■映画|チャイナタウン 探偵サスペンスの傑作

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天使の街に隠された秘密!

「チャイナタウン」は1974年に公開された、ロマン・ポランスキー監督によるフィルム・ノワール的雰囲気を漂わすミステリー映画の傑作である。主演は、ジャック・ニコルソンを配し彼の代表作のひとつとなっている。

1930年代のロスアンジェルスを舞台に水道利権に隠された裏側、街の有力者家族の愛憎、それらを独特の退廃感と虚無的様相を絡めて展開していく。

「チャイナタウン」とは、主人公の元警官が勤務していた場所であり、この場所特有の裏に隠された相克に無力感を感じ、虚無的にならざる得ない様子を象徴している。

チャイナタウン|ストーリー

1930年代後半のロサンゼルス、私立探偵ジェイク・ギテス(ジャック・ニコルソン)は「モーレイ夫人」と名乗る女性に依頼され、市の水道局幹部であるホリス・モーレイの身辺調査をすることになった。

ジェイクは、ホリスが若いブロンドの女性と逢っている様子を写真に撮影する。だがホリスのスキャンダルは、すぐに新聞にすっぱ抜かれ、更にホリス自身も何者かに殺害されてしまった。

しかも最初にモーレイ夫人を名乗って調査依頼してきた女は別人と判明する。

ジェイクは独自に事件の真相に迫ろうとするが、そこで見たのはロサンゼルスの水道利権を巡る巨大な陰謀と、ホリスの妻エヴリン、そして彼女の父である影の有力者ノア・クロスを中心とした人々の、愛憎半ばする異常な過去だった・・・。(参考:ウィキペディアより)

感想|1930年代と漂う退廃感に魅せられて

全体を通して漂う退廃感のような雰囲気が、1930年代を再現した世界と相まって素晴らしく魅力的である。そして時には緊張感をもたらす独特の演出は、ポランスキー監督ならではのものだろう。

フィリップ・マーロウを思わせるジェイク役のジャック・ニコルソンも、まさにこれ以上ない適役である。社会の裏側を見てきた人間特有の虚無的な態度や言動、そして動作を見事なまでに演じて、ふてぶてしいが、どこか愛嬌のある主人公を魅力ある人物としている。

このジェイクが着ている30年代の衣装がまた素晴らしく素敵である。スーツ、ネクタイ、帽子、小物など、この時代特有の匂いが香ってくるようである。

チンピラに鼻をナイフで切られた主人公が、ふてくされたような態度で、鼻に大きな絆創膏を貼付けて登場するシーンが印象的である。白いスーツに帽子、幅広のネクタイ、そして鼻には大きな絆創膏である。これが実に様になっているのである。さすが、ジャック・ニコルソンである。

本作の結末については、脚本家と監督との間で対立があったようである。監督は、悲劇的結末を譲らず、結局そのとおりになった。

またポランスキー監督は、撮影中、傲慢で我を押しとおす性格から、現場を混乱させプロデューサーのロバート・エバンスを困らせたそうである。この傑作をいま観れるのは、ロバート・エバンスのおかげかも知れない。彼の功績は大きいようである。


たばこの煙りが、女性の顔を描いている。なかなか洒落たポスター!

■チャイナタウン|Chinatown

監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロバート・タウン
製作:ロバート・エヴァンス
出演者:ジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、他
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
撮影:ジョン・A・アロンゾ
配給:パラマウント
公開: 1974年6月20日 1975年4月12日
上映時間:131分

<主要キャスト>
ジェイク・ギテス:ジャック・ニコルソン
エヴリン・モーレイ:フェイ・ダナウェイ
ノア・クロス:ジョン・ヒューストン
アイダ・セッションズ:ダイアン・ラッド
カーリー:バート・ヤング

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