お洒落なモンド・ムービーとしてカルト的人気!
黄金の七人(1965)Seven Golden Men
黄金の七人は、ルパン三世にも影響を与えたらしい
映画「黄金の七人」は、1965年に公開されたイタリア映画である。この映画は、犯罪映画であるが、何故か、その後モンド・ムービーとして認知されリバイバル上映もされた。個人的にはテレビで観た記憶がある。なお、続編を劇場で観たかもしれない。
モンド・ムービーというのは、主にイタリアのやらせ映画を指したようだが、違うか。ヤコペッティの映画がその代表だったと思うのだ。それは徹底的に虚実織り交ぜた演出を堂々と行うのが特徴であった。そういえば、コッポラの「地獄の黙示録」もヤコペッティからのぱくりがあったり、ある意味、モンド・ムービーだという評価もある。
何故、「黄金の七人」が、モンドなのか。それは、たぶんストーリーも然ることながら、その舞台背景、登場人物のキャラクターの描き方などが、これでもかと云わんばかりにステロタイプを徹底したからではないか。と思うのである。例えば、金持ちは、金持ちらしく徹底的に絵に描いたようなスタイルで登場する。
また、美女といえば、これまたグラマーを絵に描いたような女性が現れたりする。ある種の典型というものを、そのとおり登場させてくれるのである。しかも、それらを誇張して表現することも忘れていない。そして、完全に確信的にやってるところが、モンドたる所以なのだろう。
90年代、日本でも一部のミュージシャンが、この映画にインスパイアを受けてお洒落なモンド・ミュージックを創りアピールしていたが、あまり成功はしなかった。お洒落が鼻につき過ぎたのではないか、と個人的には感じているがどうだろうか。それはともかく、ファッションやその他クリエイティブの世界でもかなり影響力を発揮した映画である。
けっしてA級の映画ではないが、ある意味では歴史に残る作品だろう。大袈裟かもしれないが、あえてそのように思う次第である。
しかし、この映画のなかの女性は、なんて色っぽいのか。この扇情的を絵に描いたようなグラマーなおネーサンに、クラクラしない男性はいないだろう。この女優はロッサナ・ボデスタというらしい。名前からしてグラマーだ!。
これは、お洒落なポスターだ。また、ロッサナの色っぽいこと半端ない!
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