■社会｜AKB48握手会事件　感じた幾つかの事

冒頭の動画は、園子温監督の映画「ヒミズ」のラストシーンである。この映画は好き嫌いはあれど、このシーンだけは胸に迫るものがきっとあるはずである。

映画の主人公は、両親に捨てられた状態にあり、たったひとりで生活している。かれは、自己中心的で理不尽な父親をあるきっかけで殺してしまう。絶望の淵に追い込まれた主人公は、自己を否定するが如く自暴自棄な行動に駆り立てられる。しかし、その絶望の果てには、微かな再生の道があった。

それは、他人がしてくれる何かではなく、自ら立ち上がり再生の道を造ることであった。くじけるな。きっと未来はある。夢を持て。この世でたったひとつの花だ。夢を持て。がんばれ。がんばれ。がんばれ。

そして、3.11東日本大震災の爪痕が残る、見渡す限り瓦礫に覆われた平野が現れて映画は終わる。それは、架空の主人公の心の内にあるものとリンクする、絶望と微かな再生の道を想像させるものであった。

アイドル握手会事件とは直接関係はないが、何故かこの映画を思い出した次第である。犯人の動機はまだ確かではない。例え、どのような事情でも同情するつもりもない。あしからず。アイドルという時代の表象的な存在と、その裏に隠れた欲望との狭間をかいま見た感じであった。

犯人の絶望（たぶん）とアイドルの夢にはある共通項がある。それは、いくらがんばっても叶わない夢もあることである。

しかし、人はそれぞれ夢は叶わないかもしれないが、それでも努力する習性を兼ね備えている。運、不運はあれども、とりあえず努力することで疑心暗鬼からの脱出を試みる。それが、人間の与えられた試練であるかのようにである。

理性を超えた先にあるもの、それを求めて人は努力し、がんばるのだ。青臭いかもしれないが、そう思うのである。なお、あくまで個人の考えであり特に根拠がある訳ではありません。ただ、なんとなくそう思ったに過ぎない。

いや、そうありたいと思ったと言った方が正確か。お金も欲しいが、それだけでは寂しい。そんな感じである。いやはや、これは余分だったかも。

なんだか、意味不明なことを書き連ねたかもしれない。しかしたまには、こんなものがあってもいいかと感じています。あしからず。

5月25日、岩手県滝沢市で開かれたアイドルグループAKB48の握手会で、メンバーら3人が切り付けられて負傷した事件で、無職・男性（24）＝青森県十和田市＝が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。 「人を殺そうと思った」「誰でもよかった」などと供述していることが26日、捜査関係者への取材で分かった。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/05/26/kiji/K20140526008239750.html

犯人（男）＝母子家庭？、非正規社員、現在無職らしい

被害者アイドル1＝そのひとりは、ごく最近、意味不明のゆれる言動をしていた。アイドルというお仕事に何かしら疲れたのか。夢を持ち続けることができなくなったか。それは知らないが、総選挙後にはっきりさせるとSNSに書き込んでいた。

被害者アイドル2＝この人は、ごく普通の高校生？であり運が悪かっただけのようである。ちなみに、たしか頭がいい（学校のお勉強ができる）という評判あり。

被害者スタッフ＝自らの仕事をまっとうした人。

なお、被害者のアイドルたちは5月26日に退院したそうである。比較的軽症であったようで何よりである。後は心のケアが大事となるに違いない。これにめげずにがんばれと言いたい。

上記内容には不確かな部分があったかもしれません。ご了承ください。