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■社会|Jリーグは、方向性を見直したほうが良くないか

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北朝鮮は強かった、いや日本が弱かっただけ

日本代表(Jリーグ代表)、あっさりと北朝鮮に敗北する

 海外組のいないサッカー日本代表はこんなものなのか。よく分からないが、北朝鮮がとてもうまく見えて仕方がなかった。Jリーグは日々精進しているはずだが、何故こうも実力差があるのか不思議である。なんのためのJリーグだったのか、数ばかり多くても、何の役にも立ってない気がするがいかに。

 Jリーグには、2015年シーズン開始時点で、日本国内の37都道府県に本拠地を置く52クラブ(J1/18、J2/22、J3/12)が所属しているそうだ。一般にJリーグという場合は、J1を指している。それでも18チームもある。

 チーム数があるのは一見すると素晴らしいともいえる。なんせ日本全国にサッカーのプロチームがあるのは、地域密着型のスポーツ育成として意味があるだろう。しかし、別の視点で捉えるとプロとは呼べないチームが多くあるだけである。これが何を意味するかといえば、真のプロが育成されにくいことにある。

 何故ならば、個人の能力がいくら高くても、それをさらに海外レベルに押し上げるには、切磋琢磨する強い相手と戦う以外にない。ところが現在の日本では、チーム数ばかり多くて戦う能力が分散され過ぎている。能力が分散された同士で戦っても高が知れたものだからだ。井の中の蛙とはよく言ったもんである。

 Jリーグは、すぐにでもチーム数を削減し集中の原則に則って残ったチームの強化に励むべきと考えます。でなければ、せっかく能力のある選手でさえ向上する機会もないままに現状に埋もれてしまうに違いない。いかんせん環境が悪いせいだ、宇佐見選手などその能力を高める機会がないのではないか。

 コンビニのフランチャイズのごとく、店舗数を増やせばいいというもんではない。それともJリーグの本部は、コンビニとおなじか?いや違うだろうと思うが。やるべき目的は利益の追求ではなく、強くすることを通してサッカーの底辺を拡げることにあったと思ったが違うか。

 ちなみに、拡げることにはある程度は成功したと思う。しかし、反面で国内サッカーは面白くないというのが定着し年々観客が減少している。それは、チーム数は多いが、弱っちいのばっかりで技能の低下が著しいからではないか。もう一度初心にもどってサッカーを強くすることに方針転換しないと何も変わらないままだ。

 偉そうに書いてしまったが、仕方がない。ちなみに当方はサッカーの経験はまったくないに等しい。あしからず。

 ところでサッカーは、戦争に例えられる場合がよくある。国と国がサッカーを代理にして戦うという訳である。とすれば、戦争の兵法をこれに活かす事ができるはずだ。実際、そうしてるかも知れないが当方はそれを知らない。そこで、兵法にはどのようなものがあるか、代表的なものをご紹介したい。

戦いの原則

 戦いの三大要素は、「地、時、力」にあり、そして用法は「集・散・動・静の四法」に帰すそうである。そして、戦いの原則は「九つの原則」に集約されるといわれる。

<用法の四法>
・集……戦闘力は集めれば強くなる
・散……戦闘力は分散すれば弱くなる
・動……戦闘力は動かせば強化する
・静……戦闘力は静止すれば弱化する

<九つの原則>
・目的の原則
・主導の原則
・集中の原則
・経済の原則
・統一の原則
・機動の原則
・奇襲の原則
・簡明の原則
・警戒の原則

 すべてを解説していくのは、めんどーなのでいくつかに絞ってみたい。まず、目的の原則は欠かせないと思う、これなくして何もはじまりゃしないからだ。

 「目的の原則」、これは根本の原則であり、これなくして戦うのは無謀というしかない。旧日本軍がそうであったように。まず明確に規定されて、決定的な意義を有し、かつ達成可能でなければならない。

 目的は、期待すべき所望(望むこと)の効果であり、目標は、具体的な方法、数値などである。目的(何のために)と目標(何をするか)を明確に規定することで曖昧さを回避することができる。

 過去の戦争においては、これが明確でなかった方があきらかに戦いに負けている。旧日本軍は言うまでもなく、ベトナム戦争などもそうであると思われる。日本は戦線を拡大し過ぎてそのあとどうするかを考えていなかった。

 アメリカは、ベトナムで負けたとは認めていないが、あきらかに目的の喪失が結果となったのは明らかだろう。兵士は戦う意味を失っていたからである。

 これを日本のサッカーに置き換えて、Jリーグの目的(何のために)と目標(何をするか)をいまいちど考えてみれば、具体的な方法が間違っている可能性がある。チームの数を増やすことが、サッカー強国につながるか。そこが一番の問題ではないかと思われる。もしそうであれば、いくら進めても目的は達成できない。

 まだ原則のひとつしか解説していないが、めんどーなのでこれぐらいにしたい。別の機会にまたご紹介したいと思います。なお、興味があればぜひ以下の書物をご覧ください。

参考文献:ジョミニ/戦争概論、戦国・幕末合戦の正しい見方、他
このジョミニの「戦争概論」は、現在のアメリカ軍、日本の自衛隊などの戦略・戦術マニュアルの元になっているとか。

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