聴いたときに何故か思いついたことです。

それが走馬灯(記憶のリピート現象)のように離れなくて、仕方なくこのように書いてみた次第です。

矢沢氏のヒット曲をリアルタイムで聴いていた世代は、いまでは立派なおっさん、おばさんになっているはずです。

そんな中高年にも甘酸っぱい出来事の一つや二つあったことを思い出させてくれるのが、矢沢氏の「Yes My Love」や「時間よ止まれ」ではないでしょうか。

個人的には、「時間よ止まれ」を聴くと過去の痛い(女性に対しての)想いが蘇ります。それは、まるで走馬灯のように。

<ゴールドラッシュ/矢沢永吉>
1978年、資生堂のCMソング「時間よ止まれ」が大ヒット、累計売上はミリオンセラーを記録した。同曲はバックバンドの一員として坂本龍一や高橋幸宏、後藤次利らが参加している。

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