■海外ドラマ|ウエストワールド 生きる目的は何か、それが問われる

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人間の欲望を満たす仮想の世界

人間は、何を目的に生きているか

「ウエストワールド」とは、アメリカの西部開拓時代の世界を意味している。

 それはある種のテーマパークであり、富裕層(入場料が高い)の欲望と快楽を満たす機能を有した場所として開発されたものであった。

 原作によれば、砂漠に建設されたその巨大な施設は「デロス」といわれた。そこは、「アメリカ西部開拓時代の世界、中世ヨーロッパの世界、そして帝政ローマの世界」という、3つの体験が可能な夢のテーマパークだった。

古代ローマ
ローマ帝国最盛期の都市のポンペイで、官能的な世界を味わえる。
中世ヨーロッパ
13世紀ヨーロッパの世界で、女王とそれに仕える騎士の世界を楽しめる。
ウエストワールド
19世紀末期の西部開拓時代で、ガンマンや保安官を体験できる。


引用:https://jieigyofx.com/english/2111

ウエストワールドでは、ゲストはどんな無法も許される

「ウエストワールド」では、ゲスト(客)はどんな無法なことをしても身の安全が確保されていた。たとえ銃で撃たれても死ぬことはない、死ぬのはホストと呼ばれる精巧なロボット(アンドロイド)だけだった。

 まるで本物の世界のごとく緻密に精巧に作られたウエストワールド=西部開拓時代の住民は、みな人間そっくりのアンドロイドだった。

 ホストと呼ばれるアンドロイドには、それぞれ役柄が設定されていた。ガンマン、カウボーイ、保安官、娼婦、インディアン(先住民)などである。

 さらには、巧妙なシナリオが用意されていて、毎日一定のシナリオに基づいて仮想の世界が繰り返し演じられていた。しかし、ホストのアンドロイドには、演じているという認識はなく、それが本物の世界であった。

 ある女性ホスト=アンドロイドは、朝起きると父親に「おはようパパ、よく眠れた」というと、絵を描きに砂漠へと出かけていく。そして帰宅すると、家には暴漢がいて父親は殺されて、自分も乱暴されたあげくに殺されてしまう。

 しかし、翌日には修理され、また記憶も消去されておなじ役柄のホストとして、昨日とおなじことを繰り返し演じていく。それが、「ウエストワールド」のホストの宿命であった。何度も殺されては、また修理されて現場にもどされる。

 ゲストである本物の人間は、そのような光景を部外者として、あるときは当事者となり、そのリアルな仮想世界を体験し楽しむのだ。

 人間であるゲストは、ホストを殺すことができるが、その一方でホストは、けっしてゲストを傷つけることはできない。いかにゲストが乱暴で下衆な行為をしても、それを止める手段はホストにはない。

 ホストであるアンドロイドには、人間を傷つけないようプログラミングがされていたからだ。またゲストが保有する銃には、体温感知装置が付いていて人間を識別して、他のゲスト(人間)を撃つことができない。

 ホスト=アンドロイドは、ゲスト(人間)に撃たれるためにいる。ホストは、それをリアルに演じて(認識はない)、ゲストの欲望を満たすのだ。

「ウエストワールド」は、人間の欲望が生んだテーマパークといえる。


引用:ウエストワールド公式サイト

人間は、何を目的に生きているか

 人間は、その根底に渦巻く暗い欲望を満たしたい、という欲求に支配されている。そして、このテーマパークの需要が、ある意味では必然となった。

 そんな世界は、いまいるこの現実世界にも通じるものがある。

 ディズニーランドが提供する幸福感は、あくまで仮想である。それは人間の楽しみたい、至福感に浸りたいという欲望を満たすために、架空の世界を、特殊な装置を、シナリオを用意して、ゲストの欲求に応えている。

 それは「ウエストワールド」の目的とあまり違わないはずだ。ホストがいて、装置があり、特定のシナリオに基づいて、毎日おなじことが繰り返されている。

 思えば、人間の現実生活もおなじである。朝起きて、会社に行って仕事をして、そして帰宅する。たまには帰路に飲みにいくが、それもルーティンである。

 それはすべてシナリオに基づいている、と仮定すれば、まるでテーマパークの仮想世界とあまり違いはないかもしれない。

 細かいことを省けば、概ねおなじということができるだろう。

 人間は、何のために存在しているか、何のために生きてるか。

 このドラマでは、それを考えてしまうのが、ホストであるアンドロイドの方である。アンドロイドは、自分の存在意義を考えるようになっていく。

 本来なら、人間こそそこに思い至らなくてはならないが、人間は欲望を満たすのに忙しくて、人間としての何かを置き去りにしてやまない。

 その何かとはなにか、それが問題であるーー。

 世界に紛争が、貧困が、不条理がやまない原因がそこにある。

ウエストワールド 2016年〜18年

 ドラマ版「ウエストワールド」は、1973年の同名の映画『ウエストワールド』に基づき、2016年、ジョナサン・ノーラン(映画監督クリストファー・ノーランの弟)を中心に製作、ケーブルテレビのHBOで公開された。

 ちなみに、2018年にはシーズン2が公開される。(5月24日より放送予定)

 原作は、マイケル・クライトン(ジュラシックパーク、他)の同名小説であり、1973年の映画化では監督も務めている。

 映画版では、ユル・ブリンナーが演じた黒服を着た不気味なガンマンが、否も応もなくその存在感を発揮していた。

 その存在が、「ウエストワールド」の世界を象徴していた、と言っても過言ではない。なにより、そのヴィジュアルがやがて破綻する世界を端的に表していた。

 黒服のその男を、ドラマ版では演技派のエド・ハリスが演じている。ユル・ブリンナーに負けず劣らずのいい雰囲気を出している。


引用:https://www.theguardian.com/

ストーリー

 物語は、ハイテク技術に支えられた体験型テーマパーク”ウエストワールド”を舞台としている。ホストと呼ばれるアンドロイド達が再現された西部劇の街並みに暮らし、高額の入場料を払ったゲストたちは、ホストからの報復を恐れることなく自らの欲望のままに行動することができた。

“ウエストワールド”は、人間そっくりに造られたアンドロイドたち“ホスト”が来場者である人間たち“ゲスト”をもてなす体験型アトラクション。

“ホスト”には娼婦・悪党・保安官など、各自の役割に沿ったシナリオがプログラミングされており、“ゲスト”を傷つけることは決してできない。

 一方の“ゲスト”はパーク内であれば自らの欲望のまま、時には殺人やレイプなど道徳に反する行動をとることも許されていた。

 精巧なAI技術と厳重な管理体制のもと、アトラクション内ではこれまで安全が保たれていたが、やがて何体かの“ホスト”たちがプログラム上にない異常な行動を起こし始める…。
引用:ウエストワールド公式サイト

 当該作品のシーズン1の制作費は、約1億ドルといわれる。大作映画並みであるがシーズン2が製作されたので、十分ペイできたのだろう。

 多額の制作費には、やはり出演陣が豪華ということもあるようだ。アンソニー・ホプキンス、エド・ハリスなど錚々たる演技人が揃っている。

 撮影場所は、ロサンゼルスおよび、カリフォルニア周辺となっている。その壮大な景色が魅せる光景は一見に値するものがある。

 また、一部のシーンで描かれるアンドロイドは、1973年の同名映画とは比べようもない精緻なCGで表現されている。

キャスト


引用:ウエストワールド公式サイト

■ウエストワールド/製作概要
製作:ジョナサン・ノーラン
製作総指揮:J・J・エイブラムス
原作:マイケル・クライトンの『ウエストワールド』
<出演者>
アンソニー・ホプキンス
エヴァン・レイチェル・ウッド
タンディ・ニュートン
ジェフリー・ライト
エド・ハリス、ほか
放送局:HBO/2016年、シーズン1放映

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