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■社会|豊洲新市場には魑魅魍魎が跋扈する 闇の深さが底知れない

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豊洲新市場は、偽りの殿堂入りか

 築地市場は、11月に豊洲に移転するはずだったが土壌汚染が不安視されて延期となった。それから僅かしか経たないうちに、不安が的中したかのように土壌汚染対策が建物部分でされていなかったことが発覚した。

 不思議なことが起きるもんだ。5800億円以上かけた施設で、これまで誰もそれを指摘してこなかった。どれだけ隠蔽が巧妙だったかが想像できる。

 豊洲新市場では、土壌汚染対策として敷地全体に盛り土を施すことが決まっていた。そして、それを実施したと東京都では発表していた。専門家会議で汚染対策が決定されて、それが実施されたから建物が建てられたはずだった。

 その大前提が、東京都の官僚の勝手な行いで覆されていた。そんな裁量が官僚に許されているのか。とにかく、東京都の闇は深くて底知れない。

一部識者がこの不正を擁護する違和感が…

 一部の識者のなかで、盛り土した柔らかい土の上にコンクリートの重い建物は建てられないだろう、だから建物地下に盛り土は必要ないという意見がある。

 しかし、考えてみれば建築物は一般的には、基礎によって建てられるはずだ。硬い地盤にくいを打ち込んで、それが建物の基礎となり支えるはずだが違うのか。

 柔らかい土の上にいきなり建物を建てるわけではない。

 埋立地だった丸の内のビル街が再開発で解体されたとき、ものすごい数のくいが打たれていたといわれる。浦安の東京ディズニーランドもおなじように多くのくいが打たれている。だから、大地震にも液状化せずに済んでいる。

 地下に配管やメンテのピットが必要としても、4.5メートルにも及ぶ天井高は必要はない。盛り土は、4.5メートルが予定されていた。うがった見方をすれば、建物部分の盛り土の費用を浮かすための地下空間だったと思われても仕方がない。

 コンクリで覆ったから大丈夫ということらしい、また地下空間は耐水加工をしてると言ってるが、どうにも怪しい。水たまりがそれを証明している。地下はコンクリを敷いただけでは水が浸みてくるのは建築の常識ではないか、違ったか。

 一部の報道では、市場関係者の言い分として豊洲は使い勝手が悪いといわれている。どーやら築地よりも空間が狭く、また市場の要である運搬ルートもあまり考慮されていないそうだ。

 土木・建築に総額5800億円以上かけて、この有様とはいかにである。いろいろと擁護する声も聞こえてくるが、かかった費用を考えるとあまりに不様すぎるだろう。

 5800億円以上かければ、大規模テーマパークが2つか3つできるはずだ。1983年オープン当時の東京ディズニーランドは、たしか約1600億円といわれた。貨幣価値は違うが、それでも十分にお釣りがくるに違いない。ちなみに、USJのハリーポッターの施設は、約400億円といわれている。

 さらにいえば、お台場の東京ジョイポリスは、たしか45億円だったはずだ。

 東京ディズニーランドなら2つぐらい、ハリーポッターなら14施設も造れる計算になる。ジョイポリスなら、128施設も造れるぞ。豊洲新市場がいかに莫大な金額で造られたかが知れるというもんだ。いやはや。

豊洲では談合が堂々と行なわれていたか

 豊洲新市場では、高い落札率で大手ゼネコンが工事を受注していたといわれる。落札率はいずれも90%超であり、普通では考えられないと専門家が指摘している。しかし、なぜか工事前段階ではあまり話題となっていなかった。

 東京都は、いまでも適正に実施されたと言ってはばからない。

豊洲 土壌汚染対策工事も90%超で大手ゼネコンが受注
「落札率90%以上は談合が疑われるとされます。ところが5街区の落札率は、93.9%、6街区は97%、7街区が94.7%。しかも、JVの形で入札に参加した15社全てが落札に成功しているのです」

「共産党にも談合情報が寄せられましたが、都も入札の4日前に同じ談合情報を入手していたことを認めている。にもかかわらず、都は業者から通り一遍の事情聴取をしただけで済ませました」

 土壌汚染対策工事の後に、建物の建設工事の入札が実施された。

 2013年11月に行われた1回目の入札(予定価格=628億円)は、登録したJVが辞退したために不調に終わる。その僅か1カ月後に、東京都は労務費や資材費の高騰を理由に、予定価格を1035億円と6割以上上乗せして再入札の広告を行った。

 その結果、3ブロックの建設工事は、土壌汚染対策工事を受注した会社が筆頭幹事となったJVが受注。いずれも1JVのみの応札で、99%の落札率となった。落札結果は次の通りだ。

5街区=鹿島ほか7社JV(約259億円、99.96%)
6街区=清水ほか7社JV(約436億円、99.88%)
7街区=大成ほか7社JV(約339億円、99.79%)

「不自然としか言いようがありません。落札率がほぼ100%というのは異常な数字です。建設工事費が高騰した経緯や談合疑惑について、徹底した検証が求められます」

 これを怪しいと言わずして、何をそう言うかである。

 この様子から想像するに、政治家、官僚、業者の三位一体による利権の構図が読み取れる。政治家はカネだろうし、官僚はいずれ建設会社への天下りが、建設会社はそれらを踏まえて、建設費用を上乗せして請求する。

 したがって、費用が高騰するのは当然といえるに違いない。その背景を深堀りしていけば、刑事事件となっても不思議はないと思うがいかに。

日本のイタリア化を止められるか

 1980年代のイタリアで、不可解極まりない事件が起きた。当時、イタリアで最大といわれた銀行の頭取が、英国で不自然な死に方をした。それをきっかけに、イタリアの闇の構図が明らかにされた。それが「カルヴィ事件」だった。

 1982年6月、ロンドンのテムズ河にかかる橋から首を吊った男が発見された。それはイタリア最大の民間銀行「アンブロシアーノ銀行」のカルヴィ頭取だった。

 この事件をきっかけにしてアンブロシアーノ銀行は倒産してしまうが、しかし、その背景が調査されると、他にも無数の犠牲者がいることが分かってきた。この銀行は、世界各地の幽霊会社に莫大な金額の不正融資をしていた。そして、そのパートナーが、なんとバチカンであったことが明らかにされた。

 この事件のあと、不正融資を調査していた捜査官が射殺された。この事件の重要関係者としてバチカンの財政顧問が逮捕されたが、その財政顧問も刑務所内で青酸カリによる不自然な死に方をした。

 これらの背景にプロパガンダ2、略称P2といわれる組織が浮かびあがる。このP2とは、フリーメイソンの組織だといわれる。まるでサスペンス映画や小説のようだが、実際の出来事である。事実は小説よりも奇なりだ。

 当時のイタリア首相もP2のメンバーだったといわれる。重要閣僚もおなじくであった。当然のように不正融資の調査が進捗するわけはない。したがって、この事件は中途半端なままで、その闇の深さは現在に通じているといわれる。

 イタリア最大の銀行、バチカン、フリーメイソンのP2、そしてマフィアが絡んでいたと、現在ではいわれている。イタリアが、マフィア経済と揶揄されても仕方がない事件であったに違いない。

 ところが、最近の日本も負けてはいない、その証拠が豊洲や東京五輪に現れていると思われるがいかに。日本がイタリア化(マフィア)するか、それともイタリアとは違う正常化をはたせるか、日本の真髄はどちらにあるだろうか。

 とにかく、このままでいいはずはないのは言うまでもない。

バチカン市国「神の資金」を扱う闇の男たち

追記:
 イタリアには一部失礼な内容となりましたが、参考にした書籍に書かれていたことであり、それは事実と思われます。あしからず。

冒頭写真:豊洲新市場
引用:http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/

誰が頭取を殺したか―P2スキャンダルと法王庁 (新潮文庫)
誰が頭取を殺したか―P2スキャンダルと法王庁 (新潮文庫)

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