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■社会|いつか来た道、ITバブル

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虚構/堀江と私とライブドア 宮内 亮治 (著)

ホリエIT真理教、ふたたび!

先日、テレ朝の朝まで生テレビをほんの少しだけ観たのである。いや、眺めたと云ったほうが正確か。直前まで、HKTのおでかけ!を観ていたのだが、終了したのでチャンネルを変えたところ、たまたま朝生に遭遇した次第である。なんと、そこには、IT真理教の教祖の如く喋りまくるホリエモンの姿があった。

姿形は、スリムであったが、相変わらずの思い込みの強さと自己顕示欲丸出しの姿勢は、以前とはなんら変化は見受けられなかった。いや、刑務所という過酷な環境を経験してきたことで、さらにパワーアップしたかも知れない。おそるべし、ホリエモンである。

ホリエモンは、IT教の教祖としては優秀である

朝まで生テレビをすべて観た訳ではないが、感想を述べたいと思うのである。なんでも、ソーシャル・ネットワークがテーマだったようだ。ま、それ以外もあったようであるが、詳しくは知らない。ともかく、ホリエモンが自分やその他のメールマガジンについて話していた。

なんでも、ホリエのそれは月/800円ぐらいの有料で、現在1万人以上の読者がいるそうである。年間約1億円ほどになるらしい。

また、津田何とかいうIT関係では有名らしい人物も、何千人という有料の読者がいると、その他にもいくつか例を出して、とにかく有料のITコンテンツは儲かっているぞ。という話をかつてのホリエを彷彿させる断定的口調で喋っていた。

これを、ぼーと眺めていたら、何かに似ていると思ったのである。そう、あのオウムの麻原である。以前、NHKで放送されたオウム事件の番組のなかで、麻原が信者に説法する姿とよく似ていたのである。そういえば、ホリエと麻原はその体型もよく似ているではないか。

偶然か。ま、以前のホリエの体型であるが。ホリエのコンテンツに800円出して購読してる人たちは、何をホリエに期待してるのだろう。個人的には、800円出すなら雑誌を買うと思う。何しろ、雑誌は多くの人たちが汗水たらした結晶であると思うからである。

また。その情報量も多いのである。それに対し、ホリエのものは、その情報の幅も狭いだろうし個人の思い込みに過ぎないかも知れない。そのような情報に800円支払うとは何だろうか。という疑問が拭えないのである。

そこで、次のように思い当たったのである。これは、アイドルにお金をつぎ込むオタクの真理と同じではないか。そうだ、ホリエ信者と思えば納得である。ここで、また麻原と結びつくのであった。IT宗教の教祖として、ホリエを捉えればいいのである。なにしろ、ホリエは教祖にはうってつけである。

その弁舌は立て板に水が如くであり、しかも愛嬌のある姿形と雰囲気を兼ね備えている。若い層の人が好感を持つだろう要素を有しており、それが断定的に物事を決めて話せば、まさに宗教ではないか。だから、ホリエの1万人の読者は、ホリエ真理教の信者なのだ。

なんだ、そういう事か。したがってみなさん、ホリエモンの云う事に惑わされないように気をつけてくださいね!。ま、信者になるなら仕方がないが。と云っておこう!。

何故、ホリエモンが話題になるか

一部の文化人と称する人たちは、ホリエモンが釈放されたとき物わかりのいい意見を云っていた。それらの多くは、これからに期待するとか何とか、そういうことである。何故に、有罪で刑務所に入っていた人物が、文化人に持ち上げられるのか。不思議である。テレビなどは概ね好意的に扱っているのが、さらに気持ち悪いのである。

いずれ、番組に出てもらう魂胆が透けて見えるのである。ホリエは、かつて時価総額8000億の企業を率いたが、それも運が良かったおかげである。これは、みな知っていることである。
さらには、ホリエは、何ら新しい商品や仕組みを開発した訳でもない。彼は、スティーブ・ジョブズとは違うのである。

このように、なんら、本当の実績を残す事も無く、多くの一般株主に損害を与えたホリエが、マスコミや文化人に好意的に迎えられるのは何故だろうか。IT業界には、ホリエ以後、強烈な個性を持った人材は現れていない。したがって、新たなITビジネス機会を啓蒙し、広める人材に乏しいと云わざるを得ない。

また、マスコミは、常に話題を提供する人材が欲しいのである。話題になれば誰でもいいのである。ホリエモンなら、文句は無い。そして、文化人はそのおこぼれに預かる事で既得権益を確保したいと狙っている。

このような、背景ではないかと少々うがった見方をした次第である。いや、少々ではなかったかも知れない。とにかく、ホリエモンには、いつか来た道を辿るのではなく、実のある事をしてもらいたい。と願うのである。その才能をITバブルの勃興ではなく。

以下は、いまや懐かしい、ライブドア事件の関連本。

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