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■映画|入場料金は高いか、安いか! 当然・・・である

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世界一高い日本の映画料金の理由は、何で!?


東宝スタジオ

大人1800円の料金は、気軽に映画館に行ける価格とは思えない

関連記事:なるほどね、妥当な映画料金は大体1000円
http://www.garbagenews.net/archives/2116531.html

映画ファンは、気に入った映画でなくとも仮に駄作と言われる作品でも観てみたいという好奇心があると思うが、如何に。しかし、駄作を観るのに1800円は高いと思うのは、当該ユーザーだけではないはずである。なぜこのような事を思ったかといえば、現在の価格設定で顧客を逃している作品が多いのではないか。そのように感じた次第である。

映画の品質を問わず、一律に同価格という設定がそもそも違うと思うのである。日常品、高級品問わず、商品の値段には質によって価格が違うのは当たり前である。ユニクロとグッチでは、同じセーターでも価格が違う様にである。ところが、日本の映画界では、どの配給会社、映画館も同じ価格設定である。これは、如何に。

実は戦前は映画館によって入場料が異なっていたそうである。しかし、第二次大戦後、国により価格統一が行われたようである。その後、価格設定は自由化されたが、その名残で、横並びの状況が続いていると言われている。また、現在の価格設定権は劇場側にあるようである。なんでも日本では映画作品の卸価格があいまいらしい。さらに2003年頃、公正取引委員会が動いた結果、価格は映画館サイドだけが決定できるものとなったそうである。

どうやら、歴史を見ると映画の価格に関しては後退しているように思えるが、違うだろうか。何故、そうなったのか。日本では多くの映画館が大手の配給会社の傘下にある。東宝、東映、松竹などである、これらの映画配給および劇場を支配する会社は、もはや映画会社というより不動産会社となっているはずだ。自社物件のビルに入居する映画館は、もはや単なるテナントである。

自社ビルのなかには多くのテナントが入りその収益が会社を支えている。もはや、映画単体で収益を上げる構造にはないのが、昨今の大手映画会社である。アメリカでも、かつてはメジャーと言われる映画会社、パラマウント、MGM、コロンビア、ワーナー、ユニバーサル、20世紀フォックス、あと一社の名前を忘れた。等々が劇場を支配していた。しかし、独占禁止法だったと思うが、製作配給と劇場の分離がなされて現在に至っている。

アメリカでは、価格設定の自由を劇場側が得た結果として比較的低価格で映画が見られているようである。それに反して日本では、いまだ劇場は大手の製作配給参加にあるのが実情ではないか。映画館サイドに価格設定権があるとはいえ、それはイコール映画製作会社のことである。たぶん。これが、日本の高価格の映画館入場料の仕組みである。と思うが違うか。

映画料金は、1000円が妥当という顧客のアンケート結果

ディムズドライブ(なんの会社か?)のネットリサーチでは、映画館に関わる調査結果を発表したそうである。(2013年12月4日付)

それによると、映画館の入場料は、801円〜1000円という区分が過半数以上を占めたそうである。さもありなんである。むしろ当然か。また、頻繁に映画を観を観に行く人ほど安売りチケットを利用しているそうである。つまり、映画ファン度の高い人ほど正規料金では、映画を観ていないということらしい。実は、当該ユーザーもそうしたなかの一人である。あしからず。

正規料金で映画を観たことは、最近では記憶にない。だいたい1000円から1300円ぐらいで購入しているが、観たい映画のそれが必ず手に入る訳ではない。この安売りチケットは、概ね株主優待券である事が多いが、不入りのために横流しされることもあるに違いない。多くの映画ファンが、安売りチケットに群がっても収益には結びつかないはず、それなら、最初からその価格帯にしておけば、確実に収益を確保できると思うが、どこか違うだろうか。

断っておくが、たまには前売りチケットを買う事もあります。多少は、映画産業の収益に貢献しているはずと思うが、如何に。

このネットリサーチの詳細は、上記リンク先からどうぞ!


映画アンケート ネットリサーチより

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