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■社会|イケメン・キラー、テッド・バンディ

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その殺人鬼、容姿端麗にして頭脳明晰!

若い女性の連続殺人犯としてついに逮捕されたテッドは、自らの裁判の弁護士をつとめ、無罪を主張。しかし、彼は二度も脱走し、逃亡中さらなる殺人を重ねていた。

アメリカには、数々の殺人鬼がいるが、なかでもこのテッド・バンディはいまでも人気が高いようだ。殺人鬼の人気が高いというのは変だが、そこはアメリカである。

このイケメン・キラーがいったい何人の女性を殺害したかは、いまでもはっきりしていないようだ。本人は100人以上と云ってるようだが、いまだ証明されていないようである。とにかく稀代の殺人鬼だったのは間違いない。

IQ160の殺人鬼、テッド・バンディ

1974年、シアトル近郊からこの事件ははじまった。若く美しい女性ばかり立て続けに行方不明となった。いずれも身持ちの堅い女性ばかりであった。さらに黒く長い髪の毛を真ん中分けしているのが、共通していた。

そして、ユタ州、コロラド州などに広がっていった。ほぼひと月に一人の割合で事件は起きていたのである。75年、不審なワーゲンを発見した警官が職務質問したことがきっかけで、バンディは逮捕された。

このワーゲンの中からは、アイスピック、スキーマスク、バールが発見された。さらに女性の髪の毛も発見された。起訴されたバンディは、弁護士を使わず自分で弁護を行った。

なんと、かれはユタ大学法学部では優等生のひとりであり、IQは160あったそうである。そのうえハンサムであり、いわゆる容姿端麗、かつ頭脳明晰を絵に描いたような人物であった。そんなかれが、なぜ多くの女性を殺害したか。

そのあたりが、いまいちよく判っていないようだ。

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この裁判は話題となり、バンディは一躍有名人となった。とにかく口はうまく、弁舌さわやかであり、ユーモアもあったそうである。しかも、ハンサムという殺人鬼としては意外性があり、話題性という点では抜群であった。

自信家であったバンディは、脱走を2回試みている。一回目は失敗するが、二回目に成功している。その後捕まったのは云うまでもない。

しかし、このように話題を提供するバンディの人気は高まり、そんなバンディ人気を当てにした商品が巷に溢れたのである。

Tシャツ、ハンバーガー、カクテル等々。ちなみに、Tシャツは、飛ぶように売れたそうである。なんとも理解しがたいが、実にアメリカらしいともいえる。

その後、バンディは獄中で結婚し、なんと子供も生まれるという離れ業をしている。なんとも、アメリカらしい出来事である。そして、89年に処刑されるまで話題を提供し続けたようである。

しかし、このバンディ、何故か映画化されたものが少ない。専門家が云うところでは、バンディは有名過ぎて想像する過程が残されていないので、フィクションの映画として描きにくいからではないか、と分析している。

さらに、かれの犯罪はよく出来すぎていて、ストーリーの介在する余地が少ない、とも述べている。それは、まさに優れた原作からは、優れた映画はできないと云われるように…。

それはともかくとして、被害者の冥福を祈りたい、と思うのである。

参考文献:映画宝島 地獄のハリウッド!

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