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■社会|AIの企業経営者が現れる日 そのとき人間はどうするか

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AIやロボットは、どこまで人間の領域に迫るか

 昨今、近い未来にはAIやロボットが、広い領域で人間に変わって仕事をするだろう、という話題が盛んである。人間が奪われるであろう仕事の職種も、かなり想定されてきている。その職種をみると概ね現場従業員の仕事ばかりである。

 しかし、それには少々疑問が生じる。なぜなら、とくにAIの場合でいえば、その特性はデータの蓄積にあり、それは厖大な記憶量ともいえる。さらには、データという記憶量を基に、適切な判断を下す能力もきっとあるに違いない。

 とすれば、おのずとAIが最も適性があるのは、経営トップであるに違いない。そのように考えると、現在まことしやかに語られている末端従業員ではなく、経営トップレベルこそ、AIに取って変わられる第一候補とみることができるだろう。

 逆もまた真なり!という格言もあることを考えれば、あながち間違いではないと思われる。はたして近い未来にAIの経営トップは現れるか。

AIの企業トップなら、おべっかもいらない!

 アメリカでは、人件費削減を目的に人間を機械に置き換えるなど日常茶飯事といわれている。一定期間で原価償却できる機械の方が、数値で判断する経営者にはメリットだらけなのは言うまでもない。

 その機械は、いわゆるロボットとイコールであり、やがてはAIという本命が登場することで、ロボットと結びついて統合化されていくことが考えられる。

 日本でも、それが近い未来には現実のものとなるはずである。昨今、やたらとAIやロボットの話題が多いのは、その露払いと言うことができるだろう。そして、淘汰される人間に準備することを促している。

 野村総研の試算によれば、国内の601種類の職業のうち、実に49%が10~20年のうちにAIやロボットで置き換えることが可能だそうである。

 しかし、そのなかには、「経営トップ」という職種は含まれていないようだ。

 単純労働のみならず、知的労働の仕事までもAIやロボットに奪われるといわれるが、その多くが従業員レベルのものばかりである。なぜそうなるかといえば、経営者の視点で、いわゆる経費削減を根拠にしているからに他ならない。

 いったん見方を変えれば、違った方向性が見えてくるに違いない。

 例えば、AIの特性を考慮すれば、その能力を最大限に引き出せるのは経営そのものであるのは間違いない。AIの蓄積されたデータに基づく判断能力(できたらであるが)に、人間の能力が対抗できる訳はないと思われる。

 AIには、人間のトップのようにいたずらに判断を鈍らせる「自己保身」や「情実人事」もなく、ただひたすらに適正な判断を下すだけである。

 昨今、日本企業で多く発生している不祥事や、業績不振は、概ね企業トップとその関係者が起こしたものといえる。しかも、間違った判断をした「人間の経営トップ」は、その責任を他に転移することを当然のように行なって恥じない。

 そのあげくが、資源の集中投資と称してリストラとなり、人員整理がされる。

 人間の経営トップこそ、実は企業の一番の厄介者なのかもしれない。

 経営トップをAIにするメリットを整理してみると、以下のような項目が挙げられると思われます。なお、若干方向性が違うことも含まれています。あくまで、ラフな案として、大きな心で受け止めてください。

<AI経営トップのメリット>
・とにかく、おべっかなどのよいしょをする必要がない。
・経営者の自己中心的な我儘などに振り回されることがない。
・単なる個人のお気入りという情実人事がなくなる。
・既得権益による企業内派閥がなくなる。
・飲食の席でへいこらして酒を注ぐ必要がなくなる。
・愛人の面倒も見なくていいし、変な影響力も排除できる。
・接待、交際費という夜の経費が大幅に削減できる。
・狭い知識による判断から、より広範囲な予測に基づく判断が可能となる。
・数値判断が半端なく効率化する。(AI最大の特性か)
・権力を背景に怒鳴ったり、威嚇することがなくなる。
・会社の風通しがよくなる。
 
 等々…。他にも多数ありそうですが、これぐらいにしておきます。

 経営に直接関係あることが、多くなかったかもしれません。なぜなら、それは人間の経営トップは、権力者になると同時に会社の経営よりも、自己顕示欲や自己保身を優先しているからである、と思われるがいかに。

 ところで、どんなもんでしょうか。「AIこそ経営トップにふさわしい」というテーマで書いてみましたが、どこまで確実性があるか、それは書いた当人にも知る由もありません。無責任ですが、あしからず。

ロボットやAIに人間の仕事が奪われる。テクノ失業の恐怖!

冒頭写真:日本未公開映画「Ex Machina」より

人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる

 そんな衝撃的な予測が、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行う教授によって発表されている。

 この予測の凄味は、702の職種すべてについて、コンピューターに取って代わられる確率を仔細に試算したことにある。

オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
 「各仕事に必要なスキルはどのようなもので、そのスキルを機械がどれだけ自動化できるのかを、テクノロジーの発展のトレンドを考慮して詳細に調べ上げました。具体的には、コンピューター化の障壁となりうる9つの仕事特性を抽出して—たとえば、手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力など—、702の職種を評価したのです。

 これまでロボットはルーチン的な作業しかできないとされてきましたが、ここ10年間におけるロボットの能力向上は目覚ましいものがあります。ロボットが完全に人間の知性を手に入れるにはあと少なくとも50年はかかると言われていますが、その過程で、多くの仕事が機械の脅威にさらされることがわかってきました」

 上記にあるように、ロボットが代行する仕事は、もはや単純労働ではなくなっている。近い将来には、弁護士やプログラマーなどの知的労働もこなす可能性があるといわれる。弁護士は過去の事例という記憶、または記録が仕事の根底である。AIなら、データという記憶をインプットしてやればいいだけである。

 プログラムもやがては、 AIが自らを設計するようになっても不思議はない。自分のことは自分が一番良く知っている、とAIが言うようになるかもしれない。

 当方も少なからず関わってきたクリエイティブの世界も、AIに変わられる可能性が語られている。美術の歴史、文脈、技能を覚え込ませれば、自らで思考することも可能になり、新しい美術様式を生み出すかもしれない。

 マーケティングやプランニングもおなじくであるのは言うまでもない。

 しかし、幸いにも、一方ではそれに反する予測もある。

 ロボットやコンピューターは芸術などのクリエイティブな作業には向いていません。となれば、人間は機械にできる仕事は機械に任せて、より高次元でクリエイティブなことに集中できるようになるわけです。人間がそうして新しいスキルや知性を磨くようになれば、これまで以上に輝かしい『クリエイティブ・エコノミー』の時代を切り開いていけるのです」

 さて、近い未来に訪れる世界は、はたしてどうなっているでしょうか。

 いずれにせよ、AIやロボットが増えていくのは、間違いないと思われます。

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