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■映画|園子温監督 沢尻エリカに帽子を奪われる

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最近、帽子を被ってないのはエリカ様のせいとか!

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園子温、沢尻エリカに帽子を奪われる

最新作「TOKYO TRIBE」の公開(8月30日)が近づいたこともあってメディアへの露出も増えている園子温監督である。その映画のプロモーションで撮られた写真には、帽子をかぶった見慣れた園監督はどこにもいない。その変わり見た事の無い人が写っていた。実は帽子もひげも無いその人が、なんと園監督であった。

どういう心境の変化があったのかと思ったが、どうやらそれは突発的な出来事のせいであったようである。なんと、映画「新宿スワン」の撮影中(4〜5月頃か)に沢尻エリカさんに取られたそうである。その後から、何故か新しいものを買いもせずに、まーいいかと言う感じで現在の帽子なしの監督になったとか。

どういう経緯でエリカ様が監督の帽子を奪ったか。それには監督もなんの説明もしていない。たぶん、新宿スワンのプロモーションが始まる頃に明かされるのではないか。しかし、奪われた帽子はいま何処にあるのか。

それを知るのは、沢尻エリカさんのみか。なんでも監督の帽子は20年近く使用していたものであるとか。黒澤監督のサングラスと同じく、園監督の帽子も長くトレードマークとなっていた。帽子のない監督はなんだか別人のようだ。

たぶん見慣れてくるのだろうが、しばらくは何だか変としか思えない気がする。

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園監督は、帽子を奪われた機会にという訳ではないようだが、どうも映画に対する姿勢に変化が生じているようである。監督自身の言葉では、ピカソに例えて「青の時代」は終わったと言っている。

ピカソの「青の時代」とは、抽象絵画に移行する前の段階であり、まだ具象的絵画を描いていた時代である。そして。この時代を経てキュビスムという抽象絵画に移行しその後は言うまでもなく時代の寵児となった。

園監督は、要するに進化していくことを現したかったようである。インタビューのなかで映画「希望の国」を撮った後、意識的に変えようと思ったと語っている。どう変化したか、それは社会の矛盾、不条理、暴力、怒りとかいった激しい負のエネルギーではなく、楽しませるという映画の原点に帰ることにあるようである。

そして、あの「地獄でなぜ悪い」は、観る人を楽しませることがテーマであったとか。たしかに、そこにあったのは不条理の物語ではなく、あくまで園流のエンターティメントであった。派手な血飛沫もショーという感じであったと思う。

最新作の「TOKYO TRIBE」は、漫画が原作の近未来を舞台とした、いわば不良者たちの映画である。しかし、これまでの他の似た映画(クローズゼロとか)とは一線を画したものとなった。それは、なんとミュージカルとなっている。しかも、ラップをメインとしたものらしい。

主人公は、鈴木亮平(映画「変態仮面」ではパンティーかぶったヒーローを演じた)、もうひとりの主人公はYOUNG DAISというミュージシャンだそうである。他には、竹内力、佐藤隆太、大東駿介、石田卓也、市川由衣、中川翔子、叶美香、染谷将太、でんでん、窪塚洋介、など意外な豪華キャストとなっている。

監督は、はじめてのミュージカルの割には意外にも自信がありそうである。はたしてどんな仕上がりとなっているか楽しみである。

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園子温監督作「TOKYO TRIBE」は8月30日から全国ロードショー公開!

関連記事:園子温監督の“青の時代”はすでに終わった!?「僕には憎悪のエネルギーはもうありませんよ」


「TOKYO TRIBE」予告編

沢尻エリカ「ファーストクラス」が10月からリ・スタート!

園監督のトレードマークの帽子を奪ったといわれるエリカ様であるが、あまり近況が聞こえてこなかったが、なんと「ファーストクラス」の続編が決まったとか。しかも、夜10時開始というステップアップである。

「ファーストクラス」は、当初の危惧を乗り越えて好評であったが、その背景には出演陣の役柄の嵌り具合があったと思われる。それが、10月スタートのバージョンではエリカ様以外は一掃されるとか。

物語の設定も変わると言われている。エリカ様が如何にやる気であっても脚本次第では、せっかく評判であった人気も繋がらないかもしれない。

またしても不安要素を抱えてのスタートとなるエリカ様である。しかし、彼女は何をやるにしても不安視される宿命か。唯一の救いは彼女の評判が最近ではやたらいいことであるか。そこがどこまで活かされるかである。

なお、個人的には、「ファーストクラス」よりも、はやく「新宿スワン」を観たいと言うのが本音である。あしからず。

<TOKYO TRIBE>
13年前に出版された伝説のストリートコミック「TOKYO TRIBE」がSANTASTIC!オリジナルのチョコチップ迷彩布張り、豪華上製本にて復刊!! 表裏表紙ともに井上三太の描き下ろしイラストを使用し、巻末には評判の「TOKYO TRIBE3」「ダン・ダ・バーバリアン」製作日記を追加。

TOKYO TRIBE

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