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■社会|特殊化する日本のディズニーランド

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なんでも日本化する、それは歴史の必然か

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東京ディズニーランドの日本特殊化が止まらない!

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ゴールデンウィークまであと僅かとなったが、今年も東京ディズニーランドは賑わうに違いない。しかし、当該ユーザーはもう何年も訪れたことはない。いつ頃に行ったかも覚えていないくらいである。今後も行く予定は無いに等しい。したがって、ディズニーの対象とする顧客ではない。あしからず。

しかし当該ユーザーは、東京ディズニーランド第一世代である。1983年にオープンした頃から知っているのである。日本初のテーマパークとしてその斬新さに衝撃を受けたひとりであった。

ディズニーランドが誕生する前の日本では、娯楽施設といえば遊園地という乗り物を中心としたものであった。そこでは派手に装飾された遊具が所狭しと並べられているだけの、いわば娯楽のごった煮的空間であった。それは、いかにも日本的な風景であった。秩序など無いに等しい。ましてやテーマ(主題)などはある訳も無かった。

そんな状況化の日本にこつ然と現れたのが、東京ディズニーランドであった。なにが新しかったかといえば、特定のテーマに基づいて構成された娯楽空間=テーマパークという考えにあったのは言うまでもない。なにしろ日本にはなかった発想であった。そして、あっという間に旧態依然とした遊園地は古くさくなった。

夢の国という大テーマのもと、たしか5つのカテゴリーテーマを持つゾーンに別れていたはずである。現在では、さらに多くのアトラクションが設けられ、また新たなテーマゾーンとしてディズニーシーも誕生している。もはや向かうところ敵なしの一人勝ち状態である。違うか。

90年代、バブル崩壊で多くのテーマパークもどきが淘汰されるなかで、唯一残ったのが東京ディズニーランドであった。それはある意味では当然であった。他の施設は、すべてディズニーを手本とした模倣であったからである。ディズニーには蓄積した資産があり、それを時代に応じて活用する知恵があった。

そしてバブル崩壊も乗り越えて現在に至るまで、その成長を続けてきた訳である。しかし、最近ではその好調さとは裏腹にディズニーランド特有のテーマ性に変化が生じてきているようである。それは如何に。

オープン当初から東京ディズニーランドの顧客は、そのテーマ性に浸り非日常的な感覚を味わう事が主な楽しみ方であった。したがって、顧客が自分の好みを主張する行為は控えられていたはずである。いわゆる勝手な振る舞いはしなかった。

テーマ性に反する行為は、自ずと下品とされていたはずである。

ところが最近では、テーマ性という非日常性に反するような行動が顕著となっているようである。しかも、パーク運営側もそれをいわば容認しているようである。楽しみ方の変化といえば、それまでかもしれない。

しかし、違う見方をすればディズニーランドという洋式文化を、ついに日本の土壌が飲み込んだとも言えるのではないか。明治維新以来の日本のお得意芸である和洋折衷、あるいは和魂洋才である。これは歴史的にみれば当然の結果かもしれない。

ディズニーでさえ自国の文化に溶け込ませる、おそるべしジャパニーズ・ソウルである。違うか。

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コスプレしてパークを楽しむ

もはやテーマ性に浸るよりも、個の楽しみ方が優先か!

本家アメリカのディズニーランドでは、いまでも家族連れが顧客の中心だそうである。しかし、日本ではヤングを中心としたカップルやグループ客が顧客の大半を占めている。この傾向は、少子高齢化、あるいは晩婚化の現れか。こうした事情を踏まえ、日本ならではの独自化が進展し、さらに深化しているのかもしれない。

最近の東京ディズニーランドでは、コスチュームを着た顧客がやたらと目立つようである。パーク内で売られている衣装の場合もあるが、自作の衣装を着てる人もいるようだ。また、ぬいぐるみを抱えた人やキャラクターのバッジを服にたくさん付けた人など、いわばディズニー大好きをアピールしながらパークを楽しむという具合らしい。

これは、いわばディズニー好きが高じた結果であるので理解はできる。

上記の場合は、まだテーマ性の範疇にいるといえるが、そうではないもうひとつの現象があるそうである。それは、女子高生ではないのに女子校の制服を着てパークを楽しむ人たちが、かなり目立っているそうである。これは俗にいうなんちゃって女子高生らしい。高校は卒業したのにかつての制服を着てパークに来ているのである。

これは、何が楽しいのかよく理解ができない。無理矢理に考えれば、日常では出来ないことも非日常的空間のパークではできるからということか。他人がとやかく言うのも野暮かもしれない。楽しければそれでいいじゃないという考えもあるに違いない。しかし、面白い現象である。

さて、ゴールデンウィークも近いし、久しぶりに東京ディズニーランドに行くのも悪くないかもしれない。前述した「なんちゃって女子高生」や「ディズニー大好きコスプレ」なども見れるかもしれない。さらに新たなディズニーランドの発見・遭遇もあるかもしれない。みなさんもいかがですか。

いざ行かん、いまのジャパニーズ・ソウルランド、ディズニーランドへ!
なんちゃってね!

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なんちゃって女子高生か? ここまで茶髪だとその可能性大か!

参考文献:上記リンク先記事より

<ディズニー 白雪姫風ワンピース>
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