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■エンタメ|一般人はテレビの撮影に忖度すべきか否か どうせ見ないテレビなら邪魔で迷惑なだけだが…

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テレビは、もう消えても誰もこまらない

芸能人、その一言が命取りに

 芸人コンビ「おぎやはぎ」の矢作兼さんが、ラジオ番組内でテレビ撮影中の野外ロケで度々遭遇する空気を読まない一般人(素人)に対し、「いわゆる老害」と決めつけた。そのことでネットの一部では炎上となっている。

 矢作さんは、一般人が撮影中に通りかかって横切っていくことにカチンときているようだ。多くの一般人は、テレビに忖度してわざわざ遠回りするそうだが、なかには激しいクレームをつけて横切っていく我儘な一般人がいるそうだ。

 それは、ある種の特殊な人なのかもしれない。しかし、特殊な人とはいえ一般人にしたら、公道だから普段通りにしているだけといえる。

 テレビ撮影の現場側では、こまった一般人とはいえるが、しかし見方を変えれば、我儘な一般人は正論を言っているに過ぎない。

テレビ撮影をよけて通らないと「老害」呼ばわり… 矢作兼が炎上「何様のつもり?」
お笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼さん(46)が、テレビ番組のロケ撮影中にカメラの前を横切る年配男性を「いわゆる老害」などと批判したことが、インターネット上で賛否を呼んでいる。

矢作さんの「老害批判」はその後も止まらず、番組中には「クレーマーは大体年寄りだろ。テレビ局とかに電話してくるようなヤツは」との持論を展開する一幕もあった。

こうしたおぎやはぎの2人の持論について、ネット上では賛否が噴出。ツイッターやネット掲示板には、「言いたいことはわかる」「普通に邪魔しないでよけて通る」と共感する意見が出る一方で、

「使用許可であって占用許可じゃないからな、誰が通ってもいい」
「自分らの撮影の都合で相手に迷惑かけてるのに何様だよ」
「ロケやってんだから邪魔すんじゃねー、って本当に何様のつもりだよ」

などと批判的な意見も相次ぎ、いわゆる「炎上状態」となっている。

見もしないテレビの撮影なんぞ、単に邪魔なだけ
 たとえ公道の使用許可を取っていても、それはあくまで一般人にご協力をお願いするということでしかなく、けっしてテレビの撮影が一般人の行為よりも優先される訳ではない。撮影側の配慮が必要なのは言うまでもない。

 個人的には、どっちもどっち(テレビや芸能人の傲慢さと、わがままな素人)と感じるが、それでは済まないのがネット市民である。

 ネットでは、どうやらテレビや芸能人様は、一般人の都合より自分たち芸能人や、テレビの都合を優先しろということか、と勘ぐったに違いない。矢作さんの何気ない意見はいみじくもそれを代表している、と思われたはずだ。

 とにかく、テレビ撮影の野外ロケでは、上記したように公道の使用許可を取るはずだ。道路工事などでは、一般人に迷惑をかけるので警備員などを配置して、ご迷惑をおかけしていますと、何かと気をつかっている。

 なぜ一般人に気を使うかといえば、公道の使用許可は何をしても許される、というものではないからだ。あくまで、ご協力をお願いしなければならない。

 それが、矢作さんの発言では、テレビの撮影は、道路工事よりも重要なものと錯覚されてしまう。一般人が、そんなにテレビの撮影に忖度しなければならないのか、とても理解できないという人たちがいても、なんら不思議ではない。

 さらにいえば、見もしないテレビの撮影なんぞ、単なる邪魔な存在でしかない。

 矢作さんが、そうだとは思わないが、芸能人やテレビ制作側が…以下のような考えを持っているんではないか、とネット市民は想像したのではないか。

 もしかしてだけど、あくまで、もしかしてだけど…、「おれたち芸能人やテレビは、一般人に娯楽を提供してやってんだ、だからもっと敬意を示せ、おれたちに気を使うのは当然だ」、と考えているんではないだろうね、と。

 それはあくまで推測であるが、あながち間違っていないかもしれない。一方では、度を越したわがままな一般人がいるのも、また事実と思われるが。

 とにかく、いまや芸能人やテレビといえど、特権意識を振りかざせる時代ではない。ほんのちょっとの気遣いを忘れたことが、芸能人としての命取りになる、そんな時代となったことを、改めて認識したほうが身のためと思われる。

 そして芸能人は、高額な報酬をもらえる特権を失うか、それとも自我を通すか、テレビは、傲慢さを捨てることができるか、それが問われている。

 テレビはあまり見ないし、芸能人にも興味がないから、どーでもいいことだが、これからはテレビがオワコン(この言葉自体がオワコン)になるか、芸能人が存在価値を失うか、その両方かもしれない。(共に長い間、特権を享受できた)

若者のみなさん、テレビを見てますかー

 政府は、テレビなどの放送に新規参入を促す政策を進めているそうだ。それに対し、既存放送局はおしなべて反対の立場を表明している。ま、当然であるが、なにしろ競争過多になると既得権益を失うからだ。

日テレ社長、放送制度改革方針に「容認できない」

 かつては視聴率30%ぐらいの番組はいくつかあったと思うが、いまではその半分の15%でも高視聴率といわれている。20%以上の番組はまれとなっている。

 テレビ局は、これまで規制された環境でぬくぬくと我が世の春を謳歌してきた。その雲ゆきが怪しくなってきたのが、2000年代に入ってからと思われる。

 そして2010年代になると、まさかのテレビ離れが加速してやまなくなった。

 インターネットがこれほど浸透すると考えたテレビ関係者は、はたしていただろうか。たぶん、ネットを舐めきっていたはずだ。

動き出す放送法改正、政府は公平規制緩和に意欲
安倍晋三首相の肝いりである放送規制改革を巡る議論が本格化している。焦点は政治的公平などを定めた放送法4条撤廃の有無。官邸サイドの撤廃方針に対して、放送業界や監督官庁の総務省は、慎重スタンスを崩していない。

官邸は通信(インターネット)と放送の融合を進めるにあたり、規制のレベルを比較的自由なネットに合わせたい意向だが、放送関係者からは、放送の信頼性が揺らぎかねないと危惧する声も出ている。

 上記したように「テレビ撮影をもっと尊重しろ」、と捉えることができる発言を堂々と言うことができるのは、ある意味でテレビの特権意識を表している。

 とにかく、テレビ撮影なぞ、道路工事以下の存在でしかない。道路工事はなにがしかのインフラを支えているが、テレビ撮影にはなんの恩恵もない。

 芸能人の高額報酬とテレビ局社員の高額給料を支える必要は、一般人にはみじんもないし、それこそ見もしないテレビの撮影を邪魔だと思うのは仕方がない。

 ネットが浸透したことで、テレビ局の都合の悪い情報は次々と明るみになり、おなじく芸能人の特権意識もたちどころにバレる時代となった。

 テレビが王様のごとく振る舞えたのは、一般人には情報を得る手段がなかったからだ。新聞はあれど、テレビと同じ穴のムジナ(資本がおなじ)だった。

 むかしは、テレビといえば、一般人は崇め奉るがごとくの存在だった。しかしそれも、遠い昔となったのは言うまでもない。それを若い人は知る由もないが…。

 いまでは、テレビがいかにいいかげんか、一般人は知ってしまった。テレビの情報は偏っていて、それを公明正大、まるで正義かのように偽っていた。

 そんな視聴者を舐めきったテレビ局の姿勢が、いつまでも続くはずがない。

女子大生社長・椎木里佳「一人暮らししている大学生で、テレビを買ったという子を見たことがない」
ゲストの女子大生社長・椎木里佳(20)が、「そもそも一人暮らししている大学生で、テレビを買ったという子を見たことがない。みんなそれで全然大丈夫。

Netflix、hulu、それこそAbemaTVもあるし(笑)。それで事足りる。だからテレビはほとんど観てないと思います。ニュースもTwitterのトレンドでニュースも見ている」とコメント。

 テレビはもう若い人にとって重要な要素ではなくなっている。

 それに気が付いていないのは、テレビ局と芸能人だけかもしれないぞ。いや、もしかしたら、気がつかないフリをしているか。

 真実を、その実態を知ったらおいしい未来が危うくなるから…。

 いまや、テレビ局とそこで活動する芸能人は、その存在価値が瀬戸際に追い込まれつつあるかもしれない。あとどのくらい猶予があるかは神のみぞ知るか。

 というか、もう判っているか。なにしろ少子高齢化だしね、現在テレビを支えている視聴者は近い未来にはいなくなるぞ。

 あとは言うまでもないと思うがいかにーー。

追記:
 矢作さんの失敗は、愚痴がそのまま出たことだ。これを笑いに転化していれば、なんの問題もなかったに違いない。いまごろ、あーやっちまったな、と後悔しているかもしれない。芸人なだけに、毒舌も笑いにしなければ意味がない。

 ビートたけしがむかしネタにしていた、なにかというと「ジョーダンじゃねーぞ、ばかやろう」というおっさんのネタを利用して、クレーマーなおやじを笑いにすればよかったのに、と思うがどうだろうか。

 ちなみに、「おぎやはぎ」が司会を務めるAbemaTVの「ブステレビ」という番組をときどき観ているが、矢作さんのブスいじりが秀逸である。ひどいことを言っても、お互いについ笑ってしまうから許されているようだ。

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