ハゲネタは時代を超えて光り輝く、ハゲだけに
ハゲが、時代を征する!?
2015年のM1は、ハゲネタでおなじみのトレンディーエンジェルが征した。このコンビは、二人ともハゲていることを徹底的に活かしたネタで有名であった。しかも、厚かましくもトレンディーと名乗っている。このハゲコンビによってトレンディーの価値が駄々下がりとなったのは言うまでもない。
このコンビのハゲ具合は実に絶妙というしかない。一人は前頭部が思い切りよくハゲ上がっておでこが異常に広く見える。もう一人は、前頭部はいうまでもなく、そこから後頭部にかけてまばらにハゲ上がっている。
それは見事としか言い様が無い風体をしている。まさにハゲのゴールデンコンビと言っても過言ではないだろう。
しかも、このコンビはハゲを隠さないどころか、思い切り良く前面に打ち出してくる。ハゲ特有のある種の引け目さなどどこにもない、そんなことはどこ吹く風とばかりに「ハゲを見ろ、もっと見ろ!」と迫ってくるのである。
そんな風体だけでも面白いが、ハゲでありながらトレンディーという、逆説的、または自虐的なネタをこれでもかといわんばかりに繰り出してくる。それはある意味では壮快であり、見ていて実に気持ちがいいぐらいである。
しかし、実際にハゲている人はどう思っているのだろうか。それが気にかかるがいかに。ちなみに当方はハゲてはいない、若干薄いだけである。それは間違いは無いはず、と思うがあまり鏡を見ていない。
それはさておき、これをきっかけに日本にも「ハゲの時代」が、いよいよ到来かと思わずにはいられない。当方はかねてより、海外には格好いいハゲが多くいるのに何故日本には少ないか不思議に思っていた。
それはたぶん、日本では昔からハゲは弱点であり、それを隠そうという意識が定着していたからに他ならない。ハゲてない人はどこかでハゲを見下していたはずだ。その証拠にハゲは漫才のネタになるぐらいだ。
しかし、時代は変わる。明けない夜はない。
ハゲこそが、男の真の魅力となる時代がいよいよ来たのではないか、と思わざるを得ない。2016年はその元年となるかもしれない。そして、それは記念すべき「ハゲ元年」として記憶されることになるに違いないと想像する。
2016年の男性ファッション誌にハゲが巻頭を飾るようになったら、それが本物の証だろう。はたして、そんなことが起きるかどうか?お楽しみである。
ちなみに、ここに書いた内容は、当方の頭にハゲが近づいているからではけっしてない。当方は、くどいようだがハゲてはいない…からね。
トレンディエンジェルが敗者から王者へ!『M-1グランプリ2015』生観戦、オンエアにのらなかった現場で見えたもの
■おまけ/ハゲは男性ホルモンが強い証であるらしい?
よく巷では、ハゲは男性特有のある機能性?が強いといわれている。それがたしかかは知らないが、なんとなくそう思える風体をしているのは違いない。
ハゲの漫才コンビ、トレンディーエンジェルの片割れ(斉藤司、向かって右の方)は、ハゲながら女性をくどくテクニックに秀でているといわれる。たぶん。ハゲ特有の男性ホルモン、またはフェロモンを発しているからに違いない。
まさに、ハゲを侮るなかれである。
最期に一言、「いま時は来れり、ハゲに幸あれ!」。
写真:トレンディーエンジェル(左/たかし、右/斉藤司)
追記:ハゲという文言をいくつ書いただろうか。かなりの数を書いたはずだ。ハゲとグーグルで検索したら、きっと上位にランクされるかもしれない。それとも不正とされてはじかれるか?、さてどうだろうか。
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