カーウァイ監督の過去作品が劇場公開!
「恋する惑星」麻薬ディーラーの女 ブリジット・リン
ウォン・カーウァイ監督の過去の作品が、7月下旬から劇場公開されるそうである。なんでも「楽園の瑕 終極版」の再編集・デジタル・リマスター作品の公開と同時に、過去の7作品もデジタル・リマスターされた作品として劇場公開されるようである。公開される作品は以下のとおりである。
「恋する惑星」「天使の涙」「ブエノスアイレス」「ブエノスアイレス摂氏零度」「花様年華」、以上は監督作品。「大英雄」「初恋」、この2作品はカーウァイの会社が制作した作品だったと思う。いずれにしろ、劇場で「恋する惑星」や「花様年華」を観る事ができる最後の機会かも知れない。
ウォン・カーウァイ・スペシャルは、7月下旬よりシネマート六本木、シネマート心斎橋で公開予定である。
「恋する惑星」ほか、過去作品が続々とデジタルリマスター化される
以前、当該ブログでも書いたのだが、カーウァイ監督作品のDVD価格が大変高くなっており気になっていたのである。個人的に「天使の涙」を購入しようと思っていたが、価格が7〜8千円もしていたのだ。「恋する惑星」などは、なんと2万8千円というベラボーな価格になっていた。ついにアマゾンもブラック化したかと思ったのである。
きっと古物商が、何度か高く売れたことで味を占めたに違いない。そう勘ぐる次第である。たぶん、当たらずとも遠からずである。
最近、久しぶりにアマゾンで検索したら、なんと「恋する惑星」のブルーレイが出てるではないか。価格は通常価格より1,000円ほど安い。同じく「天使の涙」もである。これで、古物商はきっと儲け損なっただろう。なお、今後デジタル・リマスターしたブルーレイも発売されるようである。
楽園の瑕、それはカーウァイ監督が苦悩した作品
今回の劇場公開の目玉である「楽園の瑕 終極版」であるが、個人的には観た事はない。「楽園の瑕」は持っているが、再編集前の作品である。この作品であるが、一言でいえば難解である。なんでも、原作は中国の有名な武道小説らしい。中国では、武道小説というものが人気があるらしい。
「花様年華」でも主人公のチャウは武道小説を書いている。実は、この映画について、何か語れるほど観ていないのである。
しかも、手元にあるにも関わらずである。いずれ、理解できる日が来ることもあるだろう。と気長に待つことにしたいと個人的には思うのである。
しかし、この作品の撮影過程の話は、なかなか面白い。なんでもカーウァイ監督はそうとうに悩んだのか知らないが、撮影が止まったままの状態となってしまった。役者もスケジュール等あるのでもったいない。そこで、カーウァイ監督の製作を担当しているジェフ・ラウ監督兼プロデューサーが、キャスト、スタッフそのままに1週間ほどで別の映画を撮り上げたそうである。それが「大英雄」という作品である。
その作品は観た事はないが、香港ではヒットしたそうである。それもそうだろう、当時の香港映画のスターがそろい踏みしていたのだから。しかし、カーウァイ監督は、その後「2046」でも同じように撮影を中断した。また、5月に公開される「グランドマスター」も似たような状態を経たようである。
「楽園の瑕」レスリー・チャン
「恋する惑星」の劇場公開記念
劇場公開を記念して?映画のスチール写真をいくつかご紹介いたします。
アウトローの女と警官223の淡い恋
警官663とキャビンアテンダントの恋人
警官663と軽食屋のフェイの出会い
香港で有名なエスカレーター 警官663の部屋を掃除した帰りのフェイ
バー・カリフォルニア フェイを待つ警官663
CAとなって香港にもどったフェイ
ラストシーン元警官とフェイの恋のやりとり
以下は、「恋する惑星」と「天使の涙」のブルーレイ
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