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■社会|五輪エンブレム盗用問題 ついにデザイン利権の構造問題に発展か

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盗用提訴を非難する五輪委員会の必死さが異常過ぎる?

■デザイン盗用疑惑を擁護する人達が必死過ぎる訳とはいかに

 五輪エンブレム盗用問題は、そのパクリ疑惑がどんどん広がっていくばかりだ。もはや、誰もそれを止める手立てはないかもしれない。いかに五輪委員会、 JSCなどが反論しても、それを超えてくるパクリ疑惑の数々が曝け出されている。

 その疑惑の数々に弁護士(テレビ番組で)でさえ、もはや弁護しても勝てないだろう、謝罪してしまったほうがいいと言う始末である。

 これをさらに擁護するには、余程の根拠がないと出来ないと思われるがいかに。法的根拠を足がかりにしているが、実はまだ商標登録されていないとか。あくまで申請中にあるそうである。もしかしたら、疑惑故に認可されない可能性もある。

 それでもなお、いまだにベルギーの元ネタデザイナー氏の提訴を非難してまで擁護する謂れはどこにあるのか。その必死過ぎる擁護の姿勢には、何か別の力が働いているようにしか思えない。

 その様に感じていたところ、以下のような記事が掲載されました。少しでもデザインや広告界の事情を知る人なら、なるほどね!と納得する疑惑である。

佐野研二郎氏の五輪エンブレム“盗作問題”「損害賠償」を恐れる利権構造の闇

 実際、2020年東京五輪・パラリンピックの公式エンブレムの盗作問題については、これだけ世間から「変更しろ」との声が出ていても、組織委は使用の姿勢を堅持。ベルギーの劇場側から著作権侵害で使用差し止めを訴えられていることにも、劇場のロゴが商標登録されていない「法律論」を盾に「このような劇場側の態度は公共団体の振る舞いとしては受け入れがたい」と異例の非難声明を出した。

「この必死の抵抗は、損害賠償と利権構造にメスが入ることを怖れているんですよ。エンブレムの選定はもともと広告代理店の仕組んだ出来レースみたいなもんで、応募要項からして八百長。応募資格に組織委が指定した過去の7つのデザインコンペのうち2つの受賞者に限っており、多くの有力デザイナーを排除している。

 これは、内輪で商標の著作権ビジネスを展開するためで、審査員も佐野と親しい身内ばかりなのは、そのせい。そもそも佐野がアートディレクターなんていう肩書きを名乗っているのも、デザインより著作権での金儲けに特化したチーム運営に走ったからで、これに欠かせないのが大手企業とメディア。両者をつなぐ広告代理店を軸に利権の構図があって、関係者はみんなこれを守ろうと徹底抗戦です」

以下、上記リンク先へ

 広告代理店は、エンブレムデザインから派生する収益が大事である。各種ツールだけで考えれば約50億円ぐらいかもしれないが、著作権を利用したビジネスを考えれば、やり方次第でいくらでも稼ぐ算段はあるに違いない。

 それを考えるともう動き出した五輪ビジネスをいまさら引っ込めることができない。もし盗用が事実であれば、すべて白紙にしなければならない。そのとき、すでに掛かった費用はどうするか、損害賠償をクライアント筋が請求するのは当然のなりゆきである。噂では、それを見越して代理店はベルギーのデザイナーにお金で解決する提案をしたが、断られたといわれている。

<みんなで渡ればこわくない五輪エンブレム連合体>
・広告代理店/利権構造の元、損害賠償の回避
・五輪委員会・審査委員/新国立に続く、責任問題の回避
・デザイナー/問題の発生源、パクリデザイナー称号の回避
(擁護派デザイナー及び代理店に繋がる利権集団?グラフィックデザイナー協会など)

 決めつけるのは良くないが、ここまでくると当たらずとも遠からずではないかと思われる。擁護する人たちは、昨今では常軌を逸しているとしか思えない言動をしている。五輪委員会、審査委員のベルギー非難は言うまでもない。また擁護派デザイナーたちも、その発言の根拠が意外と無いばかりか、なかには冷静さを欠いて掲示板ばりの乱暴な発言をする人もいるようだ。

■擁護派デザイナー諸子かく語りき

「五輪エンブレムを盗作って言うのはアニメキャラの顔が見分けられないオカンと同じ」

「オリンピックのシンボルマーク、盗用とは言えない。不当な非難に同業者として憤りを感じる。」

「恣意的に、限定して拾ってきたたかだか2枚の画像貼って叩きたいだけの馬鹿」

「佐野さんのデザインに関する、一連のこじつけが本当に悲しい。」

「専門家でもないのによくこんだけ言い切れるな、この人。:佐野研二郎氏の五輪エンブレム 大学教授の武田邦彦氏が痛烈に批判 」

「佐野さんは、真似する人じゃないよ。そして、とっくにFacebookやツイッターやめてて、逃げ隠れなんてしてないし、もっともそういうことが似合わない実直な人だよ。尊敬する先輩なんで、そこだけは誤解されたくないから 言っときます。前向きに。」

「佐野研二郎は学生時代から、これまでずっと、デザインに対して真摯に向き合ってきた人。盗用なんてあり得ないよ。」

「パクリだの、そっくりだの、騒いでる人達は、レンフォトやフリー素材を使用したモノまで、パクリ認定してしまっている。まぁ知らないんだろうけど、知らなかったら何を言っても許されるのか?」

以下のサイトから一部引用しました。誰の発言かはサイトで確認してください。
http://mona-news.com/archives/39623752.html

 上記の発言をみると、比較的問題のデザイナー氏と近い人達であるようだ。大学が同期だったり、会社が同じだったりという具合だ、いわば、情緒性で擁護しているように思われるがいかに。

「佐野さんは真似する人じゃないよ」という擁護の仕方はすでにサントリーの件で破綻したのは、言うまでもない。

 それと、プロでもないものがほざくな!と言わんばかりの発言には何か違和感を覚えるばかりだ。何故なら、デザインは一般社会に出てこそ意味があるはずだ。プロのなかだけで完結するものではないと思うが。

■とにかく、似ているのは事実!だろう。違うか。

 デザインには、もはやオリジナルはないかもしれない。現代美術の世界では、ポップアートやシュミレーショニズムなどマスメディア、セレブ等を引用した作品が数多くあり、それはアート作品として認知されている。

 しかし、デザインはアートにあらず。デザインはあくまで一般社会のなかで流通するものであり、アートとは異なるのは言うまでもない。

 役割、目的が異なるものであり、当然の様に求められることも違っている。仮にデザインにオリジナル性がなくても、一企業のデザインであればそれは企業の判断に任せればいい。しかし、オリンピックは事情が違う。それは国際的な場で使用されるデザインであり、しかも税金が多く投入される事業だからだ。

 もし真のプロならば、ここまで似ていると指摘された以上、国際的な場であること、税金という公金が使われる事を考慮し、潔く引き下がる方が自らの立場にも理に適っていると思われるがいかに。

芸能人が、この問題を擁護するのは何故か

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■いつもの調子はどこへやら?

 爆笑問題の太田氏が、現在の騒動を皮肉ったそうだ。とすれば、当然パクリを非難したかと思ったらその逆であった。どうやら、太田さんは擁護派らしい。ま。単にデザインに興味がないだけかもしれない。いや、広告代理店の心証を悪くしたくないだけと違うか?、と思うがいかに。

爆笑問題・太田光が盗用疑惑の佐野研二郎氏を擁護「みんな必死すぎ」

 太田は、現代アートでみられる写真作品の中にも、誰かのデザインが入っていることを指摘。さらに、「これで『アートです』とか、俺はあんま理解できないけど」「街にあった風景としてトートバッグに載っけるってところで一連のデザインなんじゃないの」などと、過熱する佐野氏を巡る騒動に疑問を呈したのだ。

 それに対し田中も、「(佐野氏を)糾弾したい気持ちは全然ない」と強く同調。太田は、「(世間が佐野氏にパクリがないか)見つけるのに必死だろ?いいじゃないか、あんなトートバッグぐらい」と漏らした上で、「(東京五輪のエンブレムも)みんなそんなに興味あるかね、どうでもいいんだけどな」と、不思議そうにつぶやいていた。

 デザインとアートは、その役割と目的が違うのは上記したとおりである。おなじ美術という範疇にはあるが、同一に捉えるべきものではない。

 太田氏は現政権については、あからさまに非難したりしている。それと通じる匂いがするエンブレム問題にスルーとは如何にである。たぶん、それは広告の問題ではなかろうか。なにせかれらは、大手企業の広告に出演している。それは広告代理店あってのものだ、したがってそれを敵に回したくないからだ。

 ちなみに、必死なのは五輪委員会、審査委員の方であり、一般人はただ疑惑を淡々と指摘しているに過ぎない。違うか、太田さん。

 テリー伊藤さんは、さっさと変えればいいと発言していたが、テリー氏は広告に出ていなかったか?。ちょっと覚えていない。

冒頭画像は以下から引用しました。
2020年東京五輪の公式ロゴっぽいフォントでロゴ画像を作れる「TOKYO2020 Generator」
http://gigazine.net/news/20150807-tokyo2020-generator/

<最新?のパクリ疑惑デザイン>

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 擁護派デザイナー諸子が、これをどんな論点で擁護するか興味津々である。
個人的には、これは実にきびしーというしかない。問題のデザイナー氏は、似たデザインは他にもあると反論しているが、とてもプロの仕事とは思えないが。これでいいのであれば、デザイン学校の生徒にもすぐにできるのではないか?。

 なんせ昨今はPCとソフトがあればいくらでもバリエーションができる。一流とそうでないデザイナーを分けるのは独自の発想にあるはず、それがここまで似るのはそれがない証であるに違いない。

…………………………
追記:ちなみに、問題のデザイナー氏は年収5億円といわれる。デザイン会社を経営しているので売上とすれば大したことはないが。個人収入であれば、びっくりである。なんでも、あくまで噂であるが、某ファッションビルを30億で購入しようとしていたとか。

このデザイナー氏が5億円なら、佐藤可士和氏など一体いくら稼いでいるか。きっとベラボーな金額に違いない。いやはや。

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