これで、本当の財政再建は遠のいた!?
消費再増税を容認、公務員給与削減は手つかずのままか!
選挙前のマスコミの予想では、自民党は大きく議席数を割り込むとされていた。そして、民主党が大きく議席を増やすとされたが、しかし、どうだろうか。最近では自民党の圧勝というムードが出ている。なんと300議席を超える可能性ありとか。ちなみに公示前は293議席であった。
300超えたら、圧倒的多数でやりたい放題である。もはや公明党も必要ないか。
読売新聞は「公示前の293議席確保もうかがっている」、朝日新聞は「公示前の293議席を超える勢い」としている。他の新聞各社もおなじく300前後の議席を確保するだろうと予測している。当初のマスコミの予想は早くも崩れてしまったようだ。選挙動向を予測した専門家はいま何処である。
民主党、「夢は正社員」とか。なんだこれは?
まだ選挙当日まで日数はあるが、しかし、自民に対抗する勢力の頼りなさが露呈するばかりである。例えば、民主党であるが、そのずれまくりが甚だしい。民主党のCMでは「夢は正社員」というキャッチフレーズを押し出してアピールしている。それは、自民の格差拡大に対抗したものと考えられる。
がしかし、その感覚のずれさ加減が半端ない。しかも民主党は、国民に与える夢がその程度のことであることを露呈してしまった。いやはや、民主党は国民のことなど考えたことがないか、外国人参政権ばかりに気を取られているのだろう。元々、いまの現状を造りだした要因は民主党にあったはずである。
かれらには反省という概念がないようである。違うか。(民主党は、国民に是非を問わずに消費税増税を決めた党である)しかも、もっとも財政再建に貢献する公務員給与の大幅削減には、今度の選挙ではなんの指摘もしていない。それは当然である。民主党の基盤は、公務員だからである。いやはや。
維新の党、橋本代表曰く「公務員の給与を民間並みに」
維新の党は、まずは公務員の人件費の適正化。地域住民の平均収入に合わせる。 橋下 徹
維新の党では、大阪でやったことを国でもやろうということらしい。それはある意味では、真っ当な論理である。個人的には賛成であるが、如何せん最近の維新の党には逆風が吹いている。基盤の大阪でも評判が良く無いとか。これは、どうしたものか。内部分裂が尾を引いたままなのか。それは知る由もないが。
公務員の給与削減に言及しているのは、維新の党だけである。財政再建がまったなしの大阪でやったことは、国でもできると確信があるに違いない。これは、それに携わったものでなくては言えないことだろう。大阪の現状は、そのまま日本の未来の姿であるに違いない。
公務員が、我が余の春を謳歌してばかりでは国家は危うくなるばかりである。大阪は本当にひどかったようだ。いやそれは、もはや日本全国に広がっているか。中国並みになるのも遠からずである。
維新の党がやろうとしたことは理に適ったことも多かったが、如何せん人材不足と急ぎ過ぎたことが災いして不備が露呈し、その結果は散々であった。しかし、あえて言えば、やらないよりはやってみただけ良しとしたい。散々議論しても前例踏襲しかできない旧体制よりは、いくらかましかと思う次第である。
今度の選挙で唯一公務員給与削減に触れたが、議席を増やすという予想は皆無と言っていい。それは、何故か。橋本代表の人気期限切れが影響しているのかもしれない。また、消費増税を反対していないことも影響しているか。
公務員給与削減と共に、消費増税反対も掲げれば、もう少し違ったように思うが如何に。なにかが中途半端な気がする、違うか。
これでいいのか、日本!
自民党が圧勝すれば、消費再増税はあっという間に来るだろう。そのとき、日本経済はどういう状況か。しかし、それには一切かまわず増税を実施するというのが自民党である。現在、円安の進展とともに株式だけは上げている。来年は、2万円という声も聞こえてくる昨今である。
しかし、一方では牛丼でさえ300円を超えるようになった物価上昇である。実態が伴わない景気回復とは如何に。いや、景気はいずれ回復するなど、口ではいくらでも言える。それよりも円安の影響の方がはるかに大きいのが最近の状況ではないか。この物価高に追いつくほど給与を上げる事が民間にできるか疑問である。
なにしろ、消費者は倹約指向にあるからである。当然のように国内の大多数の企業の収支は上向かない。景気がいいのは、円安を享受する一部のグローバル企業(為替の差益だけでも大きい)だけという具合か。いやはや。
それはさておき、選挙は誰に、どの党に投票するかである。棄権する気は毛頭ないが、しかし、一票入れたい政治家および党がないという現状に変わりがない。いやはや、こまった!としか言い様がない。
最期に、公務員給与の削減に言及しましたが、個人的には国家公務員の一部には高給を払うべきと思っています。国家の舵取りを担うかれらが、自らの保身に走るのは、地方公務員とあまり変わらない給与体系にあると思うからである。
しかも、激務であるはずである。地方公務員のごとく定時になればささっと帰るのとは訳が違う。とにかく地方公務員は優遇され過ぎなのは間違いない!
中国の歴史では、国家が倒れるきっかけになったのは、官僚や宦官のやりたい放題の結果と言われる。つまり、国の利益を吸い付くしたのである。その結果、国は滅びたのであった。
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