■TVドラマ|「傷だらけの天使」に魅せられて 70年代のカリスマドラマ

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「傷だらけの天使」、修と亨は時代を駆け抜けた。そして、それは伝説となった!

「傷だらけの天使」は、1970年代のしらけた空気感を背景としながらも、ある意味では反体制的気概を持って創られたものである。

したがってテレビドラマとしては現在でも希少な存在感を有している。当時、このドラマが始まる土曜の10時頃には、繁華街から若い男性の姿が消えたとまことしやかに語られた。

それぐらい、当時の特に男性には人気を博したドラマであった。個人的にも、このドラマに比較できるものには、いまだ出会ったことがない。

たぶん、二度とこのようなドラマを創る事は出来ないだろう。そう、思わざる得ないほどの伝説的なドラマである。

伝説のTVドラマ


引用:https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/namerukarada/20150119/20150119013959.jpg

「傷だらけの天使」は、1974年10月5日〜1975年3月29日まで、毎週土曜日(22:00 〜22:55)日本テレビ系で放送されたテレビドラマ。全26話。

二人の若者の夢と希望、そして怒りと挫折に揺れる様を描いた探偵青春ドラマ。70年代の時代背景を巧みに取り入れたその映像表現は、独特の雰囲気(汚さを美学に高めた)を醸し出しており、それまでにないドラマ表現を創出していた。

アニキー!とアキラー!

主役の二人は、修役の萩原健一、そして亨役の水谷豊である。萩原はこのドラマにおいて、まさに時代と寝た男となった。たった半年のドラマであったが、時代の雰囲気、独特の美学、揺れる心情等々を踏まえつつ、それを見事に身体表現として演じきった。

彼の最高の作品といって過言ではないだろう。もちろん異論は有るだろうが。(特に本人は)また、萩原と水谷との軽妙なやりとりは、時には悪ふざけと思える程にシャレが効いていておもしろかった。

修(萩原)は、自分を慕う亨(水谷)をいつも疎ましい様に邪険に扱う。それでも亨は、修を「アニキー!アニキー!」と言っては張り付くように一緒にいる。この辺りの水谷の演技は素晴らしい。しかし、水谷はこのちょっとホモ気を漂わす演技をこのドラマでしか見せていない。本人はあまり納得していなかったのかもしれない。

水谷のポマードを髪に塗りたくったスタイルは萩原のアイデアらしい。

気鋭の制作者たち

恩地日出夫、深作欣二、神代辰巳、工藤栄一らの当時気鋭の監督陣が参加し、メインライターは、やはり新進気鋭の市川森一が担当した。

井上堯之バンドによる軽快なタッチのオープニングテーマ曲は、いまだにテレビCMなどで使用されている。衣装は菊池武夫が担当しており、衣装協力としてMEN’S BIGIがクレジットされていた。

萩原健一演じる木暮修の服やスタイルは、当時の若者に多大な影響を与えた。後に衣装は、MEN’S BIGIで売れ残った商品を買い取って使用されたと関係者は語っている。当時MEN’S BIGIでは、売れ残った商品は焼却処分していた。(税金対策と思われる)

主要ロケーション

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木暮修が住むのは、廃墟的な様相を示す「エンジェル・ビル」のペントハウスである。それは見るからに汚そうである。風呂はバルコニーで野ざらしであり、一種の露天風呂状態にある。そんな悪ふざけ的な演出が絶妙に嵌まっていた。

撮影で使用されたビルは、代々木会館というらしい。現在でもあるらしいが、確かではない。修がここに住んでいたのは、地上げに関係する不法占有に関わっていたようである。(特にドラマでは説明はない)そのように何かで読んだ記憶がある。

伝説のオープニング


引用:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/ae/7741783a36793ae873eb1d23e122454b.jpg

皮ジャンを着て、ヘッドフォンを付け、水中眼鏡を付けた修が眠りから目を覚まし、冷蔵庫の扉を開き、新聞紙をナプキン代わりに首から下げ、トマト、コンビーフ、ナビスコリッツ、魚肉ソーセージに次々とかぶりつき、口で栓を開けた牛乳で喉に流し込む。

このオープニングは、誰に監督させるかをプロデューサーが決めかねていて、ずーと撮影が先送りされていた。第一回の放映が近づいてようやく恩地日出夫監督がやることになったが、内容が決まっていなくて、また時間もなかった。

とりあえず修が住むペントハウスで撮影することだけが決まり、あとはほぼアドリブのワンカット撮影となった。食事をするのは萩原のアイデアだったそうだ。撮影中は、ずーと巻き(早くの合図)が入って、急いで食べた結果あのシーンになったとか。(萩原健一、テレビのインタビュー番組より)

テーマ曲を背景にした、あまりにも有名なこのシーンにどれだけの若い男達が胸を躍らせたろうか。修を演じた萩原健一があまりにもカッコ良すぎた。

MEN’S BIGIの皮ジャンが本当に欲しかった!、切にそう思っていた。


井上堯バンド 傷だらけの天使 (Sound Only) 投稿者 napoleonsolo0011

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右/木暮修=萩原健一 左/乾亨=水谷豊

<傷だらけの天使/主要キャスト>
木暮修:萩原健一
乾 亨:水谷豊
綾部貴子:岸田今日子
辰巳五郎:岸田森
浅川京子:ホーン・ユキ
松下刑事:船戸順
制作:東宝株式会社 渡辺企画
放映:1974年10月5日〜1975年3月29日 全26話

その他

ジャニーズの亀梨と山下によるユニット「修二と彰」は、傷だらけの天使をパクッタのではないか。修と亨にそのままやないか。違うか?。もしも、公表しているようだったら、謝ります!

作家の矢作俊彦が、「傷だらけの天使 /魔都に天使のハンマーを」と題した最終回から30年後の修とその周辺の物語を書いている。

現在、このドラマはレンタルで見かけた事がない。DVD販売会社のバップはレンタルには卸していないのか?。それとも需要がないのか。

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エンジェル・ビルこと代々木会館

冒頭写真:オープニングシーン
引用:http://gold-fish-press.com/wp/wp-content/uploads/2013/06/2efb44073ccaf8bc81e957e1796df407.jpg

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74年から75年に日本テレビ系で放映された、萩原健一、水谷豊主演による名作ドラマのBOX。探偵事務所の下働きをする木暮修と弟分の亨。根っからの善人で単細胞なふたりは、与えられた仕事もいつも思わぬ方向へと暴走していく。
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